た行

120
たいいんはいちにかくる (大隠は市に隠る) 
たいおんはほうぜず (大恩は報ぜず) 
たいかいはあくたをえらばず (大海は芥を択ばず) 
だいかついっせい (大喝一声) 
たいがんじょうじゅ (大願成就) 
たいがんのかじ (対岸の火事) 
たいかんはちゅうににたり (大姦は忠に似たり) 
たいぎしんをめっす (大義親を滅す) 
たいぎはたいごのもとい (大儀は大悟の基) 
たいきばんせい (大器晩成) 
たいぎめいぶん (大義名分) 
だいくのほったて (大工の掘っ立て) 
たいげんそうご (大言壮語) 
たいけんはぐなるがごとし (大賢は愚なるが如し) 
たいこうはさいきんをかえりみず (大行は細謹を顧みず) 
たいこうはせつなるがごとし (大巧は拙なるが若し) 
たいこうをなすものはしゅうにはからず (大功を成す者は衆に謀らず) 
たいごてってい (大悟徹底) 
だいこんをまさむねできる (大根を正宗で切る) 
たいざんほくと (泰山北斗) 
たいざんめいどう (大山鳴動) 
たいざんめいどうしてねずみいっぴき (大山鳴動して鼠一匹) 
だいじのまえのしょうじ (大事の前の小事) 
だいじはしょうじよりおこる (大事は小事より起こる) 
たいせいはりじにはいらず (大声は里耳に入らず) 
たいぜんじじゃく (泰然自若) 
だいたんふてき (大胆不敵) 
たいちはぐのごとし (大智は愚の如し) 
たいてきとみておそれずしょうてきとみてあなどらず (大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず) 
たいと (泰斗) 
だいどうしょうい (大同小異) 
だいどうすたれてじんぎあり (大道廃れて仁義あり) 
だいどうだんけつ (大同団結) 
たいとくはしょうえんをほろぼす (大徳は小怨を滅ぼす) 
たいのおよりもいわしのかしら (鯛の尾よりも鰯の頭) 
だいのむしをいかしてしょうのむしをころす (大の虫を生かして小の虫を殺す) 
だいはしょうをかねる (大は小を兼ねる) 
たいぼくはかぜにおられる (大木は風に折られる) 
たいよくはむよくににたり (大欲は無欲に似たり) 
たおれてのちやむ (斃れて後已む) 
たかきにのぼるにはひくきよりす (高きに登るには低きよりす) 
たかねのはな (高嶺の花) 
たかねのはなをうらやむよりあしもとのまめをひろえ (高嶺の花を羨むより足もとの豆を拾え) 
たかはうえてもほをつまず (鷹は飢えても穂を摘まず) 
たかみのけんぶつ (高みの見物) 
たからのもちぐされ (宝の持ち腐れ) 
たからのやまにはいりながらむなしくかえる (宝の山に入りながら空しく帰る) 
たきぎをいだきてひをすくう (薪を抱きて火を救う) 
たきぼうよう (多岐亡羊) 
たげいはむげい (多芸は無芸) 
たけやのかじ (竹屋の火事) 
たこはみをくう (蛸は身を食う) 
たざんのいし (他山の石) 
たしせいせい (多士済済) 
たじたたん (多事多端) 
たじたなん (多事多難) 
たじょうたこん (多情多恨) 
たじょうぶっしん (多情仏心) 
たぜいにぶぜい (多勢に無勢) 
だそく (蛇足) 
たたけばほこりがでる (叩けば埃が出る) 
たたけよさらばひらかれん (叩けよさらば開かれん) 
たたますますべんず (多々益々辨ず) 
たたみのうえのすいれん (畳の上の水練) 
ただよりたかいものはない (ただより高い物はない) 
たづくりもうおのなか (田作りも魚の中) 
たっているものはおやでもつかえ (立っている者は親でも使え) 
だっとのごとし (脱兎の如し) 
たつとりあとをにごさず (立つ鳥跡を濁さず) 
たていたにみず (立て板に水) 
たでくうむしもすきずき (蓼食う虫も好き好き) 
だてのうすぎ (伊達の薄着) 
たてのりょうめんをみよ (盾の両面を見よ) 
たてばしゃくやくすわればぼたんあるくすがたはゆりのはな (立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花) 
たなからぼたもち (棚から牡丹餅) 
たにんのせんきをずつうにやむ (他人の疝気を頭痛に病む) 
たにんのめしをくわねばおやのおんはしれぬ (他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ) 
たにんはくいより (他人は食い寄り) 
たにんはときのはな (他人は時の花) 
たのしみつきてかなしみきたる (楽しみ尽きて悲しみ来たる) 
