サーボの消費電流を調べてみました


新しい小型クランプ付き電流計を購入を契機に一度はやってみたい
と思っていたサーボの消費電流の測定をしてみました。
これが明らかになれば、受信機用電池の容量も決められますし、
電動飛行機ではスピコンのBEC容量の見極めになります。

今回の実験、使用したテスターの測定能力が0.1A刻みで
表示された数字の示す範囲が広くおおざっぱですので、
参考程度....と言う事でご了承下さい。


HLGでよく使われる5.4gサーボの グラウプナーのC1041は、上の画像の様にして計りました。
コネクター部分から−のコードを抜いて延長して、その延長部分にクランプセンサーを入れます。
バッテリーはCR2*2、受信機はフタバのR114Fです。
このサーボはGWSのPiko−STDのOEM品で、スピンドル部にベアリングが入っています。
テストのサーボは新品の物です。

まず、実際のフライト程度にじーこじーこ動かすと、0.0と0.1Aの表示を行ったり来たり。
次に良く「負荷が掛かると電気を食う」と言われているので、サーボには可哀想ですが、手で
ホーンを押さえて動かしてみましたが、表示は無負荷の時と変わらず、0.0と0.1Aの表示を
行ったり来たりで変化がありません。

「??そんなはずは」と?マークを浮かべつつスティックを左右に振りきれる様に動かすと0.2A。
「じゃあ、これならどうだっ!」とばかりにスティックを激しく左右に動かすと、画像の表示の数字、
0.3Aを記録しました。

どうやら、振り切りからの切り返しで電流が上がるみたいです。



それならこれはどうかな? と計ってみたのは電動スバル09号に搭載したModelCraft445。
これもGWSのOEMっぽい10グラムのサーボです。 ただ、パッケージの裏の発売元の所が
日本語で「モテルタラフト」なんて書いてあって、怪しかったりします。

測定方法は5.4gサーボの時と一緒ですが、リンケージは外してあります。
結果はグラウプナーのC1041とほぼ同じ、高速折り返し動作で最高値の0.3Aを記録しました。
実験をしてみて、負荷を掛けた時よりも高速動作された時の方が電流値が高いと言うのは予想外
で、大変興味深い物があります。
上の数字から、たとえばHLGで50mAhのバッテリー、5.4gサーボを2個で20分の動作と言うのは
納得が行きますね。 また、極端な話、舵の動作量の少ないパイロン機などは、高速飛行による
負荷がかかっているにもかかわらず、流れる電流が低く、逆にファンフライの様に舵をがばっと切る
機体はサーボに高い電流が流れている...と言う事が想像されます。
電動ファンフライなどに使用する場合はBEC容量に気を付けないといけないですね。

今回はきむらクラフトがよく使う10グラム以下のサーボの測定でしたが、「ボルコのコーヒーブレーク」
さんの 資料室−なんでもメモ帳 にKeilさんが国内メーカーのサーボを調べた物があります。
こちらは細かく計れる電流計を使っていらっしゃるので、大変参考になりますよ。

[戻る]