長引く咳

 3週間以上続く咳の原因を突き止めるには、レントゲン検査(胸部単純X線検査)が必要です。
 
 レントゲン異常がある場合は、癌・結核・間質性肺炎・慢性閉塞性肺疾患(COPD)が候補に挙げられます。レントゲン異常がない場合は、風邪のあとの咳・気管支喘息・アレルギー性咳嗽・百日咳・高血圧の薬の副作用(ACE阻害薬)・胃食道逆流症(逆流性食道炎)・不整脈・副鼻腔気管支症候群が候補に挙げられます。
 
 これらを区別するため、問診・診察・炎症反応検査・呼吸機能検査・痰(たん)検査・アレルギー検査・食道胃内視鏡検査のうち、いくつかが必要です。
 
 治療は、原因によって様々です。鎮咳薬(咳止め)のほか、去痰薬(痰を切る薬)・抗菌薬(抗生物質・抗生剤)・気管支拡張薬・吸入ステロイド薬・環境整備(室内の換気を良くする・家塵のたまる家具を減らす・湿度を60%以下にする・加湿器や暖房機は使わない・じゅうたん類は敷かない・週1回は掃除する・ふとんは週1回天日に干し掃除機を両面にかける)・降圧薬の変更・胃酸抑制薬・肥満の方は減量・高蛋白低脂肪食・節酒・チョコレートを控える・食後すぐに寝転ばない・骨粗鬆症薬などがあります。
 
 適切な治療をしないとなかなか咳が止まりませんが、正しく診断して治療すれば2週くらいで止まります。
2009年7月更新



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