戻る
Macintosh ColorClassic CF化とCRTの画像歪について






遂にハードディスクが死亡
引越しをしてから置物と化していたカラクラを引っ張り出して久しぶりに電源を入れてみると、なにやら調子が悪い。もしやと思いハードディスクのテストをしてみたら、案の定エラーが出ていました。この日のためにSCSIのハードディスクを沢山ストックしてあったので、そのままディスク交換しようと思ったのですが、最近流行のSSDやCFを内蔵できないかとインターネットで検索してみました。

世間には同じことを考える人がやっぱりいるようで、変換アダプタがありました。ARTMIXと言う会社が販売しているCF PowerMonsterと言う製品で、CFカードを SCSI の2.5インチHDDサイズに変換します。3.5インチ用の50ピンコネクタに変換するアダプタも一緒に買っておきました。
左の写真を見ていただくと分かるように、本体は非常に薄く出来ています。左下の方にある謎のジャンパは、アクティブターミネータをOFFするためのものです。

基板上の様子です。真中にどっかりと実装されているコントローラは、WORKBIT社のCATS-3と言うSCSIからATAへ変換するためのLSIです。メーカーのページにもあるように、最大で40MB/秒のスピードが出るそうです。
そして右にはファームウエアが書かれているFlashROMがあり、下のBH9595FPはアクティブターミネータです。

余談ですが、RolandのサンプラーS-760でもきちんと動作しました。もうひとつ購入して本体に内蔵させようかと思ったのですが、線の引き回しが大変そうなのでやめました。


CF装着後の様子です。サイズが小さいので空間が広々としているのと、ディスクの重量が減ったのでちょっとだけ軽くなりました。ハードディスクが消費していた電源の負担が減ったのでCD-ROMも安心して使えます。
そ し て、一番効果があるのがその静音性です。電源を入れてから背面のファン以外に音がしないので、気が付いたら使える状態になってる、電源を切る時はプッとスピーカのポップノイズだけを残して消えるので、結構変な感覚です。

唯一動作を確認できるアクセスランプですが、残念ながら3.5インチの変換アダプタの仕様で何故かLED出力がありません。SCSI-IDのジャンパ付近にLED出力用のパターンがあるので、1ヶ所ジャンパで配線を行うと動きました。

気になる速度
CF化すると、やはり気になるのが耐久性とアクセス速度です。
耐久性に関しては、CFカードのメーカーが出している値を信用するしかありませんね。
それから速度について。ベンチマークソフトを走らせてみました。今回使用しているCFカードは、SILICON POWERと言うメーカーの200倍速4GBです。200倍速とは30MB/秒になります。あまり高速なカードを買ってもMac自体がそんなに高速ではないためこれを買いました。

クリックすると大きくなります
ハードディスクの時のデータが無いので何とも言えませんが、案外遅いです。特に書き込みに関してはMO並と言った所でしょうか?ランダムライトは書き込むデータのサイズによってばらつきがあるようです。ただし、シークタイムに関しては半導体メモリの良さが出ていると思います。


クリックすると大きくなります
折角なので、RAMディスクと24倍速のCD-ROMの結果も載せておきます。さすがにRAMディスクは高速です。

CFカードの初期化
カードの初期化ですが、CF PowerMonsterのマニュアルにはB's Crewなどのフォーマッタが必要と書いてあります。幸いB's Crewを持っていたので問題ありませんでしたが、無い方はドライブ設定をResEditで改造して初期化を行う事も出来ます。
ドライブ設定の比較的新しいバージョンを用意してResEditで読み込み、fSCRリソースの"IBM OEM,*"あたりを適当なIDでコピーして名前を"WORKBIT,*"に変更するだけです。システムのインストールの時にゴニョゴニョ言われますが、無視してかまいません。普通に起動も出来ました。

ブラウン管について
クリックすると大きくなります
さて、この画像をじっくり見ていただきたい。画面の左上が若干下がっていることにお気づきでしょうか?
以前ディスプレイの調整のところで、裏から磁石を使って画像を矯正させる方法を紹介しましたが、またおかしくなってきたようです……と思っていたのですが、実は地磁気が原因でした。

大型のブラウン管テレビでは調整が出来るそうなのですが、南向きに置いたブラウン管は画像が右上がりになるそうです。実は以前住んでいた家でも南向きに置いていたのです。なので、北向に置くと右下がりになります。東西方向に置くと全く問題なくなりました。
オシロスコープのようにボリュームで調整できないかとあれこれ探したのですが、調整できないようなので結局あきらめるしかないようです。


Update 2009/6/14
Valid HTML 4.01 Transitional