な行

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ないがいけんのそうじまい (無いが意見の総じまい) 
ないじゅうがいごう (内柔外剛) 
ないじょのこう (内助の功) 
ないそではふれぬ (無い袖は触れぬ) 
ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう (泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生) 
ないてばしょくをきる (泣いて馬謖を斬る) 
ないてんげてん (内典外典) 
ないときのしんぼうあるときのけんやく (無い時の辛抱有る時の倹約) 
ないゆうがいかん (内憂外患) 
ながいものにはまかれろ (長い物には巻かれろ) 
なかずとばず (鳴かず飛ばず) 
なかぬほたるがみをこがす (鳴かぬ蛍が身を焦がす) 
ながれにさおさす (流れに棹さす) 
ながれをくみてみなもとをしる (流れを汲みて源を知る) 
なきっつらにはち (泣きっ面に蜂) 
なくことじとうにはかてぬ (泣く子と地頭には勝てぬ) 
なくこはそだつ (泣く子は育つ) 
なくてななくせあってしじゅうはちくせ (無くて七癖有って四十八癖) 
なくねこはねずみをとらぬ (鳴く猫は鼠を捕らぬ) 
なくまでまとうほととぎす (鳴くまで待とう時鳥) 
なこうどのななうそ (仲人の七嘘) 
なこうどはよいのうち (仲人は宵の内) 
なさけがあだ (情けが仇) 
なさけにはむかうやいばなし (情けに刃向かう刃無し) 
なさけはひとのためならず (情けは人の為ならず) 
なしのつぶて (梨の礫) 
なせばなる (為せば成る) 
なたをかしてやまをかられる (鉈を貸して山を伐られる) 
なつはひなたをいけふゆはひかげをいけ (夏は日向を行け冬は日陰を行け) 
ななころびやおき (七転び八起き) 
ななたびたずねてひとをうたがえ (七度尋ねて人を疑え) 
なにわのあしはいせのはまおぎ (難波の葦は伊勢の浜荻) 
なのないほしはよいからでる (名のない星は宵から出る) 
なはたいをあらわす (名は体を表す) 
なぽりをみてからしね (ナポリを見てから死ね) 
なまけもののせっくばたらき (怠け者の節句働き) 
なまびょうほうはおおけがのもと (生兵法は大怪我のもと) 
なまよいほんしょうたがわず (生酔い本性違わず) 
なまりはくにのてがた (訛りは国の手形) 
なめくじにしお (蛞蝓に塩) 
ならいせいとなる (習い性と成る) 
ならうよりなれよ (習うより慣れよ) 
ならぬかんにんするがかんにん (ならぬ堪忍するが堪忍) 
ならわぬきょうはよめぬ (習わぬ経は読めぬ) 
なりわいはくさのたね (生業は草の種) 
なをちくはくにたる (名を竹帛に垂る) 
なをとるよりとくをとれ (名を取るより得を取れ) 
なんかのくい (南華の悔) 
なんかのゆめ (南柯の夢) 
なんぎょうくぎょう (難行苦行) 
なんけいなんてい (難兄難弟) 
なんこうふらく (難攻不落) 
なんざんのじゅ (南山の寿) 
なんじじしんをしれ (汝自身を知れ) 
なんじにいずるものはなんじにかえる (爾に出ずるものは爾に反る) 
なんしのかなしみ (南枝の悲しみ) 
なんじのてきをあいせよ (汝の敵を愛せよ) 
なんせんほくば (南船北馬) 
なんでもこいにめいじんなし (なんでも来いに名人なし) 
なんばんげきぜつ (南蛮鴃舌) 

