脂質異常症の食事療法 第1段階(日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007)

総摂取エネルギーと栄養素配分の適正化を行います。

総摂取エネルギーの適正化

 適正エネルギー摂取量=標準体重×25〜30 Kcal
 (標準体重は身長(m)×身長(m)×22で計算。たとえば171 cmの人は、1.71×1.71×22=64.3 kg)

栄養素配分の適正化

 ・炭水化物   :60%

 ・蛋白     :15〜20% 具体例)獣鳥肉(鶏・牛・豚)と卵を控え、魚肉・大豆を食べましょう。

 ・脂肪     :20〜25% 具体例)獣鳥肉(鶏・牛・豚)の脂身を控え、植物性・魚類性脂肪を食べましょう。市販食品や加工食品を避けましょう。

 ・コレステロール:1日300mg以下

 ・食物繊維   :25g以上 具体例)野菜の1日の摂取量の目安は350g以上です(そのうち半分は小松菜・ブロッコリー・にんじんなどの緑黄色野菜から)。野菜・海草・きのこ類を毎食欠かさず食べましょう。なお、野菜に含まれるβカロテン、ビタミンCはLDLコレステロールの酸化変性を防ぎます。

 ・アルコール  :25g以下 具体例)ビール…中瓶1本(500ml)・日本酒…1合(180ml)・焼酎…0.5合(90ml)・ウイスキー…ダブル1杯(60ml)・ワイン…グラス2杯(200ml) 以上のように100%アルコール換算20-25 gが適量です。 他の合併症により、適量は変わりますので主治医に相談してください。

 ・その他    :ビタミン(C・E・B6・B12・葉酸など)やポリフェノールの含有量が多い野菜、果物などを多く食べましょう。ただし、果物は単糖類の含有量が多いので、控えめに。 具体例)1日当りの果物摂取の目安量・・・みかんなら中2個・りんごなら中1/2個・バナナなら中1本
2009年7月更新



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