は行

111
はいかんをくだく (肺肝を摧く) 
はいぐんのしょうはへいをかたらず (敗軍の将は兵を語らず) 
はいすいのじん (背水の陣) 
はいちゅうのだえい (杯中の蛇影) 
はいばんろうぜき (杯盤狼藉) 
はいをのみいをあらう (灰を飲み胃を洗う) 
ばいをふくむ (枚を銜む) 
はえばたてたてばあゆめのおやごころ (這えば立て立てば歩めの親心) 
ばかくにしかばねをつつむ (馬革に屍を裹む) 
ばかとはさみはつかいよう (馬鹿と鋏は使いよう) 
ばかにつけるくすりはない (馬鹿に付ける薬はない) 
はかにふとんはきせられぬ (墓に布団は着せられぬ) 
ばかのおおあし (馬鹿の大足) 
ばかのおおぐい (馬鹿の大食い) 
ばかのひとつおぼえ (馬鹿の一つ覚え) 
はかりがたきはひとごころ (測り難きは人心) 
はかりごとはみつなるをたっとぶ (謀は密なるを貴ぶ) 
はがんいっしょう (破顔一笑) 
はきだめにつる (掃き溜めに鶴) 
ばきゃくをあらわす (馬脚を露す) 
はきょうふたたびてらさず (破鏡再び照らさず) 
はくいんぼうしょう (博引旁証) 
はくがくたさい (博学多才) 
ばくぎゃくのとも (莫逆の友) 
はくぎょくろうちゅうのひととなる (白玉楼中の人となる) 
はくしじゃっこう (薄志弱行) 
はくしゃせいしょう (白砂青松) 
ばくしゅうのたん (麦秀の嘆) 
はくしゅかっさい (拍手喝采) 
はくちゅうのかん (伯仲の間) 
ばくてんせきち (幕天席地) 
はくとうしんのごとし (白頭新の如し) 
はくはつさんぜんじょう (白髪三千丈) 
はくばはうまにあらず (白馬は馬に非ず) 
はくび (白眉) 
はくひょうをふむ (薄氷を踏む) 
はくへきのびか (白璧の微瑕) 
はくらくのいっこ (伯楽の一顧) 
はくらんきょうき (博覧強記) 
はくりょうぎょふく (白竜魚服) 
ばけのかわがはがれる (化けの皮が剥がれる) 
はしがころんでもわらう (箸が転んでも笑う) 
ばじとうふう (馬耳東風) 
はしにもぼうにもかからぬ (箸にも棒にも掛からぬ) 
はじめがだいじ (始めが大事) 
はじめちょろちょろなかぱっぱあかごなくともふたとるな (始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな) 
はじめのささやきのちのどよみ (始めの囁き後のどよみ) 
はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし (始めは処女の如く後は脱兎の如し) 
はじゃけんしょう (破邪顕正) 
はしよりおもいものをもったことがない (箸より重い物を持ったことがない) 
はたちごけはたつがさんじゅうごけはたたぬ (二十後家は立つが三十後家は立たぬ) 
はちくのいきおい (破竹の勢い) 
はちじゅうはちやのわかれじも (八十八夜の別れ霜) 
はちめんろっぴ (八面六臂) 
はっくのげきをすぐるがごとし (白駒の隙を過ぐるが若し) 
ばっくよらく (抜苦与楽) 
はっこういちう (八紘一宇) 
はっこうひをつらぬく (白虹日を貫く) 
ばつざんがいせい (抜山蓋世) 
はってもくろまめ (這っても黒豆) 
はっぽうびじん (八方美人) 
ばっぽんそくげん (抜本塞源) 
はつものしちじゅうごにち (初物七十五日) 
はつらんはんせい (撥乱反正) 
はてんこう (破天荒) 
はとにさんしのれいありからすにはんぽのこうあり (鳩に三枝の礼あり烏に反哺の孝あり) 
はないっときひとひとさかり (花一時人一盛り) 
はなおおければみすくなし (花多ければ実少なし) 
はなしじょうずのききべた (話上手の聞き下手) 
はなしじょうずはききじょうず (話上手は聞き上手) 
はなしはんぶんはらはちぶ (話半分腹八分) 
はなにあらし (花に嵐) 
はなぬすっとはふうりゅうのうち (花盗人は風流のうち) 
はなのしたよりはなのした (花の下より鼻の下) 
