「・・・ここに来るのも、久しぶりですね」

「そうは言うても、姐さんが卒業してまだ一月くらいやけどなー」

「ふふ、空気の読めないタマちゃんは・・・GO!です♪」

「正直なところが美徳なんやあああああぁぁぁぁ!――――」

ドップラー効果を残して、タマちゃんが空の彼方へと消える。とりあえず、一時間ほど頭を冷やしてきてもらうことにしよう。



あの秘宝事件から一年近く。卒業し、日本最難関と呼ばれる魔法大学にあっさりと進学した彼女――――高峰小雪は、一月振りとなる母校の校門に佇んでいた。

今日は瑞穂坂学園の始業式。まだ大学の方は春休みなため、暇つぶしと“お祝い”を兼ねて母校を訪れた、というわけだ。

「・・・ここでボンヤリとしてても始まりませんね。とりあえず、あの場所で待っているとしましょうか」

いつも相槌を打ってくれる相棒は先ほど飛ばしてしまったため、一人でごちて校門を潜る。

「貴方のハッピーエンドを、見届けに来ましたよ。雄真さん」

未来を視ることが出来る彼女は、そう言って楽しそうに微笑んだ――――。





はぴねす! SS

            「Secret Wizard」

                             Written by 雅輝






<50>  Happiness Wizard





“コンコン”