42
にえゆをのまされる (煮え湯を飲まされる) 
におのうきす (鳰の浮き巣) 
にかいからめぐすり (二階から目薬) 
にがしたうおはおおきい (逃がした魚は大きい) 
にぎればこぶしひらけばてのひら (握れば拳開けば掌) 
にくじきさいたい (肉食妻帯) 
にくまれっこよにはばかる (憎まれっ子世にはばかる) 
にくをきらせてほねをたつ (肉を切らせて骨を断つ) 
にげるがかち (逃げるが勝ち) 
にしきをきてこきょうにかえる (錦を着て故郷に帰る) 
にしきをきてよるゆく (錦を着て夜行く) 
にしといったらひがしとさとれ (西と言ったら東と悟れ) 
にしゃたくいつ (二者択一) 
にそくさんもん (二束三文) 
にそくのわらじ (二足の草鞋) 
にたものふうふ (似た者夫婦) 
にちじょうざが (日常坐臥) 
にちじょうさはん (日常茶飯) 
にちぼどうえん (日暮道遠) 
にっこうをみずしてけっこうというな (日光を見ずして結構と言うな) 
にっしんげっぽ (日進月歩) 
にてもやいてもくえぬ (煮ても焼いても食えぬ) 
にどあることはさんどある (二度あることは三度ある) 
にとうさんし (二桃三士) 
にとうさんしをころす (二桃三士を殺す) 
にとをおうものはいっとをもえず (二兎を追うものは一兎をも得ず) 
ににんぐちはすごせるがひとりぐちはすごせない (二人口は過ごせるが一人口は過ごせない) 
にのまいをえんじる (二の舞を演じる) 
にゅうきょうもんきん (入境問禁) 
にょうぼうてっぽうぶっぽう (女房鉄砲仏法) 
にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい (女房と畳は新しい方が良い) 
にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず (女房の妬くほど亭主もてもせず) 
にょうぼうのわるいはろくじゅうねんのふさく (女房の悪いは六十年の不作) 
にょぜがもん (如是我聞) 
にらんをもってかんじょうのしょうをすつ (二卵をもって干城の将を棄つ) 
にりつはいはん (二律背反) 
にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん (鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん) 
にんげんいたるところせいざんあり (人間到るところ青山有り) 
にんげんごじゅうねん (人間五十年) 
にんげんばんじかねのよのなか (人間万事金の世の中) 
にんげんばんじさいおうがうま (人間万事塞翁が馬) 
にんのいちじはしゅうみょうのもん (忍の一字は衆妙の門) 

13
ぬかにくぎ (糠に釘) 
ぬかぬたちのこうみょう (抜かぬ太刀の高名) 
ぬけがけのこうみょう (抜け駆けの功名) 
ぬすっとにおいせん (盗人に追い銭) 
ぬすっとにかぎをあずける (盗人に鍵を預ける) 
ぬすっとにもさんぶのり (盗人にも三分の理) 
ぬすっとのひるね (盗人の昼寝) 
ぬすっとをとらえてみればわがこなり (盗人を捕らえてみれば我が子なり) 
ぬすっとをみてなわをなう (盗人を見て縄を綯う) 
ぬすびとじょうご (盗人上戸) 
ぬれてであわ (濡れ手で粟) 
ぬれぬさきこそつゆをもいとえ (濡れぬ先こそ露をも厭え) 
ぬれぬさきのかさ (濡れぬ先の傘) 

27
ねいげんじちゅう (佞言似忠) 
ねこがこえればかつおぶしがやせる (猫が肥えれば鰹節が痩せる) 
ねこにかつおぶし (猫に鰹節) 
ねこにこばん (猫に小判) 
ねこにまたたびおじょろうにこばん (猫に木天蓼お女郎に小判) 
ねこにもなればとらにもなる (猫にもなれば虎にもなる) 
ねこのうおじたい (猫の魚辞退) 
ねこのてもかりたい (猫の手も借りたい) 
ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる (猫は三年の恩を三日で忘れる) 
ねこはとらのこころをしらず (猫は虎の心を知らず) 
ねこもまたいでとおる (猫も跨いで通る) 
ねずみきゅうしてねこをかみひとまずしうしてぬすみす (鼠窮して猫を噛み人貧しうして盗みす) 
ねたこをおこす (寝た子を起こす) 
ねたまはほとけ (寝た間は仏) 
ねつがんれいてい (熱願冷諦) 
ねみみにみず (寝耳に水) 
ねるこはそだつ (寝る子は育つ) 
ねんぐのおさめどき (年貢の納め時) 
ねんげみしょう (拈華微笑) 
ねんこうじょれつ (年功序列) 
ねんさいのめい (燃犀の明) 
ねんとうげっぴ (年頭月尾) 
ねんにはねんをいれよ (念には念を入れよ) 
ねんねんさいさい (年年歳歳) 
ねんねんさいさいはなあいにたりさいさいねんねんひとおなじからず (年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず) 
ねんびのきゅう (燃眉の急) 
ねんりきいわをもとおす (念力岩をも通す) 

17
のうあるたかはつめをかくす (能ある鷹は爪を隠す) 
のうこうこうしょう (能工巧匠) 
のうじおわれり (能事畢矣) 
のうしょふでをえらばず (能書筆を択ばず) 
のうちゅうのきり (嚢中の錐) 
のうちゅうのものをさぐるがごとし (嚢中の物を探るが如し) 
のうなしのくちたたき (能無しの口叩き) 
のけばたにん (のけば他人) 
のこりものにふくがある (残り物に福がある) 
のどからてがでる (喉から手が出る) 
のどもとすぎればあつさをわすれる (喉元過ぎれば熱さを忘れる) 
のべてつくらず (述而不作) 
のぼりいちにちくだりいっとき (上り一日下り一時) 
のみといえばつち (鑿と言えば槌) 
のむうつかう (飲む打つ買う) 
のりをこえず (矩を踰えず) 
のれんにうでおし (暖簾に腕押し)