たのむきのもとにあめがもる (頼む木の下に雨が漏る) 
たびのはじはかきすて (旅の恥は掻き捨て) 
たびはみちづれよはなさけ (旅は道連れ世は情け) 
たべんにのうなし (多弁に能なし) 
たまごわらずにおむれつつくれず (卵割らずにオムレツ作れず) 
たまごをみてじやをもとむ (卵を見て時夜を求む) 
たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ (玉となって砕くとも瓦となって全からじ) 
たまにきず (玉に瑕) 
たまにでるこはかぜにあう (たまに出る子は風に遭う) 
たまのさかずきそこなきがごとし (玉の巵当なきが如し) 
たまみがかざればきをなさず (玉琢かざれば器を成さず) 
たまみがかざればひかりなし (玉磨かざれば光なし) 
たまをいだいてつみあり (璧を懐いて罪あり) 
たまをてらいていしをうる (玉を衒いて石を売る) 
たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし (民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし) 
たみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず (民は之に由らしむ可し之を知らしむ可からず) 
ためるならわかぎのうち (矯めるなら若木のうち) 
だもくれすのけん (ダモクレスの剣) 
たよりのないのはよいたより (便りのないのは良い便り) 
たらずあまらずこさんにん (足らず余らず子三人) 
たりきほんがん (他力本願) 
たるをしる (足るを知る) 
たるをしるものはとむ (足るを知る者は富む) 
たれかからすのしゆうをしらん (誰か烏の雌雄を知らん) 
だんいほうしょく (暖衣飽食) 
だんがんこくし (弾丸黒子) 
だんかんれいぼく (断簡零墨) 
だんきのいましめ (断機の戒め) 
たんきはそんき (短気は損気) 
だんきんのまじわり (断琴の交わり) 
たんげいすべからず (端倪すべからず) 
だんじておこなえばきしんもこれをさく (断じて行えば鬼神も之を避く) 
だんしのいちげんきんてつのごとし (男子の一言金鉄の如し) 
だんしょうしゅぎ (断章取義) 
だんじょしちさいにしてせきをおなじうせず (男女七歳にして席を同じうせず) 
たんだいしんしょう (胆大心小) 
だんちょうのおもい (断腸の思い) 
たんとうちょくにゅう (単刀直入) 
だんろんふうはつ (談論風発) 
たんをすててちょうをとる (短を捨てて長を取る) 

62
ちいさくうんでおおきくそだてる (小さく生んで大きく育てる) 
ちいん (知音) 
ちえはこだしにせよ (知恵は小出しにせよ) 
ちえはばんだいのたから (知恵は万代の宝) 
ちかいひでてをあぶれ (近い火で手を焙れ) 
ちかくてみえぬはまつげ (近くて見えぬは睫) 
ちかしきなかにもかきをゆえ (近しき中にも垣を結え) 
ちかびでてをあぶる (近火で手を焙る) 
ちかみちはとおみち (近道は遠道) 
ちからはせいぎなり (力は正義なり) 
ちからやまをぬききよをおおう (力山を抜き気世を蓋う) 
ちき (知己) 
ちぎょのわざわい (池魚の殃) 
ちくとうぼくせつ (竹頭木屑) 
ちくはくのこう (竹帛の功) 
ちくばのとも (竹馬の友) 
ちくりんのしちけん (竹林の七賢) 
ちくろく (逐鹿) 
ちこうごういつ (知行合一) 
ちしゃはまどわずじんしゃはうれえずゆうしゃはおそれず (知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず) 
ちしゃはみずをたのしむ (知者は水を楽しむ) 
ちちちちたらずといえどもこはこたらざるべからず (父父たらずと雖も子は子たらざるべからず) 
ちちのおんはやまよりもたかくははのおんはうみよりもふかし (父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し) 
ちでちをあらう (血で血を洗う) 
ちにいてらんをわすれず (治に居て乱を忘れず) 
ちにはたらけばかどがたつ (智に働けば角が立つ) 
ちはみずよりもこい (血は水よりも濃い) 
ちみもうりょう (魑魅魍魎) 
ちめい (知命) 
ちゃばらもいっとき (茶腹も一時) 
ちゅうかんぎたん (忠肝義胆) 
ちゅうげんにしかをおう (中原に鹿を逐う) 
