亜急性甲状腺炎
甲状腺という臓器の病気です。一般の方には聞きなれない病名ですね。医者でも聞きなれないかもしれません。
甲状腺は、首の前部、鎖骨の上、ノドボトケ直下に位置します。
甲状腺の病気では、バセドウ病や橋本病という病気が有名です。しかし、これら二つは、甲状腺が痛むことはあまりありません。
前頚部が痛いとき(なにもしなくても痛い、押すとさらに痛い、飲み込むときに痛い)は、亜急性甲状腺炎を疑います。
女性に多く、夏に多いです。自然治癒することも少なからずあるので、正確な患者さんの数はわかりません。風邪症状の後に続き、また熱を伴うこともあるので、なかなか風邪が治らないし首の表面の強い痛みが続くと言って来院されます。
痛み止めで症状を緩和しているうちに、ほとんどの方が2から4ヶ月で自然軽快治癒する良性の疾患です。中には繰り返す方、治癒した後に甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を飲み続ける必要がある方もいます。
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