社会学の読書案内THUESOC流

ここでは、これから社会学を学ぶ大学生や、社会学に対して漠然と興味を持っている高校生などに、自分の経験上おすすめできる本をご紹介します。


森下伸也『社会学がわかる事典』日本実業出版社

森下伸也氏は金城学院大の教授で『ユーモアの社会学』という著書もある。本書は、事典と名乗っているが、ポップなデザインや挿絵も多く、社会学の項目別に平易な言葉遣い、言い換えればフツーの言葉で社会学を解説している。初学者はもちろん、いまいち社会学がわからないという方にもわかりやすい本である。(小生も利用)1500円という社会学本にしては安価であるが、索引も充実しており、よくわからない用語が出たら、本書を見てからより高度な辞事典を紐解くという利用法もできる。読み物としてもおもしろい。


畑田国男『「妹の力」社会学』コスモの本

著者の畑田国男氏はイラストレーターであるが、兄弟姉妹構成と性格研究の権威で、私は高校2年の終わりにこの本と出会って、社会学を学びたいと思った書であり、私にとっての社会学研究の原典である。社会学者が著したものではない本をきっかけにしたことで、幸か不幸かいわゆる社会学の本流とは違う方向へ行ってしまった。
本書の内容は、「姉」型女性と、「妹」型女性の性格の違いを、兄弟構成によって受ける社会的影響の受け方の違いと捉え、「アグネス論争」「聖子と百恵の違い」など数多くの事例を引きながら分析している。文体も大変分かりやすく初心者には絶対お勧めしたい。ジャンル分けするならば「家族社会学」「都市社会学」また「文学社会学」のイシューが含まれている。氏は1996年すでに鬼籍に入っており、続編を読むことが出来ないのは残念至極である。


副田義也『現代歌謡の社会学』日本工業新聞社

伊奈正人『サブカルチャーの社会学』世界思想社

薬師院仁志『禁断の思考ー社会学という非常識な世界』八千代出版