花粉症の治療

Q19.
花粉症にはどんな治療法がありますか。   花粉症の治療には、医療機関で行う薬物療法、手術治療、減感作療法があります。しかし、治療を行うことと平行して、自らが花粉の暴露から身を守ることが前提となることはいうまでもありません。

Q20.
花粉症の治療にはどのくらいお金がかかりますか。   3割負担の方の場合は、初診で検査を行うには6000円がかかります(ただし、特定機能病院の場合は、さらに加算があります)。さらに次の診療からは、毎回再診料などがあり、薬剤(経口薬、点鼻薬、点眼薬など)を2ヶ月使用し、それでワンシーズン6000円程度になります。つまり、その方の重症度により異なりますが、初めての年ではトータルで12000円から17000円程度、次の年からは(再診扱いで追加検査を行わない場合)7000円から12000円程度の負担になります。

Q21.
花粉症の薬の副作用を防ぐにはどうすればいいですか。   自分がどのような薬剤でどのような副作用を生じるかは前もって分ることは難しいと考えますが、ご自身の症状、生活様式、職業なども先生にお話しし、なるべく副作用の少ない薬を選択してもらうようにしましょう。

Q22.
花粉症は完治できるのですか。   現在、完治の可能な治療法は減感作療法(抗原特異的免疫療法と正式には言われます。)だけです。しかし、現在の治療法では、完治する率は決して高くありませんし、また副作用の問題や治療に長い期間がかかるため、現在も新しい減感作療法の研究が進められています。

Q23.
新しい花粉症の薬は研究されていますか。   細胞の中の情報伝達などをコントロールする薬剤などの研究や、アレルギーの原因となる蛋白に対する抗体等が花粉症治療に応用できるか、といった新しい治療法の研究が進められています。

Q24.
花粉症の治療で舌下免疫療法というのを聞くのですが、どんな治療法ですか。   通常の医療で行われていた免疫療法、いわゆる減感作療法は皮膚への注射により原因の抗原エキスを体内へ入れます。この舌下免疫療法は口の中で舌の下、舌下に抗原エキスを入れて、花粉症の症状を根本から少なくさせようとする根本的治療法です。現在、厚生労働省の研究班で医師主導の臨床試験が行われています。

厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html
監修:日本医科大学耳鼻咽喉科 大久保 公裕
作成協力:国立病院機構相模原病院 秋山 一男
千葉大学耳鼻咽喉科 岡本 美孝
2010年1月更新



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