見て楽しむ基板
電子回路に使う基板は、塩化第二鉄などで不要な部分のパターンを溶かしてつくります。
皆さんもご存知の通りこれをエッチングと言いますが、元々銅版画に使われる技法です。
ある程度電子工作の経験を持っている方なら感光基板を製作したことはあると思います。
今回はパターンを焼き付けるのではなく、写真を焼き付けて観賞用として使ってみましょう。
用意するもの
原画、感光基板、現像剤、エッチング液、サンハヤト インクジェットフィルム、コーティング剤(クリアラッカーなど)
基本的に感光基板の製作機材と同じです。 ガラスエポキシ基板(FR-4)を使うとキーホルダーのように穴を開けても十分な強度が得られます。
基本的に感光基板の製作機材と同じです。 ガラスエポキシ基板(FR-4)を使うとキーホルダーのように穴を開けても十分な強度が得られます。
製作工程

画像は最終的に2値化するのですが、ただ単に2値化してしまうと色の濃い所がつぶれてしまう場合があるので、Photoshop等で画像を加工しちゃいましょう。





エッチングの時間はドットが細かいのでコントロールが結構シビアです。
頻繁に液からあげて溶け具合を確認しておきましょう。また、液温は42度ぐらいでいいのですが、新品の液を使うと溶け過ぎるため、通常の基板を1~2枚焼いた後のほうがうまく仕上がります。
エッチングが終わったら、ボンスターで感光膜を除去してクリアラッカーなどで銅箔が錆びないように保護しましょう。
写真を見ていただければ分かると思いますが、基板は紙フェノールよりもガラエポのほうが見た目が非常に綺麗です。 また、キーホルダー用に穴をあけるときも結構丈夫なのでお勧めですね。 実はこの基板の裏には別の画像がプリントされているのですが、ガラエポなので裏側が透けてしまっています。 ガラエポで作る時は片面プリントがおすすめです。
写真を見ていただければ分かると思いますが、基板は紙フェノールよりもガラエポのほうが見た目が非常に綺麗です。 また、キーホルダー用に穴をあけるときも結構丈夫なのでお勧めですね。 実はこの基板の裏には別の画像がプリントされているのですが、ガラエポなので裏側が透けてしまっています。 ガラエポで作る時は片面プリントがおすすめです。
いかがでしたか? 皆さんも一味違った小物で部屋を飾ってみてください。
ちなみに写真の基板は両面基板30KR(75×100mm)をまるまる使ってエッチングしたので、エッチング液がすぐに傷んでしまいました。