恒例!年末歌番組批評
あけましておめでとうございます。本年も恒例のザ・ベストテンその他についての批評を筆初めと、更新のウォーミングアップに致します。
全体を概観しますと、大晦日は格闘技系が3局で「紅白」に対抗する構図になったのが特徴的だったといえるでしょう。まだ詳細な視聴率データが上がってませんので、結果は別にして、視聴しての感想を。
さて、まずは恒例化(高齢化?)したTBS『ザ・ベストテン2003』についてですが、結論から言えば、前回に比べてまた盛り返したという感じですね。ただ、良くなった点・悪くなった点双方あったことも否めません。良かったのは、90年以降の歌手を「スポットライト」の趣向で登場させた点や、バラエティに富んだ幅広い歌手が出演し、何といっても長山洋子に「ヴィーナス」歌わす事ができたのは快挙でしょう。このあたりは評価の点。いっぽう、構成面では、クイズ形式の名場面集は冗長で、ダラダラしてしまった。エンディングなど時間押し押しでクイズからいきなり記念撮影でさようならじゃ、ちょっと盛り下がりました。テレビ探偵団形式よりも悪くなった感じがしますね。肝心の名場面も過去2年で使われたシーンがほとんどなのは頂けない。また、松田聖子・SAYAKA親子の初共演ということで、これ中心の構成がちょっと目立ちすぎの感は否めませんでした。(特に原田真二)
個人的には、スポットライトで登場した松浦亜弥と黒柳徹子のやり取りが予想に近かった(「松浦亜弥とアイドル歌手」参照)のが満足でしたね。歌手別では、長山洋子は別格として、ピンクレディーはツアーやってるだけに声もキレがあったし、ナンノこと南野陽子は前回より歌はマシになったような感じでした。
しかしながら、この番組は、たとえ年に一度でも、69才の黒柳”マイクロフォン”徹子が存命な限り、「年忘れにっぽんの歌」(TX系)の7,80年代版のように改良しながら続いてほしいですね。昨年のようなレトロ・カバーブームもある事ですし(その評価は別にして)。さらに言えば、CDTVや「うたばん」に比較すれば、月一の企画でもいいから、現在のチャートでのベストテンを見たいという気持ちは今でもしますね。まあ順当に2004年の年末にもやるのであれば、Nステ引退後の久米宏を司会かゲストで、名場面は「ベストテン同窓会」形式にとどめ、現役組浜崎あたりを中継でも引っ張り出してきてさらに盛り上げてほしいものです。
大晦日のNHK「紅白」は、率直にいうと、番組中も審査員の五木寛之が言ってましたが、ここ数年では、一番の出来ではないかと思います。視聴率とは関係なくね。その理由としては、ある程度歌メインが貫かれたところでしょう。盛り上げや賑やかしの部分は、はなわ&テツトモや、「涙そうそう」トリオなど、歌に関連させてまとめ上げたことにより、去年の中島みゆきのようにメチャクチャな見せ場はなくても、バランスがとれたということではないでしょうか。
ただ、ゴマキに「オリビア〜」歌わせた意味は・・・とか、愛内里奈の衣装も恒例になりそうだったり、ちびっ子ダンサーつかってEXILEを微笑ましくしてしまったり、演歌をコンセプトでまとめたり、ハロヲタ狂喜乱舞させたり、ベストテンのビデオ見てるようだったり、センキュー!!で安浦刑事が出てきたり、北海道気温ネタは健在で南極ネタまで発展したり、コロッケに真面目に歌わせたり、アムロのパワーが年々落ちてたり、ニュースからいきなり直太朗歌わせたり、ゆずを横浜から歌わせたり、ヒトトがボロ衣装で出てきたり、オンエアバトル司会をラジオ中継させたり、島谷にはオリジナルじゃないやつ歌わせたり、河島英五方式で坂本九写したり、明るい輪唱から暗い中島美嘉にいったり、坂本冬美泣かせたり、石川さゆりは自己陶酔していたり、サブの鼻に紙吹雪が入らないか心配したり、SMAPの偽善が中居の出だしで爆笑に変わったり、などなど、また図らずも小林幸子の「失敗」のような見せ場もありましたし、長渕は去年の中島みゆき並の演出した割には、そうでもなかったですね。裏では曙がKOされてましたが・・・。むしろ長渕の前の、倉木麻衣の東寺中継のほうが、行く年来る年と紅白が融合したようで、曲も雰囲気にマッチしてましたね。歌詞間違えてたけど、十字架のネックレスした倉木が東寺で歌うという光景は、イスラーム原理主義者が見たら卒倒しそうですね。結果はスマップをトリにしたことで白の圧勝になりましたがね。そんな紅白はなかなかツッコミ甲斐があって楽しましてもらえました。