らき☆すたSS『らき☆メモ〜つかさSide〜』〜第2話〜








 「だけど、偶然って本当にあるんだね〜」
 私は、感心していました。
 朝、私のクラスに転校して来た男の子の顔を見て、私は驚きました。
 私を助けてくれた男の子がそこにいたから。
 「本当に、俺も驚いたよ」
 その男の子、永瀬(ながせ)祐一(ゆういち)君も笑いながら言います。
 「まあ、私に言わせれば、『どこのギャルゲーのイベント?』って感じだけどね〜」
 こなちゃんが呆れた感じで言います。
 「転んだんでしょ?つかさらしいイベントだよね〜。ねえ、祐一君」
 「何?こなたさん?」
 「つかさに萌えた?」
 「は・・・も、萌え・・・?」
 戸惑った声を出す祐一君。
 「考えるんじゃないの。魂で感じるの!」
 「あ〜はいはい。祐一君、気にしないで。こいつ、こーいう奴だから」
 放課後、私のクラスに遊びに来ていたお姉ちゃんが割り込みます。
 「あ、そ、そうなんだ」
 気を取り直して、自分の目の前にある山のようなプリントを見る祐一君。
 「どうしたの?」
 「いや・・・凄い量だなと思って」
 確かに、そのプリントはちょっとした雑誌くらいありました。
 「毎年、こんなに凄いの?陵桜学園の文化祭は?」
 「そうですね。確かに今年は例年よりも、多いかも知れませんね」
 ゆきちゃんが苦笑いを浮かべます。
 「こんなにあったっけ?」
 「皆さんにもお渡ししたはずですが・・・」
 「記憶のかなたに消えてるかも」
 「『部屋のどこかに』の間違いでしょ?」
 こなちゃんとお姉ちゃんの会話を聞きながら、祐一君はゆきちゃんに聞きます。
 「で、黒井先生には『気合入れて手伝うんやで〜』って言われたんだけど、具体的には何すればいいの?」
 「私達のクラスは演劇をやる予定なんです。かがみさんのクラスとの合同なんですよ」
 「脚本は私の友達。監督はみゆき。私も役者で出てるの。楽しいよ〜結構ハマるかも」
 「私も〜♪声優みたいで楽しいよ」
 「いや、声優とはまた違うだろ・・・」
 「私は道具係なんだ。かつらや劇で使う小道具を作ったりするの」
 「そうなのか・・・でもそれだと大変なんじゃない?」
 「お恥ずかしながら・・・祐一さんにもどこかにお手伝いに入って頂くことになるかと思います」
 「う〜ん・・・じゃあ・・・」
 祐一君はしばらく考えた後、口を開きました。
 「道具係にしようかな」
 「ほう〜」
 祐一君の言葉に、何故かこなちゃんが意味深に笑います。
 「何だ〜やっぱり祐一君、つかさに萌えてたんじゃん♪」
 「なっ・・・ち、違うって!!ただ・・・」
 祐一君の言葉に何故か息を呑む私。
 「朝の言動とか、さっき黒井先生に落書きを注意されてたあたり、誰かが見てて無いと不安過ぎるというか・・・」
 「み、見てたの?」
 思わず顔が赤くなる私。
 「え〜でも、祐一君だって居眠りしてて黒井先生に怒られてたよね」
 「あ〜あれにはびっくりしたよ〜転校初日にしかも黒井先生の授業で居眠りするなんて、度胸あるよね」
 こなちゃんが感心したみたいに言います。
 「そうですね。でも流石に授業中に寝るのは良くないと思います・・・泉さんもですよ」
 「うっ・・・そ、それは反省します」
 「右に同じく」
 ゆきちゃんの言葉に平謝りの祐一くんとこなちゃん。
 「あ・・・でもさ」
 「どうしたの?祐一君」
 私の問いに祐一君は頭を掻きながら言いました。
 「いや、俺あんまり手先が器用じゃないんだけど・・・大丈夫かな?」
 「大丈夫だよ〜私も不器用だけど、ちゃんと作れてるから」
 「つかさ・・・言ってて悲しくならない?」
 「ちょっと・・・」
 「では、祐一さんにはつかささんのお手伝いをしてもらうということで」
 「じゃあ、今日はこれで解散?体育館は使えないんでしょ?みゆき」
 「ええ、他の学年の方にどうしてもと言われまして・・・」
 「あ〜久々に早く帰れるよ〜アニメ見なきゃ・・・」
 「あんたはやっぱりそれか」
 皆はそれぞれに帰り仕度を始めます。
 「あ、ねえ皆、帰りにコンビニ寄っていかない?」
 私はそんな提案をしました。
 「うん、そうね・・・新しいお菓子が出たし。行ってもいいかもね」
 「かがみ〜そんなんだからあっという間に体重が・・・」
 「うっさいわね!余計なお世話よ!」
 「祐一君とゆきちゃんは?」
 「帰り道だし、付き合うよ」
 「そうですね。たまにはいいかも知れませんね」
 そうして、私達4人はコンビニに向いました。




 『♪〜♪〜♪』
 (あ、メールだ)
 時間は夜の10時です。これから寝ようと思っていた私の携帯にメールが届いたのはその時でした。
 (誰からかな・・・あっ)
 メールの差出人は祐一君でした。
 コンビニに寄った時に、私達4人と祐一君とでメールアドレスの交換をしました。
 それを試す意味も兼ねて私は『明日から学園祭の準備、頑張ろうね!』という内容のメールを送りました。
 祐一君からのメールにはそれのお礼とそして―――
 
 『P,S 『ドロリ濃厚ピーチドリンク』意外と美味しかったよ。ありがとう』

 コンビニで祐一君が飲み物何を買うか悩んでいたので、私お薦めのジュースを教えてあげたんです。
 最初は戸惑っていたみたいですが、最終的には私を信じて買ってくれました。
 (そっか・・・祐一君。喜んでくれたんだ・・・嬉しいな)
 私は自分の心が暖かくなって行くのを感じていました。





                          〜第3話に続く〜


 
             こんばんわ〜フォーゲルです。つかさsideの第2話になります。

                  今回はゲームで言うと主人公の転校初日の様子ですね。

       『ゆーちゃん達が出てこない』とかツッコミどころもあるかと思いますが、そこはスルーで(笑)

                     書くと長くなりそうだったので・・・

                 オリジナルの展開も入れて行くことになると思います。

                   次回は・・・かがみの怪我あたりの話になるかと。

                        それでは、失礼します〜


管理人の感想

ということで、第2話をお送りしました〜。

転校初日。驚くほど自然につかさ達の話に溶け込む祐一。いいなぁ、私もこの学園に転入しt(ry

そして順調につかさルートへと移行を開始。文化祭での同じ役割を担うことで、果たして二人はどこまで心を近づけられるか・・・?

ドロリ濃厚ピーチって・・・確か某鍵系ゲームの「大気」に出てきましたよね。ストローで吸ってもなかなか出てこないという、かなり疲れる飲み物(笑)

それでは、次回の3話もお楽しみにー^^



2008.6.23