「はーい」

「失礼します」

それはまだ始業式が始まる一時間ほど前の、とある研究室での会話。

「いらっしゃい、そろそろ来る頃だろうと思ってたわ」

「うん、何とか間に合ったよ。・・・これ、見てくれるかな?」

「ええ。・・・・・・・・・なるほど、ね」

「どう?」

「あら、随分と自信ありげな表情ね?」

「まあね。ようやく辿り着いた答えなんだ。ここでビクビクなんかしていられない。・・・それで?」

「ふふっ、そうね。流石は私の息子、といったところかしら?」

「ってことは――――」

「ええ。――――今すぐ準備に取り掛かるわ」





「やばいな、結構時間ギリギリか?」

もう待ち合わせ時間まで、数分しかない。

腕時計を気にしながら早足で歩く雄真の視界に、校門の前で佇む「彼女」の姿が映し出された。

「おはよう、春姫」

「うん、おはよう。雄真くん」

挨拶をすると、照れたようなはにかんだ笑顔が返ってくる。

雄真もまた笑顔を返すと、「じゃあ、行くか」と照れくさそうに、しかしさりげなく彼女の柔らかい手を握った。



――――秘宝事件の後。雄真と春姫は、正式に恋人としての付き合いを始めた。

伊吹の襲撃にうやむやになっていた春姫の告白だが、雄真がけじめとして自分から春姫を呼び出し、その想いを包み隠さず告白。

感極まってその場で泣いてしまった春姫だったが、感情が落ち着くと幸せそうに破顔し、何度も何度も頷いた。

それ以来、彼らは順調な交際を続けており、いつもの面々からは恋人を通り越して夫婦のようだと言われるほどのバカップル具合を披露している。



「そういえば、御薙先生に何の用だったの?」

昨夜、電話で待ち合わせの約束をしたときは聞きそびれていたことを春姫が尋ねると、雄真は「ん〜・・・」と少し悩んだ素振りを見せてから。

「とりあえず、秘密ってことで」

茶目っ気たっぷりな顔で片目を瞑られる。それだけで顔が熱くなって二の句を告げなくなったのは、惚れた弱みか。

「まっ、すぐに分かるさ。悪いことじゃないから安心してくれ」





「あっ、雄真ーーっ!!」

クラス割が貼り出されている掲示板の前までやってくると、そこにはいつもの同級生の面々。

とても男のものとは思えないそのソプラノボイスの発生源は、元気に手を振っている準だった。

「くっそぉぉ!! 朝から見せ付けやがってっ!」

「よしなさいよ、ハチ。嫉妬は醜いわよ。こういうときは、黙って見守るものよ・・・ニヤニヤ」

その後ろから、ハチと杏璃。その冷やかしの込められた言葉に、雄真と春姫は弾かれたように繋いでいた手を離した。まだまだ初心な二人である。

「そ、それよりもうクラスは確認したのか?」

話題を逸らすように慌てて雄真がそう尋ねると、先程の元気な声とは打って変わって沈んだ声で準が答える。

「今年も雄真と同じクラスよ――――って言いたいところだけど、流石に無理だったわ」

「いやいや、準ちゃん。それは当り前でしょうに」

「何たって、あの美少女率8割の魔法科に編入したんだもんなぁ。・・・雄真、やっぱり俺と代わってくれ!」

「無理に決まってるだろうが・・・」

げんなりとした口調で返す雄真。ちなみに、今のやりとりも今月だけでもう5回目だ。



実は、雄真はギリギリまで迷っていた。このまま普通科に残るか、魔法科に編入するか、を。

魔法の勉強は、普通科に居たって出来る。今までの生活が、それを証明している。それに二年間過ごした居場所だ。仲の良いクラスメイトも居たし、愛着もあった。

しかしそれでも独学では限界があることもまた、経験から分かっていた。鈴莉の個人授業を受けられる環境にある雄真でも、やはり魔法科の一員として学べるものは多い。

みんなを幸せに出来る魔法使いになる――――幼い頃の誓いを噛み締めるように、雄真は後者を選んだ。即ち、魔法使いとしての道を。

そうして決断したのが、今年に入ってから。急いで編入の手続きを行なってくれた二人の母には頭が上がらない。

そして先月、高校では最難関と目されている瑞穂坂学園の魔法科への編入試験が行われたのだが、雄真は満点とは行かないまでもそれに近い点数を叩きだして難なくこれをパスした。



「あっ、見て! 雄真くんと私と杏璃ちゃん、一緒のクラスだよっ」

もちろん、魔法科への編入を決めた影には愛しの彼女の存在も大きいことは、言うまでも無いだろう。

声を上げて嬉しそうにこちらを振り向く春姫の笑顔に、知らず雄真の頬は綻んでいた――――。







「雄真兄様」

「ん?」

始業式が終わり、体育館から教室への移動中。まだまだ春休み気分が抜けていないのか、ダラダラと歩く生徒の波に雄真は身を任せていた。ちなみに春姫は、杏
璃たち他のクラスメイトと談笑しながら歩いている。

そんなとき、あの事件以来聞き慣れてしまった声に振り向くと、そこにはやはり思った通りの人物が。

「よう、伊吹。どうした?」

「小雪から伝言を任されてな。放課後に、皆さんでお花見をしましょう、とのことだ」

「相変わらず唐突な人だなぁ。・・・とりあえず、了解した。俺はちょっと遅れるかもしれないから、先に始めといてくれ」

「ああ、分かった」

コクンッと素直に頷く伊吹。その様子が微笑ましくて、雄真は気がつけば彼女の柔らかい銀髪を撫でていた。

「なっ、ななっ!」

「ん、ああ悪い。ついな」

「い、いや、別に構わぬが・・・」

――――「伊吹ちゃーーーん!」

「呼んでるぞ?」

「〜〜〜っ、分かっておる! では・・・また後で、雄真兄様」

赤くなった顔を隠すようにして、伊吹が背を向けてすももの元へ駆けていく。

すももの元へと着いた途端、抱きつき攻撃を食らう彼女を見ながら、雄真は「一年前じゃ考えられなかった光景だな」と嬉しそうに呟いた。



――――あの事件の後、伊吹と上条兄妹は正式に瑞穂坂への転入を果たした。

当初は事件の罪悪感から、瑞穂坂を辞めて本家へと戻ろうとしていた、とは本人から後々聞いた話。しかしもう、自分を信じてくれたすももや雄真たちを裏切りたくないと思い、恩返しの意も込めてこの学園に残ったのだという。

そして、今ではすっかりこの学園の一員だ。すもも以外の友達も出来たし、他を圧倒する魔法の実力でも尊敬の念を集めているらしい。

また、雄真を呼ぶときは何故か幼い頃の呼称に戻っている。理由は深く追求していないが、彼女にも何か思うところがあったのだろう。雄真としても妹がもう一人増えたようで微笑ましいのでそのままにしている。





