さ行

74
さいあまりありてしきたらず (才余りありて識足らず) 
さいおうがうま (塞翁が馬) 
さいかきっすい (採菓汲水) 
さいきかんぱつ (才気煥発) 
さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ (細工は流流仕上げを御賢じろ) 
さいげつひとをまたず (歳月人を待たず) 
さいごにわらうものがもっともよくわらう (最後に笑う者が最もよく笑う) 
さいしかじん (才子佳人) 
さいしさいにたおれる (才子才に倒れる) 
さいしたびょう (才子多病) 
さいしゅうふくしゅう (載舟覆舟) 
さいしょくけんび (才色兼備) 
さいしんのうれい (采薪の憂い) 
ざいだいなればようをなしがたし (材大なれば用を為し難し) 
さいちょうほたん (採長補短) 
さいはなげられた (賽は投げられた) 
ざいほうはじごくのいえづと (財宝は地獄の家苞) 
さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ (財布の紐を首に掛けるよりは心に掛けよ) 
さおだけでほしをうつ (竿竹で星を打つ) 
さおのさきにすず (竿の先に鈴) 
さかなはとのさまにやかせよ (魚は殿様に焼かせよ) 
さかやへさんりとうふやへにり (酒屋へ三里豆腐屋へ二里) 
さきだつものはかね (先立つ物は金) 
さきぼうをかつぐ (先棒を担ぐ) 
さぎをからすという (鷺を烏と言う) 
さきんずればひとをせいす (先んずれば人を制す) 
さくしさくにおぼれる (策士策に溺れる) 
さくそくてきり (削足適履) 
さくらきるばかうめきらぬばか (桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿) 
さけなくてなんのおのれがさくらかな (酒なくて何の己れが桜かな) 
さけのみほんしょうたがわず (酒飲み本性違わず) 
さけはうれいのたまははき (酒は憂いの玉箒) 
さけはかんさかなはさしみしゃくはたぼ (酒は燗肴は刺身酌は髱) 
さけはてんのびろく (酒は天の美禄) 
さけはひゃくやくのちょう (酒は百薬の長) 
ざこのととまじり (雑魚の魚交じり) 
さじょうのろうかく (砂上の楼閣) 
さたん (左袒) 
さちゅうのぐうご (沙中の偶語) 
さばをよむ (鯖を読む) 
さらなめたねこがとがをおう (皿嘗めた猫が科を負う) 
さりあとへはいくともしにあとへはいくな (去り跡へは行くとも死に跡へは行くな) 
さるのしりわらい (猿の尻笑い) 
さるもきからおちる (猿も木から落ちる) 
さるものはおわず (去る者は追わず) 
さるものはひびにうとし (去る者は日々に疎し) 
さわらぬかみにたたりなし (触らぬ神に祟り無し) 
さんうきたらんとしてかぜろうにみつ (三雨来たらんとして風楼に満つ) 
さんがいにいえなし (三界に家無し) 
さんかいのかたく (三界の火宅) 
さんかんしおん (三寒四温) 
さんこうすいちょう (山高水長) 
さんこのれい (三顧の礼) 
さんしすいめい (山紫水明) 
さんしのれい (三枝の礼) 
さんじゃくさってしのかげをふまず (三尺去って師の影を踏まず) 
さんしゃをさく (三舎を避く) 
さんじゅうにしてたつ (三十にして立つ) 
さんじゅうろっけいにげるにしかず (三十六計逃げるに如かず) 
さんしょうはこつぶでもぴりりとからい (山椒は小粒でもぴりりと辛い) 
ざんしんきばつ (斬新奇抜) 
さんすんのしたにごしゃくのみをほろぼす (三寸の舌に五尺の身を亡ぼす) 
さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし (山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し) 
さんちゅうれきじつなし (山中暦日無し) 
さんどのかじよりいちどのごけ (三度の火事より一度の後家) 
さんどめのしょうじき (三度目の正直) 
さんにんおこなえばかならずわがしあり (三人行えば必ず我が師) 
さんにんしこをなす (三人市虎をなす) 
