まず型を切り出すためのテンプレートを2枚作ります。
私は手軽さからケント紙で作りましたが、材質特に何でもかまいません。 |
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今回は発泡スチロールを使いました。
30ミリ厚の物を2枚両面テープで張り合わせて厚みを出しました。
切り出しはスチロールコア翼の製作で使った熱線カッターです。
大きな物を作る時は、より硬度のあるブルーフォームを使うと良いでしょう。
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表面に離型を容易にするための離型ワックスを塗ったプラパンを
両面テープで貼り付けます。
離型処理に付いては”FRPポッドの製作”を参考にして下さい。
私はポリプロピレンシートを使っています。
ホームセンターなどで購入出来ると思いますが、この素材もともと
エポキシ樹脂が着きませんのでこの手の下地にはもってこいです。 |
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積層には下にカーボンクロスを3プライ、間にカーボンロービング、
上にカーボンクロスを3プライしました。
中央部が重なっていますが、これは意図した事ではなくケチって
切れ端を使ったためです。これにより中央部はプライ数が増し、
強度が増しました。儲けもんです。
ロービングは隙間無く敷き詰める程度に入れてください。
このメインギヤーは機体重量800g程度を想定していますが、プライ数や
ロービングの量を増やす事によってもっと大きな機体にも対応出来ると
思います。
ただ、あまりロービングを多くしますと表面が波打ちやすくなります。
今回の樹脂はアルファ技研のエポキシ樹脂を使用しました。 |
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積層が終わったらその上に離型処理をしたプラバンまたはポリプロピレン
シートを乗せ、ゴムヒモなどできつめに締め付けます。
これにより、余分な樹脂が絞られ、またプラバンが密着して表面が滑らか
になります。
この状態で24時間以上放置し、硬化させます。 |
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型から外した状態です。 今回はクロスの目が綺麗に出るようにクロスを
置いてみました。 |
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不要部分を切り落として完成です。 これはムサシノのプレイリーに使うつもり
で作りましたが、この状態で13グラムです。
ギヤの巾は220ミリ、厚みは中央部で約2ミリ、その他は1.5ミリ程度です。
不要部分の切り取りにはモーターツールの丸砥石を使いましたが、ピラニアソー
でも切る事が出来ます。 |
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これはフォルクスプレーンに使っている試作品ですが、
こんな形も簡単に作れます。 こっちの方が楽かな?
右に写っているのはFRP板を熱で曲げて作ったテールギアです。
こちらもそのうち紹介しようかと思っています。 |
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ちなみに、私が使っているモーターツールです。
いま、画像のツールに付いている丸砥石の使用に付いては注意が必要です。
高速で回転する砥石が何かの拍子に割れて飛んでくる事があります。
必ず目を守るゴーグルを使いましょう。
また、粉も沢山出ますので粉塵マスクをする事をお勧めします。
画像のマスクは、子供から父の日のプレゼントにもらった物です。
(親ばかですねー) |
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