尾翼の製作


今回の尾翼はVテールです。
ここの所、自作機HLGにはVテールを使っていませんでしたが、モグラと言う事で
着陸の際に尾翼を引っかけないように、また、地面に置いた時に尾翼がたわむのが
イヤだったのでVテールを採用しました。
飛びに関しては....どっちでも良いかなってところです。

サイズに関しては水平尾翼の容積を基準に求めています。
必要な水平尾翼容積の投影図からサイズを決めてあります。

製作の点でVテールの良いところは、上の画像の尾翼を2枚作るだけで済むと言う
事に尽きます。 ですから丁寧に、しかも材料は吟味しました。
また、自作では面倒なのでめったにやらない「ほぞ組」もやっています。 
やってみると、切り込みを入れるだけなので以外と簡単。 おまけに剛性もUPして
良い感じです。

組み立ては、まず、周りの枠を接着、次にほぞ組のリブを接着、最後にトラスを接着
の順番で組んでいきます。


翼端板を接着したら、全体をサンディングします。
バルサ板は板によって、または一枚の板の中でも微妙に厚さが違い、組んだまま
ですと、フイルムを貼った時に段差が出来たりしてしまいます。 画像の様に、大きな
サンディングボードで一括研削すると、綺麗に平らな物に仕上げる事が出来ます。



V角度は110°。 サンディングボードで角度を付けて瞬間接着剤で接着しました。
接合後に上面にマイクログラスを樹脂で貼り、逆バンザイ防止としました。

胴体との接合部分です。
今まで木村が作ってきたVテールの機体は、胴体にV溝を刻んでそこに乗せる
方式を採ってきたのですが、今回の胴体は内部にコントロールロッドが通る為に
V溝を作る事が出来ません。 ですので、三角材で胴体に乗るベースを作りました。
また、接着面積が狭いので、中心に溝を掘り、接着剤をカンザシ代わりに使いました。


「接着剤」部分はマイクロバールーンを混ぜた5分エポキシで、胴体への接着自体は
瞬間接着剤で接着しています。

動翼との接合はOHPシートヒンジです。 
OHPシートのしっかり感が良い物で最近はテープヒンジを使わなくなりました。
コントロールホーンは0.5oのFRP板より切り出して瞬間接着剤で接着してあります。
ロッドの先の透明な玉は「セメダイン スーパーX」を盛った抜け止めです。

[戻る]