ちゅうげんみみにさからう (忠言耳に逆らう) 
ちゅうさいはときのうじがみ (仲裁は時の氏神) 
ちゅうしんはにくんにつかえず (忠臣は二君に事えず) 
ちゅうならんとほっすればこうならずこうならんとほっすればちゅうならず (忠ならんと欲すれば孝ならず孝ならんと欲すれば忠ならず) 
ちょうあいこうじてあまになす (寵愛昂じて尼になす) 
ちょうさんぼし (朝三暮四) 
ちょうさんりし (張三李四) 
ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう (長者の万灯より貧者の一灯) 
ちょうしょはたんしょ (長所は短所) 
ちょうしんそうく (長身痩躯) 
ちょうしんるこつ (彫心鏤骨) 
ちょうちんにつりがね (提灯に釣り鐘) 
ちょうちんもちかわへはまる (提灯持ち川へはまる) 
ちょうちんをかりたおんはしれどもてんどうのおんはわすれる (提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れる) 
ちょうていきょくほ (長汀曲浦) 
ちょうはんがあてのみ (長範が当て飲み) 
ちょうべんばふくにおよばず (長鞭馬腹に及ばず) 
ちょうもんのいっしん (頂門の一針) 
ちょうりょうばっこ (跳梁跋扈) 
ちょうれいぼかい (朝令暮改) 
ちょくじょうけいこう (直情径行) 
ちょくぼくまずきらる (直木まず切らる) 
ちょとつもうしん (猪突猛進) 
ちりもつもればやまとなる (塵も積もれば山となる) 
ちりょはかふくのもんこなり (知慮は禍福の門戸なり) 
ちをもってちをあらう (血を以て血を洗う) 
ちんぎょらくがん (沈魚落雁) 
ちんしもっこう (沈思黙考) 
ちんみかこう (珍味佳肴) 
ちんもくはきんゆうべんはぎん (沈黙は金雄弁は銀) 

36
ついこんきゅうてい (追根究底) 
ついしょうもよわたり (追従も世渡り) 
ついぜんくよう (追善供養) 
ついたちごとにもちはくえぬ (朔日ごとに餅は食えぬ) 
つうかいむひ (痛快無比) 
つうこうえきじ (通功易事) 
つうていしつう (痛定思痛) 
つえにすがるともひとにすがるな (杖に縋るとも人に縋るな) 
つえのしたにまわるいぬはうてぬ (杖の下に回る犬は打てぬ) 
つかうものはつかわれる (使う者は使われる) 
つかっているくわはひかる (使っている鍬は光る) 
つきとすっぽん (月と鼈) 
つきにむらくもはなにかぜ (月に叢雲花に風) 
つきひにせきもりなし (月日に関守なし) 
つきみつればかく (月満つれば虧く) 
つきよにかまをぬかれる (月夜に釜を抜かれる) 
つきよにちょうちん (月夜に提灯) 
つきをさせばゆびをみとむ (月を指せば指を認む) 
つくもがみ (九十九髪) 
つけやきばははげやすい (付け焼刃は剥げやすい) 
つちぼとけのみずあそび (土仏の水遊び) 
つつうらうら (津津浦浦) 
つづみをならしてせむ (鼓を鳴らして攻む) 
つづらおり (九十九折) 
つのをためてうしをころす (角を矯めて牛を殺す) 
つまずくいしもえんのはし (躓く石も縁の端) 
つまのいうにむこうやまもうごく (妻の言うに向こう山も動く) 
つみをにくんでひとをにくまず (罪を憎んで人を憎まず) 
つめでひろってみでこぼす (爪で拾って箕でこぼす) 
つめにつめなくうりにつめあり (爪に爪なく瓜に爪あり) 
つめにひをともす (爪に火を点す) 
つめのあかをせんじてのむ (爪の垢を煎じて飲む) 
つりおとしたうおはおおきい (釣り落した魚は大きい) 
つりあわぬはふえんのもと (釣り合わぬは不縁の元) 
つるのひとこえ (鶴の一声) 
つるはせんねんかめはまんねん (鶴は千年亀は万年) 

73
ていしゅのすきなあかえぼし (亭主の好きな赤烏帽子) 
ていじょはりょうふにまみえず (貞女は両夫に見えず) 
でいちゅうのはす (泥中の蓮) 
てがあく (手が空く) 
てがうしろにまわる (手が後ろに回る) 
てがかかる (手が掛かる) 
てがきあれどもふみかきなし (手書きあれども文書きなし) 
てがでない (手が出ない) 
てがふさがる (手が塞がる) 
てきざいてきしょ (適材適所) 
てきにしおをおくる (敵に塩を送る) 
てきはほんのうじにあり (敵は本能寺にあり) 
てきをみてやをはぐ (敵を見て矢を矧ぐ) 
でづかいよりこづかい (出遣いより小遣い) 
てっしんせきちょう (鉄心石腸) 
てっちゅうのそうそう (鉄中の錚錚) 
てっとうてつび (徹頭徹尾) 