「それでは、今日はここまでです。明日からは平常授業となりますので、用意はしっかりとしておきましょう」

始業式の後の短いホームルームもつつがなく終わり、昨年に引き続き魔法科の担任となった鈴莉の挨拶で放課後となる。

そのホームルームでは、今期から魔法科の一員となる雄真の紹介も行われた。とはいえ、鈴莉の息子ではなくあくまで「小日向雄真」としてだが。

「さて、と・・・。“御薙先生”。それと、春姫」

「ええ、“小日向君”。そろそろ行きましょうか」

「私も?」

荷物をまとめ終えた雄真が、鈴莉に呼びかけ、そのまま春姫にも声を掛ける。

春姫は最初不思議がっていたが、雄真の真剣な表情を見ると理由を聞くことなく荷物をまとめて立ち上がった。





「この部屋は・・・」

三人が訪れたその部屋は、呟いた春姫にとっても多少馴染みのある場所であった。

部屋の造り自体はシンプルそのもの。しかし他の部屋と一線を画すのは、中央に置かれた荘厳な台座と、その上に描かれた魔方陣。

春姫がこの部屋に入ったのは、丁度二年ぶり。二年前の今日――――彼女は、背中の相棒と出会った。

つまり、この部屋は・・・。

「マジックワンドの、生成所・・・」



瑞穂坂学園、魔法科の学生が入学してから一番最初に行なうこと。それが、マジックワンドの生成だ。

魔法科の新一年生は、一人ずつ思い入れの品を持ち寄って、ワンドとしての命を宿す。春姫は愛用していたトランペット、杏璃は父親から贈られた羽ペンなど。

かくいう雄真も、過去にこの場所でアリエスの生成を行なった。まだ彼は当時中学二年生だったが、鈴莉の贔屓目無しの判断でワンドを持つに足り得ると判断されたのだ。

そのときに用いた媒体が、鈴莉から贈られた魔力制御の指輪だった。そして今、過去の行動をなぞるように、魔方陣の上に同じ指輪を乗せる。

唯一違う点といえば――――その指輪が宝玉もリングも罅だらけで、魔具としての機能を果たしていないところだろうか。

「あれから一年間、俺はずっとアリエスを救う方法を考えてきた。これが・・・その答えだ」

雄真が、誰とはなしに呟く。

一年前――――秘宝との戦いを経て、アリエスはワンドとしての機能を失くしてしまった。

新しいワンドを用意するのは簡単だ。媒体になるようなものはいくらでもあったし、雄真が魔力を注げば間違いなく高機能なワンドが生成されることだろう。

だが、それでは意味が無い。「小日向雄真」という魔法使いのマジックワンドは、「アリエス」以外に考えられなかったから。

そうして苦心を重ねた結果、至ったのがワンドの再生成という方法。

雄真が指輪を置いた魔方陣は、彼が作り上げたオリジナル。幾冊もの本を読み、幾人もの魔法使いから情報を得て、何度も実験と失敗を繰り返す日々を経て。

――――全ては、今日この日のために。

「行くわよ」

魔方陣の発動は鈴莉。静かな声と共に、魔方陣から溢れる魔力が渦を描き始める。

「春姫」

「え?」

「手を・・・繋いでいてくれないか?」

それはまるで、あの時の再現のようだ。無属性魔法を使ったあの時のように、雄真の手は緊張からか小刻みに震えている。

「・・・うん」

もちろん、断る理由などあるはずもない。春姫は躊躇なく差し出された手を両手で握ると、祈りを込めるように自分の額へと当てた。

「それじゃあ雄真君。ゆっくりと魔力を込めていって」

「・・・」

鈴莉の言葉の通り、目を閉じて徐々に魔力を開放していく。雄真の魔力と魔方陣の魔力が重なり、より大きな旋風となって部屋を揺るがす。