さんにんよればもんじゅのちえ (三人寄れば文殊の知恵) 
さんねんとばずなかず (三年飛ばず鳴かず) 
さんぱいきゅうはい (三拝九拝) 
さんべんまわってたばこにしょ (三遍回って煙草にしょ) 
さんみいったい (三位一体) 
さんをみだす (算を乱す) 

228
しいそさん (尸位素餐) 
じうはんぽ (慈烏反哺) 
しかいけいてい (四海兄弟) 
しがく (志学) 
しかくなざしきをまるくはく (四角な座敷を丸く掃く) 
じがじさん (自画自賛) 
じかどうちゃく (自家撞着) 
じかやくろう (自家薬籠) 
じかやくろうちゅうのもの (自家薬籠中の物) 
しかをおうものはやまをみず (鹿を逐う者は山を見ず) 
しかをさしてうまとなす (鹿を指して馬となす) 
しかんだざ (只管打座) 
しきそくぜくう (色即是空) 
しくはっく (四苦八苦) 
じごうじとく (自業自得) 
じごくごくらくはこのよにあり (地獄極楽はこの世にあり) 
じごくでほとけにあったよう (地獄で仏に会ったよう) 
じごくのかまのふたがあく (地獄の釜の蓋が開く) 
じごくのさたもかねしだい (地獄の沙汰も金次第) 
しこのかん (指呼の間) 
しこんしょうさい (士魂商才) 
しざんけつが (屍山血河) 
ししくったむくい (肉食った報い) 
しししんちゅうのむし (獅子身中の虫) 
じじつはしょうせつよりもきなり (事実は小説よりも奇なり) 
ししてのちやむ (死して後已む) 
ししのこおとし (獅子の子落し) 
ししふんじん (獅子奮迅) 
しじゅうがったり (四十がったり) 
しじゅうにしてまどわず (四十にして惑わず) 
じじょうじばく (自縄自縛) 
じじょのまじわり (爾汝の交わり) 
ししをむちうつ (死屍を鞭打つ) 
じしんかみなりかじおやじ (地震雷火事親父) 
しずむせあればうかぶせあり (沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり) 
しせいめいあり (死生命あり) 
しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす (死せる孔明生ける仲達を走らす) 
しぜんとうた (自然淘汰) 
しそうけんご (志操堅固) 
しぞくのしょうほう (士族の商法) 
じそんのためにびでんをかわず (児孫のために美田を買わず) 
じだいさくご (時代錯誤) 
したしきなかにもれいぎあり (親しき仲にも礼儀あり) 
したたりつもりてふちとなる (滴り積もりて淵となる) 
したのさきでまるめこむ (舌の先で丸め込む) 
したはわざわいのね (舌は禍の根) 
したをだす (舌を出す) 
したをならす (舌を鳴らす) 
したをふるう (舌を振るう) 
したをまく (舌を巻く) 
しち (四知) 
しちじゅうにしてのりをこえず (七十にして矩を踰えず) 
しちてんはっき (七転八起) 
しちてんばっとう (七転八倒) 
しちほのさい (七歩の才) 
しちゅうにかつをもとめる (死中に活を求める) 
しつうはったつ (四通八達) 
じつじきゅうぜ (実事求是) 
しつじつごうけん (質実剛健) 
しったげきれい (叱咤激励) 
しっちんまんぽう (七珍万宝) 
しっぱいはせいこうのはは (失敗は成功の母) 
しっぷうじんらい (疾風迅雷) 
しっぷうにけいそうをしる (疾風に勁草を知る) 
しっぷうもくう (櫛風沐雨) 
じっぺんよむよりいっぺんうつせ (十遍読むより一遍写せ) 
しつをにくんでひくきにおる (湿を悪んで下きに居る) 
しにんにくちなし (死人に口無し) 
しぬものびんぼう (死ぬ者貧乏) 
しはあるいはたいざんよりおもくあるいはこうもうよりかるし (死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し) 
しはおのれをしるもののためにしす (士は己れを知る者の為に死す) 
しばのほねをかう (死馬の骨を買う) 
しひゃくしびょうのほか (四百四病の外) 
しぶんごれつ (四分五裂) 
じぼうじき (自暴自棄) 
じまんはちえのゆきどまり (自慢は知恵の行き止まり) 
