や行

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やうたいしょう (夜雨対床) 
やきもちやくともてをやくな (焼き餅焼くとも手を焼くな) 
やくしゃにとしなし (役者に年なし) 
やくせきこうなし (薬石効なし) 
やくせきのげん (薬石の言) 
やくせきむこう (薬石無効) 
やくほうさんしょう (約法三章) 
やくろうちゅうのもの (薬籠中の物) 
やけあとのくぎひろい (焼け跡の釘拾い) 
やけいしにみず (焼け石に水) 
やけのきぎすよるのつる (焼野の雉子夜の鶴) 
やけぼっくいにひがつく (焼け木杙に火がつく) 
やしょくすぎてのぼたもち (夜食過ぎての牡丹餅) 
やしんじんせい (夜深人静) 
やすものかいのぜにうしない (安物買いの銭失い) 
やせのおおぐい (痩せの大食い) 
やなぎにかぜ (柳に風) 
やなぎにゆきおれなし (柳に雪折れなし) 
やなぎのしたにいつもどじょうはいない (柳の下にいつも泥鰌はいない) 
やはりのにおけれんげそう (やはり野に置け蓮華草) 
やぶいしゃのてがらばなし (藪医者の手柄話) 
やぶいしゃのびょうにんえらび (藪医者の病人選び) 
やぶからぼう (藪から棒) 
やぶをつついてへびをだす (藪をつついて蛇を出す) 
やまいこうこうにいる (病膏肓に入る) 
やまいなおりていしゃわする (病治りて医者忘る) 
やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいづ (病は口より入り禍は口より出づ) 
やまたかきがゆえにたっとからず (山高きが故に貴からず) 
やまだちはやまではてる (山立ちは山で果てる) 
やまにつまずかずしててつにつまずく (山に躓かずして垤に躓く) 
やまのいもうなぎになる (山の芋鰻になる) 
やみからうしをひきだす (闇から牛を引き出す) 
やみよにからすゆきにさぎ (闇夜に烏雪に鷺) 
やみよにちょうちん (闇夜に提灯) 
やみよにてっぽう (闇夜に鉄砲) 
やみよのつぶて (闇夜の礫) 
やみよのにしき (闇夜の錦) 
やむいけん (野無遺賢) 
やむみよりみるめ (病む身より見る目) 
やろうじだい (夜郎自大) 

29
ゆいがどくそん (唯我独尊) 
ゆいつむに (唯一無二) 
ゆうおうまいしん (勇往邁進) 
ゆうかんにいきあんらくにしす (憂患に生き安楽に死す) 
ゆうきゃくしょちゅう (有脚書厨) 
ゆうさいたいりゃく (雄材大略) 
ゆうしゃはおそれず (勇者は懼れず) 
ゆうしゅうのびをかざる (有終の美を飾る) 
ゆうじゅうふだん (優柔不断) 
ゆうしょうのもとにじゃくそつなし (勇将の下に弱卒無し) 
ゆうしょうれっぱい (優勝劣敗) 
ゆうずうむげ (融通無碍) 
ゆうだちはうまのせをわける (夕立は馬の背を分ける) 
ゆうべんはぎんちんもくはきん (雄弁は銀沈黙は金) 
ゆうめいさかいをことにする (幽明境を異にする) 
ゆうやけにかまをとげ (夕焼けに鎌を研げ) 
ゆうゆうかんかん (悠悠緩緩) 
ゆうゆうじてき (悠悠自適) 
ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな (幽霊の正体見たり枯れ尾花) 
ゆうれいのはまかぜ (幽霊の浜風) 
ゆきだいみょうのかえりこじき (往き大名の帰り乞食) 
ゆきにしらざき (雪に白鷺) 
ゆきはほうねんのしるし (雪は豊年の瑞) 
ゆきぼとけのみずあそび (雪仏の水遊び) 
ゆくにこみちによらず (行くに径に由らず) 
ゆだんたいてき (油断大敵) 
ゆのじぎはみずになる (湯の辞儀は水になる) 
ゆめはさかゆめ (夢は逆夢) 
ゆをわかしてみずにする (湯を沸かして水にする) 

46
よいうちからようじょう (良いうちから養生) 
よいざめのみずげこしらず (酔い醒めの水下戸知らず) 
よいどれけがをせず (酔いどれ怪我をせず) 
よいんじょうじょう (余韻嫋嫋) 
ようあるときのじぞうがおようなきときのえんまがお (用ある時の地蔵顔用なき時の閻魔顔) 
よういしゅうとう (用意周到) 
ようがいけんご (要害堅固) 
ようこうしゃぞう (用行捨蔵) 
ようしつこひ (羊質虎皮) 
ようじんはふかくしてかわはあさくわたれ (用心は深くして川は浅く渡れ) 
ようとうくにく (羊頭狗肉) 
ようとうをかかげてくにくをうる (羊頭を掲げて狗肉を売る) 
ようによりてにろをえがく (様に依りて葫蘆を画く) 
ようのないほしはよいからござる (用の無い星は宵からござる) 
ようぼうかいい (容貌魁偉) 
よくおよぐものはおぼる (善く泳ぐ者は溺る) 
よくのくまたかまたさくる (欲の熊鷹股裂くる) 
よくようとんざ (抑揚頓挫) 
よげんしゃきょうりにいれられず (預言者郷里に容れられず) 
よこがみをやぶる (横紙を破る) 
よこぐるまをおす (横車を押す) 
よしのずいからてんじょうをのぞく (葦の髄から天上を覗く) 
よにあう (世に逢う) 
よにいれられる (世に入れられる) 
よにきこえる (世に聞こえる) 
よにしられる (世に知られる) 
よにでる (世に出る) 
よのなかはくぶがじゅうぶ (世の中は九分が十分) 
よのなかはみっかみぬまのさくらかな (世の中は三日見ぬ間の桜かな) 
よぼうはちりょうにまさる (予防は治療に勝る) 
よみちにひはくれぬ (夜道に日は暮れぬ) 
よめとおめかさのうち (夜目遠目笠の内) 
よめとしゅうとめ、いぬとさる (嫁と姑、犬と猿) 
よめのみっかぼめ (嫁の三日誉め) 
よめはしたからむこはうえから (嫁は下から婿は上から) 
よもぎにまじるあさ (蓬に交じる麻) 
よゆうしゃくしゃく (余裕綽々) 
よらしむべししらしむべからず (由らしむ可し之を知らしむ可からず) 
よらばたいじゅのかげ (寄らば大樹の陰) 
よわきもの、なんじのなはおんななり (弱き者、汝の名は女なり) 
よわきをたすけつよきをくじく (弱きを助け強きを挫く) 
よわりめにたたりめ (弱り目に祟り目) 
よをさる (世を去る) 
よをしのぶ (世を忍ぶ) 
よをすてる (世を捨てる) 
よをわたる (世を渡る)