税金・申告・記帳相談
「税金の民商」は創立以来の民商の代名詞です。所得税、消費税を問わず納税者の立場に立ってご相談します。
業種や規模によって記帳の仕方は変わってきますが民商では一人ひとりの商売に合った記帳を提案、サポート。領収書整理やパソコン記帳が自分でできるようになり、記帳決算に自信がつきます。民商で「記帳にかかる経費を減額できる」と個人業者、法人業者問わず好評です。納税者の権利を学び、自分で納得のいく申告をしましょう。
所得税の申告は「無担保・無保証人融資」や国民健康保険料の算定に大きく関係します。「不況で税金どころではない」は禁物です。
消費税のあれこれ
皆さんもご存じのように消費税法が変わりました。
@ 売上が1,000万円以上の業者は消費税を納めないといけなくなりました。
A 簡易課税制度の適用範囲が2億円から5,000万円に引き下げられました。
B 総額表示が導入されました。
特に@は中小業者の実態を無視したような内容です。下請け業者や小売店は消費税を売上に乗
せることが出来にくい上、親会社から消費税分を値引きされるのが現状です。
また、帳簿や領収書等の保存期間が5年から7年になりました。
消費税の計算方法
消費税の計算方法には2種類あります。
本則(原則)課税
売上(消費税)− 経費(消費税)= 納税消費税
*仕入や外注が経費の多くを占めている場合は納税額が少なくなります。
ただし、経費には消費税のかからないものがあります。
*記帳をしっかりしなければなりません。
簡易課税
売上から納税額を算出します。(別途届出が必要です。)
*経費のうち給料や役員報酬など人件費が多くを占めているときは有利になります。
簡易課税ではみなし仕入率を使用して消費税の計算を行います。この仕入率は業種によって決められていますので、自分がどの業種になるかを把握しましょう。
*みなし仕入率*
第1種 卸売業【90%】
第2種 小売業【80%】
第3種 建設業・製造業【70%】
第4種 飲食業・上記以外の業種【60%】
第5種 運輸業・サービス業など【50%】
ここで一つ疑問になるのが、『原則課税』と『簡易課税』のどちらが得?(払う消費税が少なくて済むのか?)です。上の計算方法の所でも触れていますが、業種や営業形態によってどちらが有利になるのかはまちまちです。
そこで、各業種ごとの消費税対策のポイントと注意点を挙げてみるので『原則課税』『簡易課税』のどちらがいいのか参考にして下さい。
建設・製造・製造小売・加工業
*売上*
取引の慣行から振込が多く、現金売上も取引先への反面調査で明らかになることも少なくありません。
材料費が売上と相殺になっている場合は、売上は支払われた額に材料費を載せて計算しなければなりません。振り込まれた金額を売上と主張しても反面調査(売上先に問い合わせる)で、容易に明らかになるので注意が必要です。
売掛の場合、請求書の発行期日が売上期日になります。また、振込手数料が差し引かれる場合売上値引などの処理が必要です。
*経費*
外注が多ければ請求書・領収書等の管理・記帳を厳密にした原則課税が消費税額が少なくなります。
簡易課税では大別すると、材料もちの建設・製造・製造小売は3種、材料無しの建設・加工は4種になります。実際は混合が多くなっており、売上管理は必須です。
◎ある会員さんは消費税対策として、発注先に、請負の仲間全員の直接受注・直接請求・支払いを談判し、免税業者になりました。
卸・小売業
「薄利多売」の業種であることから所得は低くても売上は1000万を超えると見られる業種です。(とりわけタバコ販売は自販機2台もあれば1000万を超えます。しかも仕入率は9割になります。)また、仕入れ先の多くが法人企業であることから、反面調査で仕入を把握され、仕入率から売上を容易に推計されることが多い。
実際の計算を行って、税額を比べること、事業の実態を把握することを前提として、一般的には人件費が多くなければ原則課税の方が消費税額が少なくなります。
それだけに原始資料の保存と記帳の厳密さが求められます。
簡易課税を選択する場合は、小売・卸の売上種別を明確にした記帳で、高い仕入率での計算や特例の適用などで賢い申告をしましょう。
顧客管理・仕入管理の面からパソコン記帳が有効です。
サービス業 【不動産業、広告制作、設計・デザイン、理美容、旅行代理店、製本、DEP、整体、麻雀、カメラマン、司法書士、教室など】