しめんそか (四面楚歌) 
しもしたにおよばず (駟も舌に及ばず) 
しもをふみてけんぴょういたる (霜を履みて堅氷至る) 
しゃかにきょう (釈迦に経) 
しゃかにせっぽう (釈迦に説法) 
しゃくしじょうぎ (杓子定規) 
しゃくしはみみかきのかわりにならず (杓子は耳掻きの代わりにならず) 
じゃくにくきょうしょく (弱肉強食) 
じゃくめついらく (寂滅為楽) 
しゃくをまげてじんをなおくす (尺を枉げて尋を直くす) 
しゃしゃらくらく (洒洒落落) 
しゃしょくのしん (社稷の臣) 
しゃっかくのかがめるはのびんがため (尺蠖の屈めるは伸びんがため) 
じゃのみちはへび (蛇の道は蛇) 
じゃはすんにしてひとをのむ (蛇は寸にして人を呑む) 
しゃみからちょうろうにはなれぬ (沙弥から長老にはなれぬ) 
しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず (舎を道傍に作れば三年にして成らず) 
じゅうおうむじん (縦横無尽) 
しゅうがいけいちゅう (秀外恵中) 
しゅうかてきせず (衆寡敵せず) 
しゅうかんはだいにのてんせいなり (習慣は第二の天性なり) 
しゅうぎいっけつ (衆議一決) 
しゅうげつへいか (羞月閉花) 
じゆうじざい (自由自在) 
しゅうしょうろうばい (周章狼狽) 
しゅうじんかんし (衆人環視) 
しゅうしんせいか (修身斉家) 
しゅうしんせいかちこくへいてんか (修身斉家治国平天下) 
しゅうそうれつじつ (秋霜烈日) 
じゅうとおうまつ (縦塗横抹) 
しゅうとめのあだをよめがうつ (姑の仇を嫁が討つ) 
しゅうは (秋波) 
じゅうばこのすみをようじでほじくる (重箱の隅を楊枝でほじくる) 
しゅうふうさくばく (秋風索莫) 
じゅうもくのみるところじっしのさすところ (十目の見る所十指の指す所) 
じゅうよくごうをせいす (柔能く剛を制す) 
しゆうをけっす (雌雄を決す) 
しゅかくてんとう (主客転倒) 
じゅかせきじょう (樹下石上) 
じゅくどくがんみ (熟読玩味) 
じゅくりょだんこう (熟慮断行) 
しゅしゅ (守株) 
しゅそりょうたん (首鼠両端) 
しゅちにくりん (酒池肉林) 
しゅっしょしんたい (出処進退) 
しゅつらんのほまれ (出藍の誉れ) 
しゅにまじわればあかくなる (朱に交われば赤くなる) 
しゅのうはんたい (酒嚢飯袋) 
しゅびいっかん (首尾一貫) 
じゅんいつむざつ (純一無雑) 
しゅんじゅうにとむ (春秋に富む) 
しゅんじゅうのひっぽう (春秋の筆法) 
しゅんしょういっこくあたいせんきん (春宵一刻直千金) 
しゅんぷうたいとう (春風駘蕩) 
じゅんぷうびぞく (淳風美俗) 
じゅんぷうまんぱん (順風満帆) 
しゅんみんあかつきをおぼえず (春眠暁を覚えず) 
じょういかたつ (上意下達) 
しょういをすててだいどうにつく (小異を捨てて大同につく) 
じょうかのめい (城下の盟) 
じょうこしゃそ (城狐社鼠) 
じょうごはどくをしらずげこはくすりをしらず (上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず) 
しょうじきのこうべにかみやどる (正直の頭に神宿る) 
しょうじきはいっしょうのたから (正直は一生の宝) 
しょうじきものがばかをみる (正直者が馬鹿を見る) 
じょうしゃひっすい (盛者必衰) 
しょうじゃひつめつ (生者必滅) 
じょうじゅうふだん (常住不断) 
しょうじょうせぜ (生生世世) 
しょうじょうのさ (霄壤の差) 
しょうじんかんきょしてふぜんをなす (小人閑居して不善をなす) 
しょうしんしょうめい (正真正銘) 
しょうじんつみなしたまをいだいてつみあり (小人罪無し壁を懐いて罪有り) 
しょうしんよくよく (小心翼翼) 
じょうずのてからみずがもれる (上手の手から水が漏れる) 
じょうずはへたのてほんへたはじょうずのてほん (上手は下手の手本下手は上手の手本) 
しょうちはぼだいのさまたげ (小智は菩提の妨げ) 
しょうちゅうのたま (掌中の珠) 
