★第八章〜四国 八十八ヶ所お遍路巡り〜★

【1】
 自転車に乗りながらも、雨の降った日は本屋さんで少年キングの「サイクル野郎」を立ち読みしていた。ちょうど主人公の丸井輪太郎も、四国を走っているころだった。マンガも八十八ヶ所巡りをしていたので、自分もそのマネをして八十八ヶ所巡りをするつもりだった。
【2】
 いくつかのお寺を回り、あるお寺の住職さんから「貴方は、納経帖を持っていないのか?」と訪ねられた。納経帖はお遍路巡りのお寺を、お参りした証にそのお寺から記帳してもらうのだという。漫画の輪太郎はしていなかったので、そんな事は知らない。慌てて一番霊場に戻り、納経帖を買いこみ、お遍路巡りを再開した。
【3】
 12番札所の焼山寺では、案内板通りに「ほんとにこの道でイイのかな〜」などと思いながら、自転車を押しながら雪道を登って行った。
 
【4】
 なんとか焼山寺の境内に到着すると「ナンダ・ナンダ!!!観光バスも通れる除雪をした道路があるじゃないか〜」
 お寺巡りをはじめると、全てのお寺が「○○山○○寺」となっていて、山の頂上にある事に気がついた。それにしても、四国に雪が降るとは思わなかった。
【5】78年2月13日。
 30円の自転車通行料金を支払って、浦戸大橋を渡りお寺巡りを続ける。
【6】
 その後、足摺岬有料道路も30円の料金を支払い、お寺や灯台を散策。灯台に続く「椿のトンネル」が気に入り、そのトンネルの下にベンチを並べて泊まった。
【7】
 西海有料道路を50円にて走りぬけ、宇和島に抜ける。宇和島で少年キングを立ち読みすると、輪太郎も宇和島に到着し、闘牛がマンガに載っていた。思わず「マンガに追いついた」と喜んでしまった。
【8】松山城にて
 松山付近でも山越えの国道は雪が積もり、峠では車が登れずに何台も道路脇に停められていた。
 そして...松山城で事件が起きた!(写真をクリック!!)
【9】
 善通寺市に到着したら、午後からマラソン大会があるという。さっそく飛び入り参加をして参加賞のベルトを貰ってきた。
【10】
 マラソン大会の夜だったと思うが「裸押し合い祭り」があった。
【11】2月26日。
 今治市だったと思うが、朝起きたら高校生が気づかぬように「暖かい牛乳でも飲んで、車には気をつけて...。」と、メモを残してカンパをしてくれた。嬉しい限りだ。
【12】
 フェリー乗り場に泊まり朝飯を食べた後、旅行していると言うおじいちゃんとコーヒーを飲む。
【13】
 日付は分からないが、八十八ヶ所だけでなく、番外寺も含め90ヶ所の寺を巡り終えた。