硬度とは

  水の中に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を言います。

硬水と軟水の分類

  一般的に軟水・硬水と呼ばれているのは、この硬度の数値の事です。
  WHO(World Health Organization:世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインでは、

軟水
硬度   0〜 60mg/L未満
中程度の軟水
硬度  60〜120mg/L未満
硬水
硬度 120〜180mg/L未満
非常な硬水
硬度 180mg/L以上

 つまり炭酸カルシウム(CaCO3)が1リットル中に含まれているmg数で表します。

 もっと詳しくなると、単位はドイツ硬度(dH)とアメリカ硬度(ppm)があり、CaCO3換算濃度1mg/L(ppm)は
 約0.056dHです。 現在日本では、アメリカ硬度を使っています(昔は、ドイツ硬度でした)。
 各地の水道局でも水道水の硬度やペーハー値を公表しています。あなたの町はありますか?

 上記の水質ガイドラインによる軟水と硬水の違いは、硬度が120mg/Lより上か下かですが、一般的に
 は、軟水を硬度0〜100mg/lとし、硬度100〜300mg/Lを中硬水として硬度300mg/L以上を硬水と大別
 する考え方や、硬度100mg/L以下を軟水とし、硬度100mg/L以上を硬水とする考え方もあります。

 用途と硬度のアドバイス

  軟水
   ● 赤ちゃんの調乳には硬度が0mg/Lが適しています。
   ● 和風だしの抽出には硬度がなるべく少ない方が適しています。
   ● 日本茶・紅茶・コーヒーなどには硬度が50mg/L前後が最適です。
     (種類や嗜好によって異なります)
   ● 炊飯・湯豆腐などに適しています。
  中硬水
   ● しゃぶしゃぶなどの鍋物に適しています。
   ● ボルシチなどの洋風のスープは灰汁が取りやすく澄んだスープが出来ます。
  硬水
   ● 主にスポーツ後のミネラル補給や健康飲料として適しています。
   ● ダイエット時のカルシウムなどのミネラル補給に適しています。

簡単な硬度の計算方法

  硬度=(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)
  または   CaCO3mg/L=(Ca値mg/L×2.49)+(Mg値mg/L×4.11)