はなはおりたしこずえはたかし (花は折りたし梢は高し) 
はなはさくらぎひとはぶし (花は桜木人は武士) 
はなはねにとりはふるすに (花は根に鳥は古巣に) 
はなもみもある (花も実もある) 
はなよりだんご (花より団子) 
はにきぬきせぬ (歯に衣着せぬ) 
はほろびてしたそんす (歯滅びて舌存す) 
はやうしもよどおそうしもよど (早牛も淀遅牛も淀) 
はやおきはさんもんのとく (早起きは三文の得) 
はやめしもげいのうち (早飯も芸のうち) 
はやりものはすたりもの (流行物は廃り物) 
はらがたつならおやをおもいだせ (腹が立つなら親を思い出せ) 
はらがへってはいくさができぬ (腹が減っては戦ができぬ) 
はらたてるよりぎりたてよ (腹立てるより義理立てよ) 
はらにいちもつ (腹に一物) 
ばらにとげあり (薔薇に刺あり) 
はらのかわがはればめのかわがたるむ (腹の皮が張れば目の皮が弛む) 
はらはちぶんめにいしゃいらず (腹八分目に医者いらず) 
はらもみのうち (腹も身のうち) 
はらんばんじょう (波乱万丈) 
はりのあなからてんをのぞく (針の穴から天を覗く) 
はりのむしろ (針の筵) 
はりほどのことをぼうほどにいう (針ほどのことを棒ほどに言う) 
はをかいてねをたつ (葉をかいて根を絶つ) 
はんかんくにく (反間苦肉) 
ばんこんさくせつ (盤根錯節) 
ばんこんさくせつ (槃根錯節) 
はんざいのかげにおんなあり (犯罪の陰に女あり) 
ばんじきゅうす (万事休す) 
ばんしにいっしょうをえる (万死に一生を得る) 
はんしはんしょう (半死半生) 
はんじょうをいれる (半畳を入れる) 
はんしんはんぎ (半信半疑) 
はんせいはんすい (半醒半睡) 
はんぽのこう (反哺の孝) 
はんめんのしき (半面の識) 
ばんりょくそうちゅうこういってん (万緑叢中紅一点) 

106
ひいきのひきたおし (贔屓の引き倒し) 
ひがくしゃろんにまけず (非学者論に負けず) 
ひかげのまめもときがくればはぜる (日陰の豆も時が来ればはぜる) 
ひかるほどならぬ (光るほど鳴らぬ) 
ひかれもののこうた (引かれ者の小唄) 
ひくきところにみずたまる (低き所に水溜まる) 
ひくれてみちとおし (日暮れて道遠し) 
ひげのちりをはらう (鬚の塵を払う) 
ひげもじまんのうち (卑下も自慢のうち) 
ひさしをかしておもやをとられる (庇を貸して母屋を取られる) 
ひざともだんごう (膝とも談合) 
ひじちょうもく (飛耳長目) 
びじれいく (美辞麗句) 
びじんはくめい (美人薄命) 
びせいのしん (尾生の信) 
ひそうせんぱく (皮相浅薄) 
ひそうのけん (皮相の見) 
びそくをあおぐ (鼻息を仰ぐ) 
ひそみにならう (顰みに倣う) 
びだいふるわず (尾大掉わず) 
ひだりうちわでくらす (左団扇で暮らす) 
ひちょうつきてりょうきゅうかくる (飛鳥尽きて良弓蔵る) 
ひつじをもってうしにかう (羊を以て牛に易う) 
ひっぷつみなしたまをいだいてつみあり (匹夫罪なし璧を懐いて罪あり) 
ひっぷのゆう (匹夫の勇) 
ひっぷもこころざしをうばうべからず (匹夫も志を奪うべからず) 
ひつようははつめいのはは (必要は発明の母) 
ひとおおければてんにかつ (人衆ければ天に勝つ) 
ひとこそひとのかがみ (人こそ人の鏡) 
ひとつあなのむじな (一つ穴の貉) 
ひとといれものはありしだい (人と入れ物は有り次第) 
ひととびょうぶはすぐにはたたず (人と屏風は直には立たず) 
ひとにこうげなしこころにこうげあり (人に高下無し心に高下有り) 
ひとにさんえんあり (人に三怨有り) 
ひとにはそうてみようまにはのってみよ (人には添うてみよ馬には乗ってみよ) 
ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし (人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し) 
