年末番組視聴備忘録

  21世紀を迎えました。とはいっても我が家では例年と変わらない年越しスタイルでありましたなあ。さて、年末はテレビは特別番組が花盛りでありましたが、あいも変わらず楽屋オチのような大騒ぎ番組ばかりで閉口し、ほぼ平常放送のラジオの方を聴いてましたが。30日と大晦日はピンポイントでテレビも見ました。
 まず30日は、TBSの特別番組で復活した往年の番組『クイズダービー』『100人に聞きました』『ザ・ベストテン』をじっくりと堪能しました。(『ピッタシカンカン』は司会が久米宏か吉田照美だったら見たけども、F留だったのでパスした)やっぱり大橋巨泉は、ナンダカンダいってもプロですよ。ゲストのいじり方も的確かつうまい。巨泉が好きなわけではないが、再認識せざるを得ないですね。『100人に聞きました』、『ザ・ベストテン』の関口宏、黒柳徹子も同様です。また、セットや番組の流れ、細かいSEや決め台詞などのディティールまで、タイムスリップしたような感覚を持つくらいリアルだった。これに関してはまた別の機会に触れることにしよう。とにかくこれは見て正解だったな。
 大晦日は『輝く 日本レコード大賞』(昔は「輝け」だった気がするんだけど)と『紅白歌合戦』、『年忘れにっぽんの歌』をザッピングしながら見たが、今回の「紅白」と「レコ大」は、例年以上に見せ場が多かった。というか他が駄目すぎ。特に「年忘れ日本の歌」は例年より企画をいじりすぎて冗長な上、せっかく演歌が若干盛り返したのに、時間の都合とはいえ大泉・氷川をいれないのは?だね。出場歌手の年代を入れ替えたことで「紅白」と大差なくなってしまっていたし、フジのお笑い特集は大晦日に当てるのはどうだったんだろう。
 それにひきかえ今回の「紅白」は面白かった。ネタの宝庫で笑いっぱなしだった。なんでだろう。私が面白いと思ったんだからマニア受けだったのかもしれないが、いかにも予測可能なNHKらしい予定調和に見事に応えた部分と、要所要所にNHKらしくないエッセンスを振りまいて、わりと飽きない演出に仕上がっていた感じですね。前者では、北海道北見市出身の「ホワイトベリー」を紹介するときに、言うぞ言うぞと期待したとおり、「北見市の現在の気温は2.6度・・・」だし、恒例の遠洋漁船からの便りを紹介したりね。後者では、まず今回は圧倒的にゲストが多かった。長嶋親子登場をはじめ、五輪のメダリスト、中村勘九郎、コロッケ、いっこく堂、染五郎、東儀秀樹、優香、爆笑問題、山田まりや、浅野温子などが、まるでバブルのころのフジの「かくし芸」ドラマみたいに1、2分の出番でポコポコ出てきたし、氷川きよしの応援に志村けんとビートたけしが出て、郷ひろみにダンス☆マン、安室には小室哲哉を登場させた。しかもハーフタイムショーも趣向が変わってSMAPほか出場歌手をお飾りじゃなくていろいろやらせてみたり、ダパンプは前川清のコーラスやるは、ミッキーを呼んできてパラパラやったり、ウルトラマンは登場する、ライオンキングはやるし、なかなか努力のあとが痛々しいほどにわかりましたね。
 中身でも、旦那のせいで出場が危ぶまれた川中美幸が夫婦歌唄って泣いたりして、あれは日本的な見せ場としては最高の面白さだったし、小林幸子にしてはずいぶん時間が早いなとおもったら浜あゆだったり、花*花のとき、紅組全員がステージにでて手拍子していたが、アップになった持田香織(ELT)がいかにもやる気なくつまんなそうだったのが、らしくて面白かった。NHKのオリンピックテーマ歌ったZARDが出てないのに、モーニング娘。にメドレーとはいえよく『I WISH』歌わせたね。あれはTBSのオリンピックテーマでしょ。しかも、そのモー娘。が10時過ぎるとが一挙4人に激減してたのには笑った。他にもピンクレディーとアリスの復活対決とか、由紀安田姉妹vs錦織健の唱歌対決、美川憲一は龍に上るは小林幸子は大阪万博みたいな柄の蝶になるしもう訳がわからない勢いだったな。白組司会の和泉元弥はなかなか嫌味もなくいい司会ぶりだったし、敵失に近いものではありましょうが、視聴率は若干上がるのではないですかね。
 結局、20世紀の末は、昭和末期の遺産番組のレベルの高さを再認識し、現在の小賢しく小うるさい番組を目の当たりにし、回顧モードをより深めてしまったように感じました。また、以前にも指摘したように21世紀の「紅白」は「万人受け」から「マニア受け」にしたほうが結果的にはよくなるのではないかということも再確認した次第です。