『父と戦争』
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昭13年  11月21日  BK中隊本部炊事
昭和13年(1938年)11月には父は31才になっていたはずだ。
BK中隊の「B」は「武次郎(たけじろう)」略して「武ーちゃん(ブーチャン)」のBかも知れない。
堀田中イは中央テーブルに左右を中国服に変装した隊員に挟まれている。
いつもの「長袖・プルオープンの(おそらく)駱駝色のシャツ」を着ている。
テーブルの上には一升瓶。ここでも酒盛りか。


候馬鎮

久しぶりに軍隊らしい写真だが、ここでも彼等は火器を所持していない。次の貨車を待つ鉄道荷役労務者だ。
後のSLが変だ。少し傾いている様に見える。さふいふSLなのか、それとも先週の砲撃で破壊されたのか。

木工長殿
候馬鎮
馬渕君(歯同級生)
訪ねてくれる

候馬でコレラ発生
中隊全員隔離中
馬渕 来訪

候馬鎮は山西省南部の街。「鎮」は「市」の意味か。
服装からして季節は夏。肥満度からして父は感染しなかったらしい。


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