糖尿病って何ですか?

 膵臓のベータ細胞(β細胞)で作られる、インスリンというホルモンが関係する病気です。膵臓は、みぞおち(胸と腹の境目あたり)にあります。

 作られるインスリンの量が減る、インスリンの働きが鈍る、この二つの原因で、血糖が多く(高血糖に)なります。その訳は、糖が吸収されるためにはインスリンの助けが必須だからです。

 一方、尿は、血液を濾したものです。血糖が多いと、ザルで濾しきれずにこぼれてしまうので、尿に糖が混じります。つまり、高血糖になると尿糖が出現します。尿に糖が混じるから糖尿病と呼びます。

 糖尿病は、大きく分けると1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他の糖尿病(飲酒による膵炎、肝硬変、発熱、統合失調症の薬などによる糖尿病)に分類されます。

 1型糖尿病(T1DM)は、膵β細胞が壊れることで、インスリンの量がゼロに近くなります。ですから、発症から1ヶ月以内にはインスリン注射が必要です。(中には、発症から数年間、インスリンが必要ない人もいます。そういう人たちの病名は緩徐進行1型糖尿病といいます。)

 糖尿病患者さんの中で最も多い95 %の人が、2型糖尿病(T2DM)です。インスリンの量が健康な人よりも少ない遺伝素因と、食べ過ぎや高脂肪食や運動不足などの環境因子により起こります。ですから、治療は、まず食事療法と運動療法です。なお血糖値が高ければ、飲み薬やインスリン注射が必要です。
2009年8月更新



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