『アリエス――――』

雄真は心の中で呼びかける。いつもそうしていたように。

『アリエス――――っ』

二度目の呼びかけ。先ほどより熱がこもったそれに応えるかのように、罅だらけの指輪は光り輝き始める。

『アリエス――――!!』

心の中の語気に比例するように光は段々と強まり、逆に魔力の渦は徐々に収束していく。

そして――――――。



【――――ただいま帰りました。マスター・・・いえ、雄真さん】





「あっ、兄さーーんっ!」

お花見の会場である桜の樹の下には、既に雄真たち以外の面子が既に揃っていた。

「はい、伊吹ちゃん。食事の続きですよっ♪」

「だ、だから自分で食べられると行って・・・む、むう」

雄真たちに手を振ったすももは、そそくさと座り直し、伊吹への「あーん」を再開。

伊吹は多少アルコールが入っているであろうすももの潤んだ瞳にやられ、おずおずとその口を開ける。

「ゆーまー、はるひー、しょーぶだぁ〜」

「ふむ、いいだろう! その果し合い、上条の男児が受けぬわけにはいくまい!」

「いえ、それ以前に私たちは雄真さんや春姫さんではないのですが・・・あぁ、二人とも完全に酔ってらっしゃいますね」

続いて視線を移した一角では、完全に出来上がっている杏璃が上条兄妹に絡んでいた。

対して信哉もその見た目とは裏腹に下戸だったらしく、赤ら顔で風神雷神を握り締める。三人の中で唯一酔っていない沙耶がとても不憫だ。

「それでねー、そのとき雄真くんったら・・・」

「あの雄真さんがそんなことを・・・めもめも」

さらにお猪口を片手に桜の樹に寄りかかっている音羽は、現在雄真に関する暴露話の真っ最中。

その話を真剣に聞く小雪も、顔色は普通に見えるが酔っているのだろう。油性マジックで体に「メモ」をされたタマちゃんが滂沱の涙を流していた。

「ぐすっ、雄真が居ないとやっぱり寂しいわ」

「あがっ、あがっ・・・だからって、気を紛らわせるために俺を蹴るなーーー!!!」

こちらも酔っている準は、泣き真似をしながらハチに足蹴をかましている。

ハチはといえば遂に耐え切れなくなったのか、叫びながら逃げ回り始めた。その内杏璃や伊吹辺りに突っ込んで、黒焦げにされるだろう。

つまり、ちょっと遅れて合流した花見の様子は・・・一言で言えばカオスそのもの。

しかし、そこには笑顔が溢れていた。新たな門出を祝う、満開の桜にも負けないくらいの。

「・・・アリエス」

「はい、マスター」

雄真とアリエスの間に、もう念話は要らない。人目を忍ぶ必要は無い。彼らはもう、「Secret Wizard」ではないのだから。

「俺たちが魔法使いとして歩むための、第一歩だ」

「ええ。一年ぶりの魔法行使です」

中指に嵌っていたアリエスを杖の状態に戻し、久しぶりの感触を噛み締める。

「エル・アムダルト・リ・エルス――――」

そして詠唱を開始。騒いでいた面々も雄真が詠唱を始めたことに気付いたようで、期待と好奇の目で続きを見守る。

「「ディ・ラティル・カルティエ――――」」

途中から、春姫の詠唱も重なった。悪戯っぽく舌を出す春姫と微笑みを交わしながら、雄真は最後の仕上げに入る。



「「エル・アデムント・アリエスっ!!」」



収束のワードは、奇しくも復活した相棒の名と同じく。

雄真が高々と掲げたアリエスの宝玉から生まれし光球は、上昇を続けて蒼天へと吸い込まれる。

そして――――。



“パァァァァァァァンッ”



