ベルリン

〜’壁’から広がる落書き〜

2004.03.23-26

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 今回、ウィーン、パリ、ベルリンとヨーロッパの三つのメトロポールを回ったが、落書きはベルリンがいちばん多いようだ。特徴としては、ビッグサイズのものが多いこと、屋根の上を渡り歩いて描いたであろうような高い位置の落書きが多いこと(日本の官憲ならば損壊罪のみならず侵入罪にも問うであろう)など。どうやって描いたのか不思議な場所にも落書きがある。
 さて、ベルリンなので、先ずは「壁」から。

●イーストサイド・ギャラリー
 シュプレー川沿いに、東駅付近からオーバーバウム橋にかけて約1.2kmにわたってベルリンの壁が残されている。開放後、この壁の東側(川の反対側)に政府の肝煎りで内外のアーチストたち(壁の落書きから出発した者もあり。ティエリー・ノアールなど。)に壁画を描かせたものが、「ギャラリー」として公開されている。現在では、この壁画の上にたくさんの落書きが描かれていて、渾然としている。
 ちなみに壁自体は旧東地区にあって、かつては立ち入り禁止区域だったので、壁画も落書きもすべて1989年以降に描かれたもの(のはず)である。
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14a 「この旗は歩み寄りと結びつきの象徴である。/ あらゆるファッショ的傾向に対する警告である。/ 帝国の水晶の夜:1938年11月9日!/ 壁の開放:1989年11月9日!」
14b 「この旗は人道の主旨たる万国の民の平和と和合に基礎を置く。この旗は第二次世界大戦後のドイツのあらゆる世代が相続する遺産と向き合うものである。」
14c 「2004年 恥ずべき壁は今、イスラエルに立っている。」(パレスチナ分離壁のこと)

●イーストサイド・ギャラリー周辺〜対岸のクロイツベルク地区
15. イーストサイド・ギャラリーの裏側 16. ギャラリーの、道路をはさんで向かい 17. ギャラリーの、道路をはさんで向かい 18. ギャラリーの、道路をはさんで向かい

19. ギャラリーの裏側。シュプレー川対岸より 20. ギャラリーの裏側。シュプレー川対岸より 21. ギャラリー隣の駐車場の塀 22. オーバーバウム橋よりシュプレー川を望む

23. ギャラリー対岸,クロイツベルク地区 24. クロイツベルク地区。オーバーバウム橋より 25. クロイツベルク地区 26. クロイツベルク
25. TOETET NAZIS! 「ナチどもを殺せ!」

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落書天国反戦地獄