しょうねんおいやすくがくなりがたし (少年老い易く学成り難し) 
しょうねんよたいしをいだけ (少年よ大志を抱け) 
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける (小の虫を殺して大の虫を助ける) 
しょうはあつくしばつはうすくすべし (賞は厚くし罰は薄くすべし) 
しょうびのきゅう (焦眉の急) 
しょうぶはときのうん (勝負は時の運) 
しょうぽうにふしぎなし (正法に不思議なし) 
しようまっせつ (枝葉末節) 
しょうもんのだしおくれ (証文の出し遅れ) 
しょうをいんとほっすればまずうまをいよ (将を射んと欲すれば先ず馬を射よ) 
しょうをすててだいにつく (小を捨てて大に就く) 
しょぎょうむじょう (諸行無常) 
しょくげん (食言) 
しょくしがうごく (食指が動く) 
しょしかんてつ (初志貫徹) 
じょしとしょうじんとはやしないがたし (女子と小人とは養い難し) 
しょしんわするべからず (初心忘るべからず) 
しょせつふんぷん (諸説紛紛) 
しょっけんひにほゆ (蜀犬日に吠ゆ) 
しらかわよふね (白河夜船) 
しらざるをしらずとせよ、これしるなり (知らざるを知らずとせよ、これ知るなり) 
しらぬがほとけ (知らぬが仏) 
しらぬほとけよりなじみのおに (知らぬ仏より馴染みの鬼) 
しらぬはていしゅばかりなり (知らぬは亭主ばかりなり) 
しらはのやがたつ (白羽の矢が立つ) 
しりがすわる (尻が据わる) 
しりがながい (尻が長い) 
しりがわれる (尻が割れる) 
しりくらえかんのん (尻食らえ観音) 
じりつ (而立) 
しりにしく (尻に敷く) 
しりにつく (尻に付く) 
しりめつれつ (支離滅裂) 
しりょふんべつ (思慮分別) 
しりをまくる (尻を捲る) 
しりをもちこむ (尻を持ち込む) 
しるものはいわずいうものはしらず (知る者は言わず言う者は知らず) 
しわんぼうのかきのたね (吝ん坊の柿の種) 
しをつくるよりたをつくれ (詩を作るより田を作れ) 
しんえんいば (心猿意馬) 
しんきいってん (心機一転) 
しんきみょうさん (神機妙算) 
じんこうにかいしゃす (人口に膾炙す) 
じんこうもたかずへもひらず (沈香も焚かず屁もひらず) 
しんざんゆうこく (深山幽谷) 
しんしさくらく (参差錯落) 
じんしゃはうれえず (仁者は憂えず) 
じんしゃはやまをたのしむ (仁者は山を楽しむ) 
しんしゅつきぼつ (神出鬼没) 
じんじょういちよう (尋常一様) 
しんしょうひつばつ (信賞必罰) 
しんしょうぼうだい (針小棒大) 
じんじをつくしててんめいをまつ (人事を尽くして天命を待つ) 
しんしんきえい (新進気鋭) 
しんじんはとくのあまり (信心は徳の余り) 
しんすいのろう (薪水の労) 
じんせいいきにかんず (人生意気に感ず) 
じんせいしちじゅうこらいまれなし (人生七十古来稀なり) 
じんせいじをしるはゆうかんのはじめ (人生字を識るは憂患の始め) 
じんせきみとう (人跡未踏) 
じんそくかだん (迅速果断) 
しんたいこれきわまる (進退これ谷まる) 
しんたいはっぷ (身体髪膚) 
しんたいはっぷこれをふぼにうく (身体髪膚これを父母に受く) 
しんたいりょうなん (進退両難) 
しんだこのとしをかぞえる (死んだ子の年を数える) 
しんではなみがさくものか (死んで花実が咲くものか) 
しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし (心頭を滅却すれば火もまた涼し) 
しんはなきよりたにんはくいより (親は泣き寄り他人は食い寄り) 
しんぷくのとも (心腹の友) 
しんぼうえんりょ (深謀遠慮) 
しんぼうするきにかねがなる (辛抱する木に金が生る) 
じんめんじゅうしん (人面獣心) 
しんらばんしょう (森羅万象) 

35
すいがみをくう (粋が身を食う) 
すいかをじせず (水火を辞せず) 
すいがんもうろう (酔眼朦朧) 
ずいきかつごう (随喜渇仰) 
すいきゅうのゆめ (炊臼の夢) 
すいぎょのまじわり (水魚の交わり) 
