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Macintosh LC Cube/カラクラ3のCPU交換




オーバークロックとCPUの交換
前回改造したLC475やカラクラ3(LC575)はオーバークロックをして25MHzから33MHzにスピードアップしています。一方CPUは25MHz固定のため、ある程度発熱があるかと思い40MHz版に交換してみました。
今回は交換前と交換後の発熱についてリサーチしてみようと思います。

測定はLC475の木箱の中で行いました。
本体にCPUを取り付け、ヒートシンクやCPUファンは付けずに直接セロハンテープで温度計を貼り付けます。
ロジックボードの上に1階層だけ蓋を取り付け、排熱用の通気ファンのみで冷却しました。
検証結果
今回使用したのは以下のCPUです。
型番MC68040RC40XC68040RC33MXC68040RC25M
ロット02E42K 00PC9731A マレーシア00E31F QEBU9316A マレーシア02E31F BKED9341 日本
写真
25MHz時の温度40.8度40.7度39.5度
33MHz時の温度43.9度44.8度43.2度
公称電力4.8W4.4W3.3W
最高温度110度

それぞれの温度を比べてみると、温度差はほぼ1度以下に収まっています。目立って変わった様子もなく、CPUの交換はほぼ意味がないように思えます。
ColorClassic2に内蔵した時の温度の上昇
ColorClassic2はファンレスな上にCD-ROM内蔵の改造をしているため、放熱が極端に悪くなっています。この状態でどれぐらいまで温度が上がるかを検証してみました。使用したCPUは、MC68040RC40です。

ケースのカバーを開けた状態カースのカバーを閉めた状態

多分表示されているCGのエロ度とは関係ないと思います(^^;
ケースのカバーが開いている状態だと、背面のファンでの冷却が効かずにどんどん温度が上がっていきました。これでもまだ上昇途中なのですが、壊れたら嫌なので途中で中断しました。
一方ケースのカバーを閉じると、51度程度で安定します。ケースのファンの速度は結構遅いのですが、冷却の効果はかなりあるようでした。
最後に
今回使用したMC68040RC40は、大阪の日本橋に遊びに行ったときに偶然シリコンハウスのショーケースで見つけたもので、現品限りの処分品を2個買い占めました(もう在庫は無いそうです)。1個2000円しましたが、実際Macに積んでみると熱に関しては納得のいく結果は得られませんでしたね。

それよりも目玉的なのが、「XC68040」では無く「MC68040」だと言うことですね。いろいろ調べてみると、XCは「先行販売品」だとか「バグがまだ取れていない版」だとかボロクソに書いてあります。68040のデータシートを見ても詳しいことは載っていないような気がしました(英語だから読めない)。まぁ、どちらかと言うとエラッタを見たほうがよかったのかも知れませんが...
実際に動かしてみると、なんとなく爆弾の出る回数が減ったような気がします。また、カラクラに内蔵しているLC575では改造当初からメモリエラーから引き起こされるSadMacに悩まされていたのですが、最近はトンと聞かなくなりました。これが「MC」の所以なのでしょうか? 長期的に見ていく必要があると思います。 (2005/7/26)
追記 (2008/1/19)
カラクラで以前から出ていた電源ON後のSadMacやメモリテストをかけた時の謎のエラーは、ロジックボードの電解コンデンサを交換すると治まりました。ボード上のコンデンサは液漏れしていなかったのですが、とりあえず全て交換済みです。

Update 2008/1/19
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