★・・・旅を終えて・・・★ 

 旅を終えて、一ヶ月ほどは写真の整理や、天候の心配をせずに寝泊りができることに幸せを感じながら、友人宅を旅の報告をしながらのみ歩いた。
 その後、アルバイトをしながら職探しを続け、地元の土建会社に勤めた。外仕事だったので性に会っていたようだ。
 しかし、秋晴れの天気の良い日などは、澄み切った青空を見上げ「俺は今から仕事をしていていいのかな〜。まだ他に遣り残したことがあるのでないか・・・。」などと、旅にかき立てられる事しきりだった。

 旅先では見知らぬ人から親切に泊めて頂いたり、カンパを頂いた。
そのお礼の意味も含め、小千谷を通る自転車に乗った若者を見つけると、私の家に連れて帰りご飯を食べてもらい、洗濯をしたり家に電話を掛けさせた。

 先のことを考えない無鉄砲さと、些細なことではくじけない体力と根性は、この自転車の旅で養われたのかもしれない。
 雪の中で野宿をしたり、与那国島での道路工事のアルバイトでは、寸でのところでブロックの下敷きになって死にそうになったり・・・。
 人間は簡単に死ねないものだ。そのうえ、おれはなんと悪運が強いんだろ〜。と、つくづく思い知った。

 また、自転車で野宿をしながら旅を続けていると、自然環境の大切さを身をもって知った。
 今でも家族には「お父さん、もう若くないんだから・・・。」と、言われながら山に登ったり、与那国島で覚えたダイビングで海の潜ったり、スキーなどを楽しんでいる。しかし、最近はその時間も制約され、昨年は海もスキ―も1回も行けなかった・・・。

 時々、「のんびりと自転車で旅にでたいな〜。」と、思うほど素晴らしい体験をして来た。定年?を迎えたら、出発を考えてみよう・・・。

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