尾翼編

尾翼は機体の中で一番人目を集めるところではないでしょうか。
出来る限りカッコの良い尾翼にしてあげたいものですね。

部材に使うのは2ミリ、もしくは3ミリのバルサで、これは堅い(重い)2ミリ
より軽い3ミリ...と言う意味も含まれています。

尾翼は軽いに越した事はないのです。 最近流行のデザインで「長いブーム」
というのがありますが、これには軽い尾翼が必須になってきます。

尾翼が1グラム重ければ、それに釣り合わせるためにノーズにに2〜3グラム
の重りが必要になるなど、重い尾翼は全体重量の増加に直接関わってくるの
です。

サイズや形状は主翼やテールモーメントなどにより変わってきます。
サイズは公式によりベースとした機体に近付ければ良いでしょう。

ベース機体より+−0.03程度ならさほど影響は無いと思われますので、尾
翼形状によっての誤差は気にしなくても良いと思います。

0.1以上違ってきますと、重心位置なども変化してきますので注意が必要に
なります。

形状は十字テール、Vテール、⊥テールなど仕様目的やパイプ(胴体)
強度によって選択すると良いでしょう。
構造は大まかに2種類に分かれます。 バルサ単板で作るのとトラス組による
ものです。
バルサ単板にしても、丸穴をだいたんに開けて肉抜きをしたり、外周を一段堅い
材料(ハードバルサやヒノキ)で補強をしたりと様々です。


バルサ単板に肉抜き穴を開けた例



トラス組による例
きむらクラフトの例を取りますと、トラス組による尾翼を主に製作していますが、
これには理由があります。模型店やホームセンターで材料の多くを調達してい
るきむらクラフトですので、なかなか均一な堅さ(重さ)のバルサが入手出来ま
せん。

ご存じの通り、一枚のバルサシートでもホームセンターなどで売っている物は、
色々な堅さの部分が混じっていたりする物です。

このバルサで単板の水平尾翼などを作成すると、左右で重さや堅さの違う尾翼が
出来てしまい、飛行にも悪影響を及ぼします。

そこで、堅さの同じ様な所から部品として切り出す事により品質を均一にしている
のです。そうやって切り出された部品の堅い部分と柔らかい部分を使い分ける事
も出来るわけです。

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