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コメント 蕎麦の食べ歩きなどといいながら、なかなか時間が取れないまま、今年も蕎麦のシーズンが過ぎて行く。家の近くからと言うことで、登戸のこのお店に。 二子玉川方面から自宅に戻るとき、表の「手打ち蕎麦」ののぼりが目に入り、気になっていたお店。 南武線の北側を平行して走る道沿いにある。登戸より、中野島寄り。店の名前が変わった様な気もするのだが、元の名前を思い出せない。前の店と経営者が同じかも不明。 竹を基調にした外観は、南向けの店構えもあって、明るい感じを生んでいる。行ったのは、昼の2時前。中休みギリギリの時間であったが、週末は、午後3時ぐらいまで営業しているとのことだった。 店内は、和風の作りで、テーブルと座敷。座敷は足下に堀が切ってあり、腰掛けられるようになっている。奥には、ガラス張りの蕎麦打ち専用の部屋が見える。収容人数は20人程度。 客数は0だった。 メニューの値段は、手打ち蕎麦としては標準的なものだと思う。かけやせいろと、たねものが入ったものの値段の差が大きい。たぬきなどでこの間と埋めてもらえると、我が家の様な貧乏人には嬉しい。 せいろは、普通の蕎麦、田舎そばは、挽きぐるみの粉を使ったもの。家族で行ったので、いろいろ食べましたが、私の食べたのは、田舎そば。 さて、感想です 蕎麦 手打ち、手切り。細目の断面が正方形に近い蕎麦は、太さのばらつきも少なく、丁寧な作りで艶がある。挽きぐるみの蕎麦は、多少ざらついた食感があり、田舎そばらしいものであるが、全体に上品に仕上がっている。 腰があって、しっかりした蕎麦だが、香りは弱い。また、氷水で冷やしたと思われる蕎麦の温度は、低すぎる。蕎麦の味が感じづらかった。 店の張り紙には、石臼挽きの三たてを守る蕎麦とあったが、聞いてみると、製粉は業者に頼んでいるとの事。香りが弱かったのは、このためか。 つゆ 鰹節と昆布のダシに、本返しを使ったものだが、後から醤油が加えられている様な気がした。醤油の香りが良かった。辛さは標準的ところ。 蕎麦猪口は、漆器だった。そば湯を注いだ時に、冷めなくていい。 薬味 わさびと白ネギ。 わさびは、本物を使っていた。この値段で本わさびを使っているのは、評価できる。白ネギが使わなかったので、味がわからないが、鮮度のいいものに見えた。 家族が食べていた天ぷらそばは、うまそうだった。エビは1本だったが、野菜の天ぷらが多数入っている。栄養のバランスではこっちの方がいいのだろう。 温かい蕎麦のつゆは、あっさり目の味でした。あの程度なら、最後まで飲み干せそうです。 自家製粉とまではいかないが、手打ちのそれなりのお蕎麦です。製粉に関しては専門家に任せるというのも1つの方法ですから、これはこれでもいい。誰でも食べられる値段で、しっかりした仕事の手打ち蕎麦を出しているのは、評価できる。 近所のお店としては、掘り出しものでありました。今度行ったら、ゆっくり話を聞いてみたい。 |