大都市にはたくさんの落書きがあります。東京の杉並区も例外ではありません。他の自治体同様杉並区も、公園等に書かれた夥しい数の落書きを、被害届けも出さずに放置しています。しかしなぜかイラク戦争中に「戦争反対」と書いた若者だけを杉並区公園緑地課長が告訴しました(→注)。規模が大きいからなそうです。本当かしらと思って、同区内の公園の落書きを調査してみました。
ちなみに私はこの若者を支援する立場です。彼は破壊と殺戮のさまを平然としてテレビ見物することできずに、抗議したのでしょう。若者らしい義憤と叛逆心の健全な発露ではありませんか。
注 杉並落書き反戦事件のあらまし
2003年4月、東京都杉並区の公園トイレ外壁に一人の若者が「戦争反対」等と書きました。この若者を近隣住民の一家が追跡し、パトロール中の警官に通報しました。その警官は杉並区の意思を確認することなく「器物損壊」容疑で若者を逮捕しました。「器物損壊」は親告罪なのですが。翌日になって杉並区公園緑地課長が区長にも相談せず、自分の名義で若者を「器物損壊」で告訴しました。区の施設の名義人は区長なのですが。数日後、検察が罪名を「建造物損壊」に格上げして起訴しました。若者は44日間の未決勾留のあと保釈されました。9月現在裁判中です。
裁判等について、詳しくは「落書き反戦救援会」サイトをご覧ください。
http://mypage.naver.co.jp/antiwar/graffiti417/
2004年2月追記>2004年2月12日、第一審判決公判で懲役1年2月、執行猶予3年の不当判決が言い渡されました。
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