Kyrano 主翼の製作
Kyranoの主翼は翼端部分を除いてSW2の主翼そのままなのですが、 想定される機体重量が600グラムオーバーでしたので中央部のスパー のみカーボンで補強をしてみました。 500グラム台のモーターグライダーではまるで不安を感じない主翼ですが、 スパンも広がりますので。 ![]() カーボンで補強されたスパーは上面に、補強した面を下向きに使用しました。 カーボンは圧縮強度が高いので上側に使えれば一番良いのですが、 表面に出っ張ったり、スパーに溝などの加工をしなければならないので 残念ですが見送りました。 下面カーボンでもそこそこの強度はありますし、引っ張り強度が増しますので、 破断によるザクツは防げると思います。 上反角の設定以外、他の部分はSW2の図面通りに作ってあります。 製作に関してはSW1000やTinTinの製作記事を参考にしてください。 |
翼端部分はこの機体用に新設した部分です。 リブはWingProを使用してSW2と同じくS4083の上面を利用しています。 付け根部分はキットの一番小さいリブのコピーで、他のリブはS4083の 7.5%の物になります。 枚数が少ないので、1.5みりバルサから一枚ずつ切り出しました。 ![]() この翼端部分は貫通したスパーを持ちません。 上の図のように、短冊形のスパーをリブとリブの間に接着して組み上げて 行きます。 しっかり接着されていれば、貫通したスパーと同等の強度が ありますし、この部分のスパンは200ミリありませんので問題無しと思います。 そんな感じで作られた翼端部分です。 下面が出来上がり、上面プランクを待つ状態です。 形が出来たところで仮組してみました。 この後リブキャップを接着しなければなりません。 |
翼端部分を接着しています。 翼端部分には15°の角度を持たせてあります。 この様に左右の翼端の 高さを合わせるように接着すると左右で角度が変わってしまう事がありませんね。 ![]() フラップは後縁が1ミリ以下になるように削ってありますが、一番端のフラップは 後縁がフラットになるように削り上げてあります。 この機体は軽量化のために分割せず一枚翼になる予定ですが、 中央を紙テープで仮組みした状態でこの大きさです。 きむらクラフト秘密工場ではこの後待ちかまえるフイルム貼りに四苦八苦 するのは目に見えています。 と言うわけで、中央はこの時点では接着せずに 翼端2パネル分だけフイルム貼ってから中央を接着する事にしました。 中央は2°の上反角を持たせてあります。 中央部の補強に使ったガラスクロスです。 上の方の厚手の物がダウエルやウイングボルト周りの補強用、テープ 状の物が接合面補強用のマイクログラスです。 ロックネジ受けは例によってこの形状です。 ![]() ダウエルは図のようにリブに3oバルサの補強を入れ、ダウエルが 入る溝を作り込んで置きました。 接合してからエポキシ接着剤を 削りつつ真っ直ぐダウエル棒の入る穴を開けるのは結構骨が折れます。 今回のダウエルは3oのFRP棒です。 このFRP棒というのは、燃えないゴミの日にゴミ捨て場でGETした 子供用の傘の骨です。 ガラスロービングをポリエステル樹脂で固めた らしいロッド、色々と使い道があって大変重宝しています。 |