てつはあついうちにうて (鉄は熱いうちに打て) 
てっぷのきゅう (轍鮒の急) 
てにおえない (手に負えない) 
てのないしょうぎはまけしょうぎ (手の無い将棋は負け将棋) 
てのまいあしのふむをしらず (手の舞い足の踏むを知らず) 
でものはれものところきらわず (出物腫れ物所嫌わず) 
てらからさとへ (寺から里へ) 
てらにもそうしき (寺にも葬式) 
でるくいはうたれる (出る杭は打たれる) 
でるふねのともづなをひく (出る船の纜を引く) 
てをかす (手を貸す) 
てをそめる (手を染める) 
てをだしたらまけ (手を出したら負け) 
てをひく (手を引く) 
てをひるがえせばくもとなりてをくつがえせばあめとなる (手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる) 
てをやく (手を焼く) 
てんいむほう (天衣無縫) 
てんがいこどく (天涯孤独) 
てんかたいへい (天下太平) 
でんかのほうとう (伝家の宝刀) 
てんかはまわりもち (天下は回り持ち) 
てんきもらすべからず (天機泄らすべからず) 
てんくうかいかつ (天空海濶) 
てんこうせんをむなしうすることなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず (天勾践を空しうすることなかれ、時に笵蠡なきにしもあれず) 
てんさいはわすれたころにやってくる (天災は忘れた頃にやってくる) 
てんじょうてんげゆいがどくそん (天上天下唯我独尊) 
てんじょうむきゅう (天壌無窮) 
てんしるかみしるわれしるししる (天知る神知る我知る子知る) 
てんしんちぎ (天神地祇) 
てんしんらんまん (天真爛漫) 
てんせいじんご (天声人語) 
てんせきこけをしょうぜず (転石苔を生ぜず) 
てんだいのふで (椽大の筆) 
てんたかくうまこゆ (天高く馬肥ゆ) 
てんちかいびゃく (天地開闢) 
てんちしんめい (天地神明) 
てんちはばんぶつのげきりょ (天地は万物の逆旅) 
てんちょうちきゅう (天長地久) 
てんちをうごかしきしんをかんぜしむ (天地を動かし鬼神を感ぜしむ) 
てんとうさまはみとおし (天道様は見通し) 
てんどうぜかひか (天道是か非か) 
てんにあらばひよくのとりちにあらばれんりのえだ (天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝) 
てんにくちなしひとをしていわしむ (天に口無し人をして言わしむ) 
てんにつばきす (天に唾す) 
てんねんしぜん (天然自然) 
てんのときはちのりにしかず (天の時は地の利に如かず) 
てんばつてきめん (天罰覿面) 
てんはにぶつをあたえず (天は二物を与えず) 
てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず (天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず) 
てんはみずからたすくるものをたすく (天は自ら助くる者を助く) 
でんぷやじん (田夫野人) 
てんぺんちい (天変地異) 
てんもうかいかい (天網恢恢) 
てんもうかいかいそにしてもらさず (天網恢恢疎にして漏らさず) 
てんゆうしんじょ (天佑神助) 
てんをうらみずひとをとがめず (天を怨みず人を尤めず) 

96
とういそくみょう (当意即妙) 
とうかくをあらわす (頭角を現す) 
とうかしたしむべし (灯火親しむ可し) 
どうがゆがんできょうがよめぬ (堂が歪んで経が読めぬ) 
どうきあいもとむ (同気相求む) 
とうげん (桃源) 
とうけんがけい (陶犬瓦鶏) 
どうこういきょく (同工異曲) 
どうじつのろんにあらず (同日の論にあらず) 
とうじふゆなかふゆはじめ (冬至冬中冬始め) 
どうしゅうあいすくう (同舟相救う) 
どうしょういむ (同床異夢) 
とうじんのねごと (唐人の寝言) 
とうだいもとくらし (灯台下暗し) 
どうちょうとせつ (道聴塗説) 
とうといてらはもんからしれる (尊い寺は門から知れる) 
とうにおちずかたるにおちる (問うに落ちず語るに落ちる) 
とうにしょくをもたらす (盗に食を齎す) 
どうにのぼりてしつにいらず (堂に升りて室に入らず) 
とうはいったんのはじとわぬはまつだいのはじ (問うは一旦の恥問わぬは末代の恥) 
どうびょうあいあわれむ (同病相憐れむ) 