業種としては広い範囲をしめています。利益率が高いことから課税業者になると、とりわけ簡易課税では消費税が高くなります。
原則課税か本則課税かは、売上の状況(銀行軽油や大手取引先)や人件費を基本に、一般論ではなく、実際の計算で判断する必要があります。
簡易課税を選択する場合は基本的に何種になるのか確認が必要です。また、複数の種別がある場合が多くありますので、損をしないためにも売上の種別記帳は必須です。
飲食業 【食堂、居酒屋、寿司屋、焼肉店、喫茶店など】
仕入から仕込み、夜遅くまでの営業時間に加え、仕入や経費の細かさからも、原始資料の保存、記帳の負担がもっとも大きい業種です。
どれだけに簡易課税に傾きがちですが、人件費がよほど大きくなければ実額計算の原則課税のほうが消費税額は少なくなります。半期決算で、原則課税と簡易課税の計算を実際にやってみて比較しましょう。
原則課税の場合はもちろんですが、簡易課税を選択する場合も所得申告とのかかわりから仕入対策は必須です。また、売上、仕入、人件費、諸経費など現金取引以外の銀行経由の部分も把握しておく必要があります。
料飲業 【スナック、バー、ラウンジなど】
一般的に人件費が大きいと簡易課税が優位になります。それでも実額計算でどちらが有利か計算してみましょう。
売上管理では売掛の管理が商売上非常に重要ですが、同時に銀行軽油の売掛分は明らかになることを考慮しましょう。
売掛金は発生した月が売上となります。振り込まれた月を売上としている場合は決算の時点で計算しなおすこになりますので注意してください。
飲料業でも飲食業同様、仕入対策は必須です。また、高い家賃と人件費など、自分で実際を掴んだ上で、申告所得や売上に留意する点も飲食業と同様です。
売掛、買掛の管理はパソコン記帳が有効です。
(参考資料 堺北民商消費税対策資料より)
仕事を始めて10年になります。
始めてから3年程経ったとき、仕事の都合で法人にすることになりましたが、当初は『税金のことなど大したことはないだろう』と思い、個人の白色と同じつもりでやっていましたが、税務調査に入られ、いろいろと大変な思いをしました。そこで税理士さんに頼もうかと思っていたところへ商売で付き合いのある民商の会員さんからの勧めで、民商へ記帳指導等をお願いすることにしました。
記帳について分からなないところを聞いたり、消費税の改悪(免税点を1000万円に下げた)の学習会に出るなどするうちに『民商』が今では大変心強い存在に変わりました。(Bさん 建築業)
私の会社は法人です。
去年まで税理士にお世話になっていましたが、この不況の影響で顧問料・決算料の支払いが大変になり、今年の申告から民商へ入会しました。民商では自主記帳していて分からないところも、親切丁寧に納得がいくまでよく教えてもらいとても満足しています。 パソコン記帳の学習会にも参加して、記帳の仕組みもわかりました。今では記帳ソフトを使って、経費をまとめていくことで、会社の状況も分かるようになりよかったと思います。
(Tさん 小売業)
初めての確定申告でどうすればいいのか困っていました。
友人に相談したところ、民商でなら税金の計算方法や帳簿
の付けかたを学んで自分で申告できることを知り、入会しま
した。申告書作成では同じ地域の仲間にアドバイスなどをも
らって、自主計算自主申告することが出来ました。
(Yさん サービス業)
新規開業
「会社を設立したい」
「法人の開業がしやすくなったと聞いたが内容が知りたい」
「法人と個人とどこが違うのか仕組みを知りたい」
「法人設立後の届出や申請はどうしたらいいのかわからない」
「記帳の仕方も教えてほしい」
など、会社設立に関する様々な疑問に民商がお答えします。
また、
「建設業の許可を取りたい」
「従業員を雇用したので労働保険に入りたい」
「労災保険特別加入で事業主も入りたい」
「飲食業の保健所などの手続き」
など、営業許可に対するご相談も、お気軽にお寄せ下さい。
融資
民商では開業資金の借入れ、許認可等の手続き、設立届・開業届の書類提出もサポートしています。設立・開業に関する事がまとめて全てできるのは民商だけです。「商売を始める前にしておかなければいけないことは?」「開業のアドバイス」開業前のあなたも民商がサポート。相談は早ければ早い方が良いです。開業後は異業種の集まりである民商で地域の商工業者との繋がりができ、商売三方良し。地域に根付いて60年、開業相談は信頼と実績の民商へ。
私は平成元年開店以来、今日まで店舗・店内改装も