すいこう (推敲) 
ずいしょさくしゅ (随処作主) 
すいせいむし (酔生夢死) 
すいぜんのまと (垂涎の的) 
すいちゅうにひをもとむ (水中に火を求む) 
すいちょうこうけい (翠帳紅閨) 
すいてんほうふつ (水天髣髴) 
すいほまんさん (酔歩蹣跚) 
すいもあまいもかみわける (酸いも甘いも噛み分ける) 
すいれんのまつりごと (垂簾の政) 
すえぜんくわぬはおとこのはじ (据え膳食わぬは男の恥) 
すえのつゆもとのしずく (末の露本の雫) 
ずかんそくねつ (頭寒足熱) 
すきこそもののじょうずなれ (好きこそ物の上手なれ) 
すぎたるはなおおよばざるがごとし (過ぎたるは猶及ばざるが如し) 
すきはらにまずいものなし (空き腹にまずい物なし) 
ずさん (杜撰) 
すずめひゃくまでおどりわすれず (雀百まで踊り忘れず) 
すてるかみあればひろうかみあり (捨てる神あれば拾う神あり) 
すねにきずもつ (脛に傷持つ) 
すべてのみちはろおまにつうず (全ての道はローマに通ず) 
すまじきものはみやづかえ (すまじきものは宮仕え) 
すめばみやこ (住めば都) 
すもうにかってしょうぶにまける (相撲に勝って勝負に負ける) 
するがのふじといちりづか (駿河の富士と一里塚) 
すんしんしゃくたい (寸進尺退) 
すんぜんしゃくま (寸善尺魔) 
すんてつひとをさす (寸鉄人を刺す) 
すんをまげてしゃくをのぶ (寸を枉げて尺を信ぶ) 

98
せいあのけん (井蛙の見) 
せいあはもってうみをかたるべからず (井蛙はもって海を語るべからず) 
せいうんのこころざし (青雲の志) 
せいこううき (晴好雨奇) 
せいこううどく (晴耕雨読) 
せいこくをいる (正鵠を射る) 
せいさつよだつ (生殺与奪) 
せいしほうしん (西施捧心) 
せいしゅんはきてんのきせきである (青春は岐点の軌跡である) 
せいしんいっとうなにごとかならざらん (精神一到何事か成らざらん) 
せいすいにうおすまず (清水に魚棲まず) 
せいせいどうどう (正正堂堂) 
せいせいるてん (生生流転) 
せいだくあわせのむ (清濁併せ呑む) 
せいちゅう (掣肘) 
せいてはことをしそんじる (急いては事を仕損じる) 
せいてんのへきれき (青天の霹靂) 
せいてんはくじつ (青天白日) 
せいはかたくしはやすし (生は難く死は易し) 
せいふうめいげつ (清風明月) 
せいりょくはくちゅう (勢力伯仲) 
せいれいかっきん (精励恪勤) 
せいれんけっぱく (清廉潔白) 
せきあくのいえにはかならずよおうあり (積悪の家には必ず余殃有り) 
せきあたたまるにいとまあらず (席暖まるに暇あらず) 
せきうふねをしずむ (積羽舟を沈む) 
せきぜんのいえにはかならずよけいあり (積善の家には必ず余慶有り) 
せけんははりもの (世間は張り物) 
ぜぜひひ (是是非非) 
せっかく (折角) 
せっかん (折檻) 
せっけん (席捲) 
せっさたくま (切磋琢磨) 
せっしやくわん (切歯扼腕) 
ぜったいぜつめい (絶体絶命) 
せっちゅうのしょうはく (雪中の松栢) 
せっちんでまんじゅう (雪隠で饅頭) 
せっちんのじょうまえ (雪隠の錠前) 
せっぷのうたがい (窃斧の疑い) 
せつをおる (節を折る) 
せどうじんしん (世道人心) 
ぜにあるときはおにをもつかう (銭ある時は鬼をも使う) 
せにはらはかえられぬ (背に腹は代えられぬ) 
せまきもんよりはいれ (狭き門より入れ) 
せをふんでふちをしる (瀬を踏んで淵を知る) 
せんがくひさい (浅学非才) 
せんきゃくばんらい (千客万来) 
せんきんのこはいちにしせず (千金の子は市に死せず) 
せんきんのこはとうぞくにしせず (千金の子は盗賊に死せず) 
せんぐんまんば (千軍万馬) 
せんげんあればともすぎ (千軒あれば共過ぎ) 
せんげんばんご (千言万語) 
せんごくとればまんごくうらやむ (千石取れば万石羨む) 
せんこふえき (千古不易) 
ぜんごふかく (前後不覚) 
せんざいいちぐう (千載一遇) 
せんさばんべつ (千差万別) 
せんしばんこう (千思万考) 
