原付バイクってハイビームインジケータ無いんですね
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自動車ならハイビームランプ(青いランプ)は当たり前のようについているのに、原付では任意装備になるのでしょうか? 真っ暗なら上下がわかるのですが、市街地は明るいのでうっかりハイビームにしていても気づきにくいです。 そこで、無いなら自分で作ってしまおうというのが今回の企画です。おそらくジョルノでも同じ改造ができるでしょう。
回路について
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バッテリーからヒューズを経由して手元のHigh/Low切り替えスイッチに入り、ヘッドライトの電球に直接接続されてECUからバッテリーへ戻ります。 途中にリレーなどは入っていません。なぜECUに入るかというと、エンジンがかかるまでヘッドライトが点灯しない仕組みになっているからです。
この図を見る限り、単純に電球と並列にLEDを入れれば目標達成と思いますよね。 しかし、スイッチと電球の間はスイッチの根元から容易に取り出しができますが、電球からECUの間はヘッドライト内部かECUまでのハーネスをばらさないと取り出しが難しいです。 ボディの外装を大規模に外すのはとてもお手軽とは言えません。
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おまけ機能というほどでもないですが、この回路だと片方の電球が切れたらハイビームインジケータが点灯しないので、球切れ検知として使うことができます。
LEDのVFを2.0Vと仮定して、電流制限抵抗を1kΩ、IF=(12-2)/1,000=10mAとしています。 逆電圧で点灯しない側のLEDにかかる電圧VRは順方向側LEDのVFと同等になりますので、 High側のLEDだけで良い場合は、必ずLow側のLEDのダミーとして普通のダイオードを接続してください。 このダイオードを付けないと、Lowビームの時にHigh側のLEDに対し逆電圧12Vがかかってしまい、ほとんどの場合一発でLEDが壊れます。
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LEDの足に直接抵抗をハンダ付けし、熱収縮チューブを利用してきちんと絶縁処理をしました。
使ってみて分かったこと
- 昼間は太陽光の影響で緑は結構暗く、赤の時だけよく見える。一方、夜間は両方眩しすぎず控えめな光量である。 アイドリングストップランプは正直眩しすぎると思う。
- 夜間LEDを見ていると何となく点滅しているように見える。 実は、切り替えスイッチの両端の電圧は9V程度しかなく、LEDも12Vのつき方より暗い気がするので、もしかするとヘッドライトはPWM制御で電圧が落とされているのかもしれないと思った。
- 手元スイッチのカバー内の余剰スペースはほとんど空いておらず、上手に埋め込むテクニックが必要で、ここが一番時間がかかる。
- とても実用的で久々に大当たりの改造だった。
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