フィンガーバーを作る

このコーナーでは、きむらクラフトで採用しているバーの製作を紹介していこうと思います。 
丁度、モナークのバーをへし折ってしまったのでモナーク用のバーを製作してみました。
ちなみにへし折ったバーは1.5oFRP板で出来ていました。

1.素材
バーの素材に適した物は色々あります。
航空ベニヤ、竹、FRP板、カーボンパイプ、そしてきむらクラフトで採用している
カーボン板です。
私が使っているカーボン板はタミヤの電動カー用のパーツで一本600円です。
モナークの様に幅広の胴体で2機分、Virgilの様に幅の狭い胴体で3機分の140ミリで
2.5ミリの厚さがあります。
カーボン素材としては高価かも知れませんが、どこの模型店でも入手可能です。


2.形状
形状は自分の指の形に合わせます。
私の場合、中指側が少し前に来るようにしています。これはテイクバック時に
機体をランチ方向に向けやすくするためです。
最初からその様に作ったVirgilはバー自体を傾けて取り付けてありますが、
モナークは取り付け穴が既に開いてしまっているのでバー自体の形状で
対処しています。



3.加工
カーボン素材はかなり固いのでリューターの丸砥石で削り落とす様にして
荒削りをします。
その後に棒ヤスリで形を整えて180番程度の耐水ペーパーで仕上げます。
指が当たる所は特に念入りに仕上げて下さい。
実際に指に押し当ててみながら形状を調整して下さい。
角が残っていたり、指の形状に合わないと何回も投げないうちに
指が痛くなってしまいます。

リューターの丸砥石を使う時は、防護めがね、防塵マスクなどをして
研磨を行って下さい。
特にカーボン素材の切削粉は肺まで入ってしまいます。
きむらクラフトで使用している防護めがね、マスクはこちらに画像があります。

4.取り付け
一般的にはエポキシ系接着剤で接着しますが、取り外しの事を考える場合は
ホットメルや木工用ボンドなどの胴体の素材と接着しない接着剤を用いると良いでしょう。
実際にモナークの胴体から折れたバーを取り外すのには苦労しました。
胴体がバルサの場合はバーの取り付け部前方を補強してください。
バーがめり込んでしまいます。


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