せんしばんたい (千姿万態) 
せんしゃくていしょう (浅酌低唱) 
ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ (前車の覆るは後車の戒め) 
ぜんしゃのてつをふむ (前車の轍を踏む) 
せんしゅうばんぜい (千秋万歳) 
せんじょうじきにねてもたたみいちまい (千畳敷に寝ても畳一枚) 
せんじょうのつつみもろうぎのあなをもってついゆ (千丈の堤も螻蟻の穴を以って潰ゆ) 
ぜんしょはしひつをえらばず (善書は紙筆を選ばず) 
ぜんしんぜんれい (全身全霊) 
せんしんばんく (千辛万苦) 
ぜんじんみとう (前人未踏) 
せんせいといわれるほどのばかでなし (先生と言われる程の馬鹿でなし) 
せんせんきょうきょう (戦戦兢兢) 
ぜんだいみもん (前代未聞) 
ぜんだくをおもんず (然諾を重んず) 
せんだんはふたばよりかんばし (栴檀は双葉より芳し) 
せんどうおおくしてふねやまにのぼる (船頭多くして船山に上る) 
ぜんとたなん (前途多難) 
ぜんとようよう (前途洋洋) 
ぜんとりょうえん (前途遼遠) 
せんにゅうしゅとなる (先入主となる) 
ぜんにんなおもておうじょうをとぐ、いわんやあくにんをや (善人なおもて往生を遂ぐ、況や悪人をや) 
せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす (千人の指さす所病なくして死す) 
ぜんのうらはあく (善の裏は悪) 
ぜんはいそげ (善は急げ) 
せんぺんいちりつ (千篇一律) 
せんぺんばんか (千変万化) 
せんまんにんといえどもわれゆかん (千万人と雖も吾往かん) 
せんまんむりょう (千万無量) 
ぜんもんのとらこうもんのおおかみ (前門の虎後門の狼) 
せんゆうこうらく (先憂後楽) 
せんようのかわはいっこのえきにしかず (千羊の皮は一狐の腋に如かず) 
せんりがをめいず (千里駕を命ず) 
せんりがん (千里眼) 
せんりどうふう (千里同風) 
せんりのみちもいっぽから (千里の道も一歩から) 
せんりのみちもいっぽよりはじまる (千里の道も一歩より始まる) 
せんりょのいっしつ (千慮の一失) 
せんりょのいっとく (千慮の一得) 
ぜんをせむるはほうゆうのみちなり (善を責むるは朋友の道なり) 

35
そいそしょく (粗衣粗食) 
そうかいのいちぞく (滄海の一粟) 
そうかいへんじてそうでんとなる (滄海変じて桑田となる) 
そうかのいぬ (喪家の狗) 
そうぎょうはやすくしゅせいはかたし (創業は易く守成は難し) 
そうこうのつま (糟糠の妻) 
ぞうじてんぱい (造次顛沛) 
そうじょうのじん (宋襄の仁) 
そうしんひとをころす (曾参人を殺す) 
そうせきちんりゅう (漱石枕流) 
そうそうのへん (滄桑の変) 
そうそくふり (相即不離) 
そうはとんやがおろさない (そうは問屋が卸さない) 
そうへき (双璧) 
そうもうのしん (草莽の臣) 
そうりょうのじんろく (総領の甚六) 
そうりんみちてれいせつをしる (倉廩実ちて礼節を知る) 
そうれいがえりのいしゃばなし (葬礼帰りの医者話) 
そくいんのこころはじんのたんなり (惻隠の心は仁の端なり) 
そくせんそっけつ (速戦即決) 
そくてんきょし (則天去私) 
そじょうのうお (俎上の魚) 
そっけつそくだん (即決即断) 
そっせんきゅうこう (率先躬行) 
そっせんすいはん (率先垂範) 
そでからかじ (袖から火事) 
そでふれあうもたしょうのえん (袖触れ合うも他生の縁) 
そなえあればうれいなし (備え有れば憂い無し) 
そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ (備わらんことを一人に求むるなかれ) 
そのこをしらざればそのともをみよ (その子を知らざればその友を見よ) 
そのてはくわなのやきはまぐり (その手は桑名の焼き蛤) 
そのところをえる (その所を得る) 
そばのはなもひともり (蕎麦の花も一盛り) 
そんしてとくとれ (損して得取れ) 
そんそせっしょう (樽俎折衝)