2002年4月10日(1日め)

 4月の平日の午前6時。山手線にはスーツケースを持った同胞がちらほら。きっとみんなスカイライナー1号に乗るのだろう。平日からみんな暇だな。日暮里駅に到着。スカイライナー1号は案の定ほぼ満席。幸いにも私の隣は空席。ラッキー。7時35分、成田に到着。出国前、たっぷり時間があるので4Fのレストラン「三越」で高くてまずいモーニングを食べる。
 飛行機は日本アジア航空201便。定刻より20分遅れて出発。離陸から1時間ほどで機内食がでる。メインディッシュはポークかフィッシュ。迷わずポークを選ぶ。これが恐ろしくまずい。私の機内食人生の中で最悪の味(怒)。私としてはめずらしく残す。

日本出国

 約3時間半のフライトの後、無事に台北中正国際空港に到着。入国審査を終え、税関のゲートを抜け外に出ると、なぜかすごい人だかり。若者の群と報道陣のカメラが・・・。実はこの日、浜崎あゆみが台湾に来るという。もしかしたら1本後のJAAだったのかも。惜しい。後で知ったのだが、実はホテルが同じだった。会えなかったけどね。その後『LOOK JTB』のプラカードを持ったガイドのところへ。ガイドは地元『東南旅行社』の陳勝章さん。融通が利かなくて要領が悪いけど、いい人。

浜崎あゆみに・・・

 今回の旅行では、1日目に半日観光が付いている。どうせ最後に免税店に連れて行かれるのが分かっていたので、本当は嫌だったけど、観光がついているおかげでツアー代金が少し安くなっているので仕方が無い。
 午後3時45分、最初の目的地「忠烈
祠」に到着。ここでは毎時ジャストに行われる衛兵交代が見もの。(写真3)はその時の様子。(写真1)の『大殿』は北京の紫禁城の太和殿を模した中国宮殿様式。(写真2)は正面に構える『大門牌樓』。ここは日本でいう靖国神社みたいなところで、台湾の歴史の中で繰り返された戦いで殉じた軍人など33万柱の英霊が祭られている。とても神聖な場所であるらしく、何も知らずに帽子をかぶっていたら見知らぬおじさんに注意された。(写真4)は山門の側面にかけられた『上海における対日抗戦』のレリーフ。
 

 30分ほどの見学の後、次の目的地『龍山寺』(写真5)へ。1783年に創設され、本殿に本尊の観音菩薩をはじめ、普賢、文殊など仏教の仏たちを祭る台北で一番古い仏教寺院。
 
(写真7)は中正紀念堂。「中正」とは蒋介石の別名。蒋介石の偉業を記念するために建てられた大モニュメント。2階には、高さ6.3mの蒋介石の巨大なブロンズ像がある。(写真6)
 本当は正面の「大中至正門」から入って、公園の広大な敷地を堪能したかったのに、ガイドの陳さんが楽をして、わきの「大孝門」にバスをつけてしまった。写真が正面から撮れなかったのが残念。

(写真1)忠烈祠の大殿 

(写真2)忠烈祠の大門牌樓

(写真3)忠烈の衛兵交代

(写真4)対日抗戦のレリーフ

(写真5)龍山寺

(写真6)蒋介石像

(写真7)中正紀念堂

 午後6時ごろホテルに到着。さすが「浜あゆ」が泊まるだけあって部屋も広いしいいホテルだ。荷物を片付けて一息ついてから、さっそく夕食へGO!今日の夕食は「鶏家荘」で鶏料理を食べることにする。店に入るなり、日本語で「いらっしゃいませ!」と言われる。「なんで日本人だって分かったんだろう?」と疑問を抱きながら、テーブルに案内される。人気店ということだけど、時間が早かったせいもあり、それほど混んでいない。席に着くとウェイトレスがすかさず日本語のメニューを持ってくる。そして、あつあつのおしぼりを手渡してくれた。「まるで、どこかのファミレスのようだな」と思いつつ、親切なサービスに機嫌が良くなる。そしてなぜかこのおねーさん(というよりほとんどおばさんなのだが・・・)は、私たちがメニューを選んでいるあいだ中、ずぅーと横にいた。なんだか落ち着かないので、「まだ決まらないから、ちょっと待って。」と言っても、ずーと横にいる。彼女なりのサービスのつもりなのだろうか?なんだか落ち着かない私たちは、あせりながらメニューを睨むのであった。ここで頼んだのは「三味鶏」「鶏豆腐」「鶏飯」「さつまいもの葉の炒め物」「ハマグリと鶏のスープ」。これはハッキリ言って二人分にしてはちょっと頼みすぎ。画像が無いのがちょっと残念だけど、どの料理もとっても美味しかった。
 満腹に膨れた腹を抱えてホテルに帰る。熱いシャワーを浴び、ビールを飲んで寝る。

「三冠王」という名のバイク

 台湾の第一印象は、なんとなく浅草か上野あたりの下町の風情。タイル張りの薄汚れた古い建物が多い。規模的には札幌とか福岡と同じくらいかな。
 街中を走るバイクの多さにびっくりする。「YAMAHA」とか「SUZUKI」の中に「三冠王」というバイクが・・・。とにかくバイクはたくさん走っているのに、なぜか自転車に乗る人を見ない。北京では自転車が車なみに走っていて怖かったのに、結局帰る日までに1台しか見なかった。(しかもマウンテンバイク)。
 歩道には、放置自転車ならぬ放置バイク。これはハッキリ言って、すごいじゃま。たまに歩道をすごい勢いで走っていてとっても危険。二人乗りは当たり前で、ノーヘルもたまにいる。