スチロールカッターの製作


カッター全体図
必要なもの
18×24 12×24の杉材
M5×40のボルトナット
1oFRP板少々
0.28oのステンレス線
小型のヒートン
テンション用のスプリング、もしくは太いゴム
小型キャスター
木ねじ
ペアコード
ワニグチクリップ
圧着端子


1腕木の製作
腕木は3本の木材により構成されています。横棒は18×24×550の
杉材の角をカンナで面取りしたもの。縦棒は1本は12×24×200、
もう一本は12×24×400で、短い方は固定、長い方は可動用に使います。
固定腕は100゜の角度を付けて横棒にエポキシと木ねじで固定します。
木ねじは皿ネジを用い、受け側には皿加工を施して外に出っ張らないよう
にしましょう。一応電気が流れるのでショートに備えます。
可動腕は端から185oの所に5oの穴を開け、同時に横棒にも5oの
穴を開けM5×40ボルトでスムーズに動くように固定します。
ナットにはロックタイトでゆるみ止めを施しました。

テンション調節用に、固定腕の上端とそれに向き合う可動腕の側面上部に
小型のヒートンを付けます。
手切りの場合は必要ありませんが、半自動装置と組み合わせる場合には
中央部に小型のキャスターを付けて送りの動きを助けます。

材料には今回、杉材を使用したが素材は何でもかまいません。
特に杉材が適しているというわけではありませんが、
1セット分300円以下の材料費というのが選択の理由です。

熱線ホルダー部
2熱線ホルダーの製作
1oFRP板より切り出しました。絶縁耐熱材料であればかまいませんが、
手持ちにあったので使用しました。 縦棒に木ねじで固定します。

3熱線
熱線には0.28oのステンレス線を使用しました。
3メートル分が丸めてパッケージされていて、ホームセンターで
140円で売られていたものです。
キンクさせないようにほどき、テーブルの角でしごいて癖をとります。
片側を丸形圧着端子の圧着穴に数回通して、圧着工具で圧着します。
全長がカッターの腕の間隔より50o程短くになるようにもう片側にも
端子を付けますが、温度調節用に使用するために余ったステンレス線は
切断せず、150oほど余しておきます。

4配線
ペアコード2メートルの片側に両線ともワニグチクリップを付け、
もう反対側は一方はワニグチクリップ、もう一方は圧着端子を付けます。
3oのボルトで熱線ホルダーに固定側はペアコードの圧着端子と
熱線の圧着端子、可動側は熱線の圧着端子を取り付けます。
熱線は通電により伸び、それにより可動腕がわずかに回転します。
そのためボルトはきつく締めず、自由に動くクリアランスを残しておきます。
ペアコードは作業上じゃまにならないようにタイラップで整理しておきます。

可動部分
5テンションの調節
可動腕に付けたヒートンにS環を通し、スプリングを取り付けます。
実際のテンションは発泡スチロールをカットしながら調整しますが、
ピンと張って弾いて良い音がする程度に張ります。

使用電源
6電圧調整
電源にはホームセンターで2980円で購入した自動車用の
充電器です。 簡易電流計が付いていて、便利です。
私が使っている時は、緑のゾーン黄色寄りを針が指しています。
スタートとストップは右のスイッチ付きコンセントにて行います。

実際に通電をしてカットしてみます。抵抗がないほどスッと
切れてしまうのは過電流です。
電圧の調整は余しておいたステンレス線に付けるワニグチ
の位置で調整します。



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