ひとのうわさもしちじゅうごにち (人の噂も七十五日) 
ひとのおのれをしらざるをうれえず (人の己れを知らざるを患えず) 
ひとのくちにとはたてられぬ (人の口に戸は立てられぬ) 
ひとのくるまにのるものはひとのうれえにのる (人の車に乗る者は人の患えに載る) 
ひとのこころはくぶじゅうぶ (人の心は九分十分) 
ひとのこのしんだよりわがこのこけた (人の子の死んだより我が子の転けた) 
ひとのごぼうでほうじする (人の牛蒡で法事する) 
ひとのたからをかぞえる (人の宝を数える) 
ひとのしちなんよりわがじゅうなん (人の七難より我が十難) 
ひとのせんきをずつうにやむ (人の疝気を頭痛に病む) 
ひとのにょうぼうとかれきのえだふり (人の女房と枯れ木の枝振り) 
ひとのはえをおうよりじぶんのあたまのはえをおえ (人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え) 
ひとのはないきをあおぐ (人の鼻息を仰ぐ) 
ひとのふりみてわがふりなおせ (人のふり見て我がふり直せ) 
ひとのふんどしですもうをとる (人の褌で相撲を取る) 
ひとのまさにしなんとするそのいうやよし (人の将に死なんとするその言うや善し) 
ひとはいちだいなはまつだい (人は一代名は末代) 
ひとはぱんのにみにていくるにあらず (人はパンのみにて生くるにあらず) 
ひとはみめよりただこころ (人は眉目よりただ心) 
ひとはやまいのうつわ (人は病の器) 
ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる (一人口は食えぬが二人口は食える) 
ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ (一人娘と春の日はくれそうでくれぬ) 
ひとをいんとほっすればまずうまをいよ (人を射んと欲すれば先ず馬を射よ) 
ひとをうらむよりみをうらめ (人を怨むより身を怨め) 
ひとをたのむはみずからたのむにしかず (人を恃むは自ら頼むに如かず) 
ひとをつかうはくをつかう (人を使うは苦を使う) 
ひとをつかうはつかわるる (人を使うは使わるる) 
ひとをのろわばあなふたつ (人を呪わば穴二つ) 
ひとをみたらどろぼうとおもえ (人を見たら泥棒と思え) 
ひとをみてほうをとけ (人を見て法を説け) 
ひとをもってかがみとなす (人を以て鑑となす) 
ひとをもってげんをはいせず (人を以て言を廃せず) 
ひにくのたん (脾肉の嘆) 
ひのないところにけむりはたたぬ (火の無い所に煙は立たぬ) 
ひはひもとからさわぎだす (火は火元から騒ぎ出す) 
びもくしゅうれい (眉目秀麗) 
ひゃくしゃくかんとう (百尺竿頭) 
ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ (百尺竿頭一歩を進む) 
ひゃくせんひゃくしょうはぜんのぜんなるものにあらず (百戦百勝は善の善なる者にあらず) 
ひゃくせんれんま (百戦錬磨) 
ひゃくにちのせっぽうへひとつ (百日の説法屁一つ) 
ひゃくねんかせいをまつ (百年河清を俟つ) 
ひゃくぶんはいっけんにしかず (百聞は一見に如かず) 
ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす (百里を行く者は九十を半ばとす) 
ひやざけとおやのいけんはあとぐすり (冷や酒と親の意見は後薬) 
ひゃっかせいほう (百花斉放) 
ひゃっかそうめい (百家争鳴) 
ひゃっかりょうらん (百花繚乱) 
ひゃっきやこう (百鬼夜行) 
ひゃっぱつひゃくちゅう (百発百中) 
ひょうざんのいっかく (氷山の一角) 
ひょうそくがあわぬ (平仄が合わぬ) 
ひょうたんあいいれず (氷炭相容れず) 
