後縁の整形について


皆さんはスチロールコア翼の後縁の整形、どうなさってますか?
ぶつ切りでしょうか、それともぺらぺらになるまで削り込んでいますか?
HLGの滑空時の速度から考えると、ぶつ切りでも良い様な気もしますが、
空気は綺麗に流れるのに越した事はありません。
ランチの時のスピードを考えれば綺麗に整形されている方が良いですよね。


ぶつ切りにされた後縁では、空気が巻き込み乱流が発生して抵抗が生じます。
ぶつ切りと言っても、1oバルサでプランクされていれば高々2oなのですが...
(これがどれだけの抵抗を生むかは木村には判りかねます)
滑空時の伸び良くなった...とか、ランチが軽くなった...等の効果は有る様です。

そう言った事をふまえ、後縁を尖らせる作業をするわけですが、2種類の工作方法を
紹介いたします。
1.後縁材を接着する方法。

後縁を切断し、縦目のバルサを組んで作った後縁材を接着して研ぎ出す方法です。
縦目にすることで薄くなった後縁を強くすることが出来ます。
接着する接着剤は研磨が楽な接着剤が良いですね。


後縁材は3oバルサを上図の様に組んで製作します。


この様な感じに仕上がります。
2.エポキシを充填する方法

プランクが終わった後縁をただ削って薄くすると、ゴムのりで接着されている
後縁の密度が低くなり、強度が著しく低下します。
そこで、プランク時にマイクロバルーンを大量に混ぜてふかふかになったエポキシ樹脂を
後縁に塗り、プレスする事により後縁にマイクロバルーンエポキシを充填することが
できます。
隙間が充填されると同時に樹脂が染みこんで後縁が固くなり研磨に耐えます。


最新作の主翼の後縁はこの工法で製作されました。
0.5o程まで不安なく削ることができました。

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