WHAT IS THIS JAPANESE !?


この日本人ヘン!・・・・ではない。
この日本語ヘン!・・・と言っているのだ。

「最近、日本語の乱れが喧しい」などと言われてから久しい。
もう日本語の変質は回復不可能な領域に達しているのだろう。
とくに若者の言葉の乱れは目を(耳を)覆いたくなる程である。
だが、我々が若者の頃にもそういった事を言われていたのを思い出して欲しい。
若者も年と共に奇っ怪な言葉を捨てて大人になって行くのである。

しかし、ちまたに溢れる看板などはその場に留まっておかしな日本語を提示し続ける。
義憤に駆られたtodomanはこれを一掃すべく、言葉狩りに出陣した・・・・のではない。
ただ、面白いからである。

ここに、よく見かける「文法上は間違っていないが、何か変な表示」などを提示する。

私の日本語感がおかしいのかも知れない。

でも、何か「違和感」を感じてしまうのだ。

それとも、
どなたか解説出来る人はご意見下さい。



1. 「責任は・・・しません。」
2. 「罰せられますので・・・」
3. 「ご遠慮願います」
4. 「24回!?」
5. 「ブレーキは心に・・・」
6. 「設置中」
7. 「・・・したから通知します」
8.
番外1. 「・・・してもらってもいいですか。」
番外2. 「ちゅうい」

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1.「責任は・・・致しません。」
これは明らかに文法的間違いだろう。
正しくは「事故等の責任は 一切負いません。」
又は「事故等の場合、保証は一切致しません。」
ではないか。
おそらく、上記二文章が混じったものだろう。
こういったタイプはたまに見受けられる。
今後の取材に乞うご期待。
2.「罰せられますので・・・」
文法的には間違いはないのだが、なぜかしっくりしない。
「罰せられる」から「捨てないで」ではなく、
市民の公共心、公徳心に訴えて、しかる後、
違反者は罰せられるゾ というのがスジではないか?

「河川区域内にゴミを捨てないで下さい。
違反者は河川法によって罰せられます」

私にはこの方がしっくり来る。
3.「ご遠慮願います」
何となく見過ごしそうだが、・・・やっぱりヘンだ。

「この道路は堤防管理用通路であり、一般車両の通行はご遠慮願っています。」
または、
「この道路は堤防管理用通路です。一般車両の通行はご遠慮願います。
だろう。
1のケースに近いパターンだ。
または、無理に二つの文章をつなげようとした為に、こうなったのか。
4.「24回!?」

「24times」
(某所自販機コーナー)
写真有りません。ごめんなさい。
このページの趣旨とは少し違うが、正しておきたい看板である。

おそらく 24時間営業ということを表示していたらしい。
しかし「24times」では「24回」という意味になってしまう。
この場合「Open 24hours」がよろしかろうと思う。
昨今、地方都市にも多くの外国人が在住している。
混乱を招かない為にも、また、失笑を買わない為にも
是非とも正しい表現をお願いしたい。
5.「ブレーキは心に・・・」 (某まいたけメーカー)
高速道路からよく見える看板である。
だからブレーキなどと交通安全標語を無理につなげたのだろう。
この不自然なコピーライティングはプロのものではあるまい。きっと社内公募に違いない。

「○○は××に、△△は□□に」という表現はよく見かける。
この場合、「××に・・・」「□□に・・・」の後の・・・が肝心なのだ。
省略されている部分が共通であることが大事。
文章の意味を明確にしてくれる。

「いつもブレーキを心に持て。」または「心にかけて」だろうか。
そして「まいたけは健康に良い」だろう。
省略されている部分が全く違うのだ。
片や動詞、片や形容詞という点でも違う。
これがtodomanが感じた違和感の正体だろう。

これに代わる標語を考えているが、なかなか良い物がない。
6.「設置中」
どこだ、設置工事は?設置工事中なんだろ?
・・・どうやらもう終わっているらしい。

それじゃ「カメラ設置済み」だろう。
又は「カメラ作動中」が正しいと思うが、
どうだろうか。
7.「・・・したから通知します。」
或る所で発見した公文書です。
文法的におかしいわけではありません。
これ、公的文章ですよ。何か変でしょ。
「・・・したから通知します。」とは口語会話表現でしょう。

イ.「・・・した旨 通知します。」
ロ.「・・・致しましたので 通知致します。」
ハ.「・・・致しましたので ご通知申し上げます。」


上記のどれが適切かは分かりませんが、「敬語」の問題ではないでしょうか。
この種の文面、昭和の時代からずーっとこのままです。
要するに、この保健医療機関は県の事務員から「敬意を払われていない」ということですな。

「・・・したから 有り難く思え。」というニュアンスなのでしょう。

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番外1.
・・・してもらってもいいですか」
例えば:
が掃除をしていると、が近づいてきて私に
 「すみません。こっち手伝って貰ってもいいですか。」
と私に言った。
 「ああ、いいですよ。」 と私は答え、そして
 「を手伝ってやってくれ。」
と言った。

この場合私は
「すみません(Aに)こっち手伝って貰ってもかまいませんか、」--(1)
私に許可を求めた意味に受け取ったのだ。

ところが、最近の用法では、
例えば、私が一人で掃除していても、
 「すみません。こっち手伝って貰ってもいいですか。」
と用いられる。

この場合当然
「すみません(あなたに)こっち手伝って貰ってもいいですか、」--(2)
という意味だ。

私の日本語感からすると、「何かおかしい」のだ。
私はごく自然に(1)の意味に感じる。
上の例でも恐らくは(2)の意味で用いているのだろう。

(2)は「すみません、こっち手伝って下さい。」
又は「すみません、こっち手伝って貰えますか。」
又は「すみません、こっち手伝って貰えませんか。」
又は「すみません、こっち手伝って頂けますか。」
又は「すみません、こっち手伝って頂けないでしょうか。」
こんな表現が妥当だと思うが、いかが。

どなたか詳しい人いたら 解説して貰ってもいいですか

番外2.
「ちゅうい

なんだ!! この表記は。近くに幼稚園も小学校も無いぞ。
「注意! 車の出入り口」ではいけないのか。

私の嫌いな「まぜ語」ですらない。
(「まぜ語」の例:ら致・黙とう・貨へい・石けん・障がい者 など)
子供にとって 確かに漢字は難しい。
だから日常的に目にする事で覚えるのだ。

更に読みづらい「かながき」(仮名書き):けが(怪我)・かんがい(灌漑
?感慨?寒害)・ちゅうちょ(躊躇)。
最近多い「ひらがな医院」もそうだ。
もっと漢字を使って欲しいものだ。

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