「ほぉ・・・」

「綺麗ですっ!」

「さすがはあたしのらいばるねっ♪」

「見事なものだな」

「ええ」

「すごーい♪」

「あらあら」

「きゃー、ゆーまー、抱いてーー!」

「おまっ、どさくさに紛れて何を――――ぐべしっ!」

上空で破裂した光は、煌びやかな色を纏って地上に降り注ぐ。

雷魔法をアレンジした、雄真オリジナルの魔法。その様はまさに、火薬を使わない魔法の花火。

学園内どころか町からも一望できるような、派手な発光を伴った巨大花火。それは、雄真とアリエスの意志そのものだ。

――――今日この時を以って、Secret Wizardを卒業する二人の、意志表示。



「――――これからも宜しくな。二人とも」

「うん。雄真くんの隣に立つ魔法使いとして」

「そして、マスターの魔法使いとしての道を支える、マジックワンドとして」



「「「――――皆を幸せに出来る、魔法使いを目指して」」」




――――それは、後にHappiness Wizardと謳われる魔法使い、小日向雄真の新たなる第一歩――――




end


後書き

Secret Wizard、遂に完結ですっ!!


というわけで、二年半もの月日を費やして、ようやく完結致しました。・・・ホント、完結できて良かった(笑)

特に終盤は更新が滞りがちになり、申し訳ありませんでした。この最終話も、去年中に更新するつもりだったのに^^;



ではでは、恒例の完結記念座談会へ。ゲストは、メインのこの三人ですっ。


雄真(以下、雄)「えっと・・・時間的にはこんばんはかな?」

春姫(以下、春)「そうだね。でも、読者の人がいつ読んでるかはわかんないから・・・こんにちはでいいんじゃないかな?」

アリエス(以下、ア)「というわけで、皆さんこんにちは。メインの三人と聞いて、伊吹さんを想像された方、残念でした。アリエスです」

雅輝(以下、雅)「いきなり読者の方に喧嘩売らないでくれます!?」

ア「冗談です」

雄「・・・アリエス、復活してから更に毒舌がパワーアップしてないか?」

春「あはは・・・」


雅「というわけで、御三方。何か質問とかあります?」

雄「いきなりだな。・・・だったら、更新速度について尋ねてもいいか?」

雅「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。――――」

春「あぁ、雅輝さんが精神崩壊を起こしかけてる!?」

ア「まあ仕事も多少は影響していましたが、それ以上に趣味の時間に多くを割いてましたものね」

雄「アリエス、おまえどこまで知ってるんだ・・・?(汗)」


雅「・・・ふう、失礼。では、他に質問はありますか?」

春「あっ、はい。私をヒロインにしてくれたのはもちろん嬉しいんだけど、掲示板とかでは伊吹ちゃんをヒロインに推す意見があったよね?」

ア「そうですね。原作の方でも、彼女のルートが一番構成がしっかりとしているように感じましたが・・・」

雅「あー、それはですね。あくまで私の個人的な意見なのですが、「はぴねすっ!」のメインヒロインは神坂春姫だと思うからです」

雄「あぁ、確かに。俺が魔法をやめたきっかけの事件も、春姫に関係したものだしな」

雅「もちろん、それもありますね。さらに今回の私の作品においては、“魔法使いという正体を隠す”ことにおいて、それを疑う人物を挟むことで物語に緊迫感をもたらしたかったというのもあります」

ア「それが、春姫さんだったと」

雅「そう。幼い頃に雄真に助けてもらったからこそ、最初の公園の場面で違和感を感じることが出来たわけですし。何より、32話を書きたくて始めた連載ですからねっ(爆)」

雄「おいおい。・・・まあ理由はともかく、春姫をヒロインにしてくれたことには感謝かな(←さりげなく春姫の肩を抱きながら)」

春「あっ、もう雄真くんったら」

雅「・・・毎度ながら、座談会は私にとってアウェー感が強いんですよねぇ。ほらほら、とりあえずイチャつくのは後にして、締めの言葉をお願いします」


雅「というわけでここまで読んでくださった読者の皆さま!」

雄「二年半も続いた俺たちの物語を、ずっと見守ってくれてありがとう」

春「そしてもちろん、途中から興味を持ってくださった人や、一気に50話まで読んでくださった人も」

ア「今、この後書きまで辿り着いてくださった、全ての皆さまに感謝を込めて」



四人「「「「ありがとうございました!! これからもMemories Baseを宜しくお願い致します!!!」」」」





春姫「感想や質問などはこちらへお願いします♪」



2011.1.9  雅輝