FF9で大きなグライダーを飛ばす




Futabaのミドルクラス送信機であるFF9、スタントやヘリコプターの世界では
スタンダードな機種です。 ですがグライダー特にF3B等のフルファンクション
機の集まる所ではほとんど見かける事のない機種でもあります。

幸か不幸か、木村はFutabaのミドルクラス送信機をFF8の時代より使用して
いて、ひょんな事で手に入れたXantipaのセッティングで大変苦労しました。
FF9を愛用するお仲間の皆さんの参考になれば...と思います。

FF9で出来ること
スタート(曳航モード)ミキシング、スピードミキシング、バタフライミキシングは
予め用意してあります。 このセットを使う事によってプログラムミキシングを
他の機能に割り当てる事が出来ます。
バタフライミキシング動作時に操作した、エレベーターとエルロンのトリムは
ミキシング動作時のエレベーターとエルロンの動作になります。 バタフライ
動作時のエレベーターダウンが足りない...等の設定変更はいちいち設定
画面をださなくても、飛行中にトリムで設定が変更できます。

ただし、この機能は使い方を間違えるととんでもない事になります。
スロットルハイ(バタフライミキシングONでも通常の舵位置です。 他の送信機
ユーザーさんはこのスティック位置でフライトする方が多いです)で通常飛行中、
ダウントリムを入れようとしてトリムをダウン側にいくら「ピッピッ」とやってもダウン
トリムにはなりません。ダメです。 その替わりと言ってはなんですが、スロットル
スティックを一杯に下げてフラップを降ろした時にその「ピッピッ」が効いてビックリ
する事になります。

FF9で出来ないこと
バタフライミキシングの設定では左右のフラップを別々に設定する事が出来ませ
ん。 ですから、機体を製作する際、ホーンの位置や長さをきっちりと揃える必要
があります。
滞空ミキシングがありません。 プログラムミキシングを使って自分で設定する必
要があります。
予め用意されているミキシングの動作スイッチは変更が出来ません。
サーボのストローク量がJR等に比べると少ない様です。 サーボホーンはJRユー
ザーの皆さんよりワンサイズ大きなもを使う必要があります。 特にフラップの設定
では痛感します。 

実際に私が使っているFF9でのスイッチの割り当てです。
バタフライ動作の時は、左全面のスイッチを下に下げ、スロットルスティックを下げます。
上に書いた理由により、ミキシングスイッチは常時ONにはしておけないのです。
全面に付いているボリュームのAとCをスタートミキシングと滞空ミキシングにリンク
させて、風の強弱にって調整が出来るようになっています。
ラダー、エルロンミキシングはスイッチによってON−OFFが出来るようにしています。


左肩のスイッチを横から見ました、
一つのスイッチでスタート、通常、スピードの3モードを切り替えるようになっています。
このスイッチ割付は固定で、ユーザーが変更する事は出来ません。 FF9のセールス
ポイントとしてメーカーが挙げるサイドボリュームが見えます。 滞空モード時のフラッ
プの下げ具合がこれでコントロール出来れば最高なのですが、ニュートラル位置が
はっきりしないために使うのを躊躇しています。 



そのまま使おうとすると、滞空モードでもニュートラルより上はマイナス側に舵が
動いてしまいます。 ニュートラルを示すのは、ニュートラル「付近」にレバーが
入った時になる「ピッ」という音だけです。 

木村の技量では飛行中に、この音を頼りにニュートラルを出すような事は無理です。
他のHPにはミキシングを駆使して使えるようにする方法も載っています。 
ニュートラル位置が簡単に送信機側でオフセット出来ると良いのですけれど....
実際のセッティングです。

モデルタイプ

モデルタイプはGLID(2FLAP)を使います。 クワトロを使う必要が無ければ
1フラップでもかまわないと思います。 元々バタフライの時のフラップの動作角は
別々に調整出来ませんし、5チャンネルや6チャンネルの受信機も使えます。

エルロン−ラダーミキシング

プログラムミキシングを一つ使って、エルロンからラダーへのミキシングを設定
します。 これはXantipaのセットで、レートは100%になっています。


2/2の画面でミキシングをON−OFFするスイッチをBに割付を行っています。
高速飛行時にカット出来るようにするためです。
滞空モード

プログラムミキシングで、ボリュームのCからFLAP2へミキシングを行います。 
前面の右側のつまみでフラップの下げ角が調整出来ます。


2/2の画面です。
SW−D(右前)のスイッチでON−OFF出来るように設定しています。


上のセッティングだけではフラップの動作だけですので、FLAP−AILEミキシング
(予め用意されている)を使って連動させます。 これもSW−D(右前)のスイッチ
でフラップと同じようにON−OFFする事で連動するようにしています。
曳航モード

曳航時のフラップ及びエルロンの下げ角を設定しています。 起動スイッチは左
肩のの物と決められていますので、下げ角の入力のみです。
一番下の行にて前面左側のつまみと下げ角を連動させて、風の強さなどに応じ
て下げ角を調整出来るようにしています。
バタフライ

ブレーキのセッティングです。 フラップサーボの動作量を稼ぐためにフラップの
レートは最大になっています。 また、一番下の行はブレーキ動作時のエレベ
ーターのダウン量ですが、かなり大きな数字になっています。 これは、飛行さ
せながらトリムで調整した量が反映されています。
スピードモード

スピードモードのセッティングです。
フラップとエルロンを共に上へ若干(2〜3ミリ)跳ね上げる機能です。 
Xantipaでは強風時に前へ出なくなった時などに使っています。 こちらも
前面真ん中のつまみと跳ね上げげ角を連動させて、風の強さなどに応じ
て跳ね上げ角を調整出来るようにしています。

以上の設定で、フラップの付いた機体の飛行は一応できます。 木村のレベル
ではこの設定で充分なのですが、もう少しグライダー用に使えると良いですね。
理想は各モード別にセッティングが出来て、指一本でモード切替出来たら嬉しい
ですね。 


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