参議院選挙を振り返って
伊藤おさむ
前号では、これから投票が行われる参議院選挙についての意見を書かせていただきましたが、今回は、
その結果を踏まえて私の意見を述べさせていただきます。
先ず、越谷市における埼玉選挙区各人の得票率は、関口(自)29.000、西田(公)25.287、嶋田(民)
36.784、弓削(民)16.341、阿部(15.565)、日森(社)3.751で、これを見ても解るとおり、自公合わせ
て54.287票に対し、民主単独で53.125票を獲得するという、一言で言えば民主党の飛躍が目立った選挙で
した。更に付け加えると、年金問題が焦点になった選挙であったにも係わらず、14年間も年金未納者がト
ップ当選をするという、矛盾した選挙でもありました。これらは、2大政党制へと導く力がもたらした、
ポピュリズムの一つであったのではないでしょうか。そうであれば、政党間の選挙であり、個人の政策な
どまったく無視されたもので、「良識の府」と謳われる参議院の意味が根本から否定された選挙といって
も過言ではないように思えます。また、政党間の選挙であったならば、前述した民主党の飛躍という意味
でもお解かりの通り、比例区の得票率の結果を踏まえると自民党の惨敗、民主党の大勝利であるはずなの
が、最終改選議席は何ら変わりの無いものになっております。この様に、今回の選挙では、参議院の意味
と選挙制度のあり方が問われる選挙であったと考えます。
次に、私が今回もっとも気になったことを取り上げたいと思います。それは、市民派議員と名乗ってい
る人達の選挙に対する取り組みと考え方についてです。
今回の選挙では、私を含め政党所属の議員は政策の違いのみならず、思想、心情に基づき連日連夜のご
とく選挙戦を戦い抜きました。結果はどうあれ、そのことにより投票率が上がることは必定であります。
しかし、市民派議員を名乗る人達に話を聞くと、「今回の選挙はもっぱら傍観者であった」とか、「民主
党に頼まれたから1日だけ手伝った」などと言うだけではなく、自民党の政策や体質を批判する総括を堂々
としています。これらのことについて、私なりに苦言を呈したいと思います。一つは、市民派と言いながら、
自民党の政策に対し必ずと言っていいほど反対に論ずるところがあり、これらは市民派ではなく野党派議員
そのものであること。二つ目に、自民党の体質は「自分で汗をかかない金権政治集団」だと思い込んでいる
こと。三つ目に、地方議員と国会議員とは別物で、地方にイデオロギーなど必要なく、従って政党も必要な
いと思い込んでいること。これらの考え方は政治家になる前の人間が当然持っている発想や感情であると思
いますが、議員になった以上、正確な情報を市民に説明する責任があります。従って、市民派議員と名乗る
人々には、政治に対するアイテムを学ぶより先に、政治そのものを学んでいただきたいと思います。
最後に、市民派議員と名乗る人々には、せめて今回の選挙で「支持する候補者や政党は無いけれど、選挙は
必ず行って下さい」という活動をしてほしかったと思います。