せず営業を続けて参りました。この度店舗改装をと考
えましたが、預貯金もわずかしかないので借り入れで
何とかしようと思いましたが、銀行へ足を向けたこと
がなく悩んでいました。近くの役員さんに相談したと
ころ、「民商に聞いてみたら。」ということで、早速
行ってみました。そこで、市の融資制度を利用しよう
ということになり、申請書の作成の仕方や市役所への
書類の提出、銀行へも一緒に行ってくれ、無事借り入
れが出来ることになりました。
(Yさん 飲食業)
開業資金を利用したいと思いましたが、書類の書き方など
が分からずに悩んでいました。民商に相談してアドバイス
を受け申込みをして国民金融公庫から300万円の借入が
でき、念願のお店を開店することが出来ました。
(Hさん 小売業)
労災保険・雇用保険
労働者を一人でも雇用すると、事業主は労働保険の加入義務があります。
民商では「労働保険事務組合」を設立して事務処理を行っています。
■事務組合加入のメリット
事業主の事務負担が大幅に軽減されます。
事業主や家族専従者が特別加入できます。
保険料が年3回の分割納付ができます。
建設業許可・許認可
建設業許可、産廃業許可、飲食業許可等の相談も民商がサポート。依頼することなく書類作成することで費用の大幅な節約になります。許可取得後の更新や提出書類も相談しています。全ての手続きを民商で一緒におこなう事により、無駄な手間が省け事業に集中でき経費がかかりません。※社会保険の手続きも民商で相談できます。
私は現在建材の仕事をしています。
まれに、解体現場の建築廃材の運搬なども頼まれています。ここ数年、元請けの会
社から廃棄物の収集運搬の許可を得ているかとたずねられる程度でしたが、ここにき
て許可を取ってくれと言われ、環境事務所で書類をもらってみたものの、書類の作成
の仕方がさっぱりわからず、どうしたらよいかと考えているとき、同業者から「民商
で相談してみな。」と言われ、早速相談に行ったところ東京法務局での書類の取り方、
財務諸表の書き方を教えてもらい、許可をもらうことが出来ました。(Mさん・解体業)
税務調査
私たち民主商工会は、憲法に基づき納税者が納得できる手続きをふまえて調査が行われるように、また公務の公開原則に則り、立会人同席で調査を行うよう求めながら税務調査を進めています。
心得1 自主申告は権利
心得2 相手の身分確認を
心得3 不都合なら断りを
心得4 信頼できる立会人を
心得5 調査理由を確かめよう
心得6 調査は目的の範囲に
心得7 承諾なしの侵入は違法
心得8 勝手な取調べは違法
心得9 承諾なしの反面調査は断る
心得10 印鑑は命
法律相談
日常の生活トラブルから、仕事上のことまで法律相談なら民商にお任せ下さい。
以前、売買締結契約時、精算すべき精算金が発
生したときには、これを補償するとの契約を取り
交わしましたが、精算金の支払いを再三要求して
も、一向に聞き入れてもらえず、思い余って裁判
所へ支払い命令の決定を求めました。その際、書
面の書き方などを教えてもらい、精算金も支払っ
てもらえ助かりました。(Hさん・飲食業)
税金や国保の滞納対策
「税金の分納」・「納税猶予」・「滞納処分の執行停止」
が出来ることをご存知ですか?
売掛金を差し押さえられた
手形や小切手で強制的に納付を求められた
様々な事情で滞納せざるを得なくなったとき、納税者には、憲法や法律で
救済される「権利」
があります。先日付小切手や手形はきっぱり断り、分納や納税猶予を申請しましょう
税金でお困りでしたらご相談下さい
多重債務・債務整理
◆ サラ金会社5社から借入しているが、いよいよ返済につまってきた・・・
◆ クレジットの返済が、遅れ気味になってきた・・・
◆ サラ金を何年も利用しているが、元金がなかなか減らない・・・
◆ ヤミ金から借金したが、厳しい取立てで参っている・・・
◆ 住宅ローンの返済が大変で、悩んでいる・・・
◆ 自己破産を考えているが、お金が用意できない・・・
◆ 何年もサラ金を利用してきたが、何とか過払金がとれないか・・・
◆ 友人の借金の保証人になったが、友人が雲隠れで督促が・・・
◆ 兄が勝手に、私名義で借金した・・・
◆ 効果のない節電装置を、クレッジット契約で払っている・・・
以上のような被害や返済に困っている方は、ぜひご相談ください。
仲間といっしょに
解決していきます。
そのほかなんでも相談ください
そのほか、日常のことで気になることがあればなんでもご相談ください