とうふにかすがい (豆腐に鎹) 
とうへんぼく (唐変木) 
とうほんせいそう (東奔西走) 
とうまちくい (稲麻竹葦) 
とうめつせんとしてひかりをます (灯滅せんとして光を増す) 
どうりひゃっぺんぎりいっぺん (道理百篇義理一遍) 
とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす (桃李物言わざれども下自ら蹊を成す) 
とうりゅうもん (登竜門) 
とうろうのおの (蟷螂の斧) 
とおいしんせきよりちかくのたにん (遠い親戚より近くの他人) 
とおかのきく (十日の菊) 
とおきおもんばかりなきものはかならずちかきうれいあり (遠き慮り無き者は必ず近き憂い有り) 
とおきにゆくにかならずちかきよりす (遠きに行くに必ず邇きよりす) 
とおきをしりてちかきをしらず (遠きを知りて近きを知らず) 
とおくてちかきはだんじょのなか (遠くて近きは男女の仲) 
とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと (十で神童十五で才子二十過ぎればただの人) 
ときにあえばねずみもとらになる (時に遇えば鼠も虎になる) 
ときのようにははなをそげ (時の用には鼻を削げ) 
ときはかねなり (時は金なり) 
ときはひとをまたず (時は人を待たず) 
とくいまんめん (得意満面) 
どくくわばさらまで (毒食わば皿まで) 
とくこならず (徳孤ならず) 
どくしょさんとう (読書三到) 
どくしょしょうゆう (読書尚友) 
どくしょひゃっぺん (読書百遍) 
どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる (読書百篇義自ら見わる) 
どくしょぼうよう (読書亡羊) 
どくだんせんこう (独断専行) 
どくにもくすりにもならぬ (毒にも薬にもならぬ) 
どくりつどっぽ (独立独歩) 
とくをかいてたまをかえす (とくを買いて珠を還す) 
とくをとるよりなをとれ (得を取るより名を取れ) 
とくをもってうらみにむくゆ (徳を以て怨みに報ゆ) 
どくをもってどくをせいす (毒を以て毒を制す) 
どこでくらすもいっしょう (どこで暮らすも一生) 
ところかわればしなかわる (所変われば品変わる) 
としとわんよりよをとえ (年問わんより世を問え) 
としゅくうけん (徒手空拳) 
としよりのいうこととうしのしりがいははずれない (年寄りの言うことと牛の鞦は外れない) 
としよりのひやみず (年寄りの冷や水) 
とたんのくるしみ (塗炭の苦しみ) 
とどのつまり (とどのつまり) 
となりのいえのたからをかぞえる (隣の家の宝を数える) 
となりのはなはあかい (隣の花は赤い) 
となんのつばさ (図南の翼) 
どばじゅうが (駑馬十駕) 
どはつかんむりをつく (怒髪冠を衝く) 
とびがたかをうむ (鳶が鷹を生む) 
とびもいずまいからたかにみえる (鳶も居ずまいから鷹に見える) 
とぶとりあとをにごさず (飛ぶ鳥跡を濁さず) 
とぶとりのこんだて (飛ぶ鳥の献立) 
とぶとりをおとす (飛ぶ鳥を落す) 
どほうがかい (土崩瓦解) 
とみはおくをうるおしとくはみをうるおす (富は屋を潤し徳は身を潤す) 
ともありえんぽうよりきたる (朋有り遠方より来たる) 
ともにてんをいだかず (倶に天を戴かず) 
とらにつばさ (虎に翼) 
とらぬたぬきのかわざんよう (捕らぬ狸の皮算用) 
とらのいをかるきつね (虎の威を借る狐) 
とらのおをふむ (虎の尾を踏む) 
とらはししてかわをとどめひとはししてなをのこす (虎は死して皮を留め人は死して名を残す) 
とらはせんりをいってせんりをかえる (虎は千里を行って千里を帰る) 
とらをえがいていぬにるいす (虎を描いて狗に類す) 
とらをのにはなつ (虎を野に放つ) 
とらをやしないてうれいをのこす (虎を養いて患いを残す) 
とりなきさとのこうもり (鳥なき里の蝙蝠) 
とりのまさにしなんとするそのなくやかなし (鳥の将に死なんとするその鳴くや哀し) 
どろぼうにおいせん (泥棒に追い銭) 
どろぼうをみてなわをなう (泥棒を見て縄を綯う) 
どんぐりのせいくらべ (団栗の背競べ) 
どんしゅうのうおはしりゅうにおよがず (呑舟の魚は枝流に游がず) 
とんでひにいるなつのむし (飛んで火に入る夏の虫) 
とんびにあぶらあげをさらわれる (鳶に油揚げを攫われる) 
とんやのただいま (問屋の只今)