小縣家


住所 仲多度郡満濃町吉野1298−2
営業時間 9:30〜18:00
定休日 毎週火曜
形態 一般店

元祖しょうゆうどん

 ここは村上春樹のエッセイで紹介されて有名になった店だ。ここは一般店なのだが「大根を客におろさせる」ということで話題になったのだ。有名になって県外からもたくさん客が来るようになったのであろう、とても立派な門構えで、離れには個室もあるようだ。
 私の持っている資料にはどれも「しょうゆうどん」しか載っていなかったので、「しょうゆうどん」一筋でやっているのだと思っていたが、メニューを見たらうどんと関係ない料理がたくさん載っていて驚いた。おそらく有名になって儲かったので、手を広げたのだろう。我々はここの名物「元祖しょうゆうどん(小)」を頼む。しばらく      元祖しょうゆうどん
すると、大根とおろしがねが運ばれてきた。しかもほぼ1本分の
大きさで、どう考えても2人には多すぎる。周りを見るとどの客も同じように大きな大根が配られていた。あまった大根はどうするんだろう。もったいないなと、つい余計な心配をしてしまうが、儲かっているから構わないのだろう。とりあえずうどんが出てくるまで、我々は黙々と大根を卸し続けた。うどんが出てくるまでけっこう待たされたので、茶碗いっぱいの大根おろしができあがった。

 うどんが運ばれてきた。うどんの上に大根おろし、すりゴマ、ネギ、すだちを絞り、醤油をかけてかき混ぜて食べる。すべてが混ざり合い、絶妙な味になる。うまい。

しか〜し!
私はこの店に一言言いたい!

(ここからH氏の怒りの鉄拳が炸裂する)
 この店は急に人気が出て、店も大きくしたみたいだけど、ぜんぜんサービスが追いついていない。我々は5時ごろ店に入ったのだが、ネギ、すりゴマの入った薬味のケースはどれも空。まわりのテーブルからかき集めても、どれも空っぽで補充されていない。おまけに醤油もほとんど空。仕方ないので、バイト君(のようなあんちゃん)に頼むと、しょうがねーなー、くらいの感じでしばらくして新しく薬味の入ったケースを持ってきた。テーブルの上も前の客がこぼした大根おろしや、しょうゆなどがこぼれていて汚いし、ぜんぜん細かいところに注意がまわっていない。ただ客に食わせてやってるって感じ。おまけに、勘定を払う時も、宅急便の集金の人の方を先に相手していて、ずいぶん待たされた。まったく客商売という考えが無いみたいだ。有名になって客が増えたのは分かるけど、サービスが追いついていかないのなら、大きくすべきではないと思う。ほんとうにこの店では嫌な思いをした。おそらくここにはもう2度と来ることはないだろう。


Y氏のコメント
 さぬきうどんの旅、最後のお店である。ここまで本当に良く食べた。ここはしょうゆうどんが有名なお店であり、客が大根をおろすパフォーマンスでも有名である。麺は多少柔らかめであり、可もなく不可もないといった感じだが、巣立ち、ごま、ねぎ、しょうが、大根おろしを入れ、その上に醤油をかけるため、何ともいいバランスに仕上がっていた。しかし、店員の態度の悪さ、ねぎ、しょうが等の薬味が準備されておらず、有名になったため殿様商売になっている感じがした。せっかくのうどんが泣いていたような気がした。

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