ひょうたんからこま (瓢箪から駒) 
ひょうたんでなまずをおさえる (瓢箪で鯰を押さえる) 
ひょうたんにつりがね (瓢箪に釣り鐘) 
ひょうたんのかわながれ (瓢箪の川流れ) 
ひよくのとり (比翼の鳥) 
ひよくれんり (比翼連理) 
ひをさけてみずにおちいる (火を避けて水に陥る) 
ひをもってひをすくう (火を以て火を救う) 
ひんけいあしたす (牝鶏晨す) 
ひんこうほうせい (品行方正) 
ひんじゃのいっとう (貧者の一灯) 
ひんすればどんする (貧すれば鈍する) 
ひんにしてたのしむ (貧にして楽しむ) 
ひんのぬすみにこいのうた (貧の盗みに恋の歌) 
びんぼうにんのこだくさん (貧乏人の子沢山) 
びんぼうはたっしゃのもと (貧乏は達者の基) 
びんぼうひまなし (貧乏暇無し) 

68
ふいのまじわり (布衣の交わり) 
ふううんきゅうをつげる (風雲急を告げる) 
ふううんにじょうじる (風雲に乗じる) 
ふううんのこころざし (風雲の志) 
ふうきてんにあり (富貴天に在り) 
ふうこうめいび (風光明媚) 
ふうさんろしゅく (風餐露宿) 
ふうじゅのたん (風樹の嘆) 
ふうせいかくれい (風声鶴唳) 
ふうぜんのともしび (風前の灯火) 
ふうぞくかいらん (風俗壊乱) 
ふうばぎゅうもあいおよばず (風馬牛も相及ばず) 
ふうふげんかはいぬもくわない (夫婦喧嘩は犬も食わない) 
ふうふはあわせものはなれもの (夫婦は合わせ物離れ物) 
ふうふはにせ (夫婦は二世) 
ふうふべつあり (夫婦別あり) 
ふうりゅういんじ (風流韻事) 
ぶうんちょうきゅう (武運長久) 
ふえふけどもおどらず (笛吹けども踊らず) 
ふぎょうてんちにはじず (俯仰天地に愧じず) 
ふくざつかいき (複雑怪奇) 
ふくざつたき (複雑多岐) 
ふくしゃのいましめ (覆車の戒め) 
ふくすいぼんにかえらず (覆水盆に返らず) 
ふぐたいてん (不倶戴天) 
ふくとくえんまん (福徳円満) 
ふぐはくいたしいのちはおしし (河豚は食いたし命は惜しし) 
ふげんじっこう (不言実行) 
ふざんのゆめ (巫山の夢) 
ぶじそくさい (無事息災) 
ぶしににごんはない (武士に二言はない) 
ぶしのしょうほう (武士の商法) 
ぶしはあいみたがい (武士は相身互い) 
ぶしはくわねどたかようじ (武士は食わねど高楊枝) 
ふしゃくしんみょう (不惜身命) 
ふしょうふずい (夫唱婦随) 
ふしんのうれい (負薪の憂い) 
ふせないきょうにけさをおとす (布施ない経に袈裟を落とす) 
ふそくふり (不即不離) 
ぶたにしんじゅ (豚に真珠) 
ぶたにねんぶつ (豚に念仏) 
ふたまたごうやく (二股膏薬) 
ふたりははんりょさんにんはなかまわれ (二人は伴侶三人は仲間割れ) 
ふちゅうのうお (釜中の魚) 
ふとうふくつ (不撓不屈) 
ふとくようりょう (不得要領) 
ふなぬすびとをかちでおう (船盗人を徒歩で追う) 
ふねにきざみてけんをもとむ (舟に刻みて剣を求む) 
ふねはほでもつほはふねでもつ (船は帆でもつ帆は船でもつ) 
ふねはほまかせほはかぜまかせ (船は帆任せ帆は風任せ) 
ふへんふとう (不偏不党) 
ふぼのおんはやまよりもたかくうみよりもふかし (父母の恩は山よりも高く海よりも深し) 
ふゆきたりなばはるとおからじ (冬来たりなば春遠からじ) 
ぶりょうとうげん (武陵桃源) 
ぶるうたす、おまえもか (ブルータス、お前もか) 
ふるかわにみずたえず (古川に水絶えず) 
ふるきにてをかくるなわかぎにこしをかくるな (古木に手をかくるな若木に腰をかくるな) 
ふるきをたずねてあたらしきをしる (故きを温ねて新しきを知る) 
ふわく (不惑) 
ふわらいどう (付和雷同) 
ふんけいのまじわり (刎頸の交わり) 
ふんこつさいしん (粉骨砕身) 
ふんしょこうじゅ (焚書坑儒) 
ぶんじんぼっかく (文人墨客) 
