インスリン注射手技

 多くの場合、ペン型の注入器に縫い針よりも細くて短い針を接続して、お腹の肉をつまんで、垂直に刺して注射します。(つまり、採血のときや点滴のときのように、ミリメートルの細さの腕の血管に刺すのとは全く違う方法です。)

 注意点は、
 ・注射針は使い捨てなので毎回交換する

 ・新品の針の中は空洞なので注射する前に2単位分(2目盛分)を大気に向けて注射する(水鉄砲のようなイメージ)

 ・刺す角度は皮膚面に90度にする(筋肉に達することはあっても内臓には達しません)

 ・針の根元までプスッとしっかり刺す(浅いと効果がばらつきます)

 ・注入した後は6から10秒待ってから針を抜く

 ・毎回違う場所に注射する(ヘソとその上下を避けたお腹全体に、碁盤の目状に順々に注射していきます。同じ場所ばかりに注射すると、シコリができて効果がばらつきます)

といったところです。全部守れる人は、なかなかいません。正確に注射してください。

 なお、刺すときに、痛みはほとんど感じません。偶然に血管に当たったときは、痛いことがあります(血管に当たらなければ出血さえもしません)。血管に当たらなくても皮膚の痛点に当たると痛いですが、これもときどきです(皮膚には痛点以外にも、温点や冷点があります)。あまり怖がらずに、必要な時に必要な治療をはじめましょう。
2009年7月更新



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