釣りの話

私は釣りは、石鯛釣りをするようにしているが、石鯛はめったに釣れる物でも無し、魚の食いが悪い時は、餌取りも無く1日竿先を見ていても、雑魚のアタリさえも無い時がある。

そんな訳で最近は石鯛狙いの他にもう1本磯竿を持って行くようにしている。

鴨川の渡船で島に渡り、初秋の磯では、禁止されているコマセを少々持って行き大き目の浮にコマセ籠をつけてサビキ釣りをして見る。早朝はアジやワカシが釣れる時があったが、

それも何時でもと言うわけではなく、それすらもまったくアタリの無い時もある。

鴨川はカワハギが多く、石鯛釣師が石鯛の釣れない時、餌のさざえやとこぶしを小さく切り小さな針に付けて結構な数のカワハギを釣っている。

海は気まぐれで魚もまた気まぐれだ。時によっては餌を付けて投げ入れるとすぐにゴツゴツとアタリ、たちまち餌は無くなる。相対的に鴨川は魚が濃い気がする。

先日の釣行では鴨川で4人の渡船者がいた。年配の2人はベテランらしくアマゴイに渡船した。私ともう1人はタビの台に渡された。私はいつも他の人が同じが島にいる時には他の人に先に場所を選んでもらう、石鯛は腕より運が先行するような気がするからだ。

その日も、もう1人の他の人に場所を決めてもらい、私は空いている南側に竿を出した。

アタリはある、餌を投げ入れるとすぐにアタリがある。2本竿の1本は石鯛の本仕掛けでなくナイロンハリスで投げてみた、500グラムぐらいの石垣鯛が釣れた。隣の釣り人はカワハギやら小ぶりの石垣鯛を数多く釣っている。小物釣り様の仕掛けで狙っているようだ。

その日は結局私はこぶりの石垣鯛3枚、隣の釣り人は石垣鯛とカワハギで合計30枚以上は

釣っていた。大物石鯛を釣るためには、ちゃんとした本仕掛けで気長に攻めた方が良いのは解っているが、その場では小さな魚ても釣れた方が良く思えて仕掛けを小さめにしてしまう。釣りは集中力の持続なのに、つい目先の獲物にまどわされる。