ふんどのしょうはぬるべからず (糞土の牆はぬるべからず) 
ぶんはひとなり (文は人なり) 
ふんべつすぐればぐにかえる (分別過ぐれば愚に返る) 
ぶんめいかいか (文明開化) 

26
へいいはぼう (弊衣破帽) 
へいおんぶじ (平穏無事) 
へいきしんそく (兵貴神速) 
へいこせんせい (閉戸先生) 
へいしんていとう (平身低頭) 
へいだんぞくご (平談俗語) 
へいちにはらんをおこす (平地に波瀾を起こす) 
へいていにふす (丙丁に付す) 
へいはしんそくをたっとぶ (兵は神速を貴ぶ) 
へいへいぼんぼん (平平凡凡) 
へたがあるのでじょうずがしれる (下手があるので上手が知れる) 
へたなてっぽうもかずうちゃあたる (下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる) 
へたのかんがえやすむににたり (下手の考え休むに似たり) 
へたのどうぐしらべ (下手の道具調べ) 
へたのながだんぎ (下手の長談義) 
へたのよこずき (下手の横好き) 
へとかじはもとからさわぐ (屁と火事は元から騒ぐ) 
へびにかまれてくちなわにおじる (蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる) 
へびにみこまれたかえる (蛇に見込まれた蛙) 
へびのなまごろし (蛇の生殺し) 
へをひってしりをすぼめる (屁を放って尻を窄める) 
べんけいのたちおうじょう (弁慶の立ち往生) 
へんげんじざい (変幻自在) 
ぺんはけんよりもつよし (ペンは剣よりも強し) 
へんぷくをしゅうしょくす (辺幅を修飾す) 
へんぼうかんきゃく (偏旁冠脚) 

43
ほうかいりんき (法界悋気) 
ほうかこうぎん (放歌高吟) 
ほうがんびいき (判官贔屓) 
ぼうけいのまじわり (忘形の交わり) 
ぼうこひょうが (暴虎馮河) 
ぼうじゃくぶじん (傍若無人) 
ぼうずにくけりゃけさまでにくい (坊主憎けりゃ袈裟まで憎い) 
ぼうずのはなかんざし (坊主の花簪) 
ぼうずまるもうけ (坊主丸儲け) 
ぼうぜんじしつ (茫然自失) 
ほうとうこうめん (蓬頭垢面) 
ほうとうぶらい (放蕩無頼) 
ぼうねんのまじわり (忘年の交わり) 
ほうふくぜっとう (抱腹絶倒) 
ぼうほどねがってはりほどかなう (棒ほど願って針ほど叶う) 
ほうほんはんし (報本反始) 
ぼうゆうのもの (忘憂の物) 
ぼうようのたん (亡羊の嘆) 
ぼうをもってぼうにかう (暴を以て暴に易う) 
ほえるいぬはかみつかぬ (吠える犬は噛みつかぬ) 
ぼくせきにあらず (木石に非ず) 
ほくぼうのちり (北芒の塵) 
ほしをいただきてゆく (星を戴きて往く) 
ほぞをかむ (臍を噛む) 
ぽつぽつさんねんなみはちねん (ぽつぽつ三年波八年) 
ほとけせんにんかみせんにん (仏千人神千人) 
ほとけつくってたましいいれず (仏作って魂入れず) 
ほとけのかおもさんど (仏の顔も三度) 
ほとけのひかりよりかねのひかり (仏の光より金の光) 
ほねおりぞんのくたびれもうけ (骨折り損の草臥れ儲け) 
ほまれはそしりのもと (誉れは毀りの基) 
ほらがとうげをきめこむ (洞ヶ峠を決め込む) 
ほらとらっぱはおおきくふけ (法螺と喇叭は大きく吹け) 
ほりゅうのしつ (蒲柳の質) 
ほれたはれたはとうざのうち (惚れた腫れたは当座のうち) 
ほれたやまいにくすりなし (惚れた病に薬なし) 
ほれたよくめ (惚れた欲目) 
ほれてかよえばせんりもいちり (惚れて通えば千里も一里) 
ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう (盆と正月が一緒に来たよう) 
ぼんのうのいぬはおえどもさらず (煩悩の犬は追えども去らず) 
ほんまつてんとう (本末転倒) 
ほんらいむいちもつ (本来無一物) 
ぼんをいただきててんをのぞむ (盆を戴きて天を望む)