食べること大好き その4
牡蠣について
自分の掲示板に牡蠣の話を書いたのですが、情報が正確ではなかった。ちょいと牡蠣について調べたのでその事について書きます。
1.はじめに
掲示板のキムチの作り方の話で、牡蠣が話題になりました。
情報が明確でないまま、牡蠣の卵巣に毒があって、それで牡蠣に当たるなんて事を書いたのですが、正確さに欠ける気がして、牡蠣について調べてみました。牡蠣の卵巣には毒はないようです。せっかく調べたのでみなさんへの情報と言うことでまとめてみました。
2.欧米人も食べる生牡蠣
生の魚介類を食べる日本人に驚きを感じる欧米人ですが、牡蠣だけは別物の様です。
シーザー、ナポレオン、ビスマルク。欧州の英雄たちも牡蠣を好んで食べたようです。「ブルータス、おまえもカキ食ったのか」と言ったとか、言わないとか(^_^;)
栄養価の高い牡蠣は、フランスでは生にレモン、アメリカでは、これにケチャップを付けて、広く食べられています。牡蠣の最大消費国はなんとアメリカ。世界的に食されている食べ物の様です。
3.牡蠣の種類
日本には約20種の牡蠣があり、大きく分けると長っぽそい真ガキと平べったいイタボガキに分類されます。流通しているほとんどは、真ガキ。産地は広島県が全国の6割程度、その他宮城の松島湾、三重の的矢湾、北海道の厚岸などが有名。
イタボガキの方は、真ガキより大きくフライなどにして食べられています。養殖はなく、捕獲のみ。岩ガキや、有明のスミノエガキもこの仲間。
4.牡蠣の栄養価
海のミルクと呼ばれる牡蠣。 その栄養価は非常に高いのです。
グリコーゲン、タウリン、ビタミンA,B,C、イナアシン、亜鉛、鉄分。
どれも、魚介類の中でトップクラスの含有量だそうです。
グリコーゲンは、一粒300メートルのグリコでおなじみももの。多糖類の一種で筋肉や臓器を動かす為の大切な燃料。
タウリンは、ドリンク剤にも配合されるもので、心臓の動きを調整し、心臓病や肝臓病の治療にも使われる。また、視力を正常に保つために必須の栄養素あるとも言われています。
亜鉛の含有率は魚介類の中でトップクラス。亜鉛は、味覚神経の維持、精子の増殖、インシュリンの生合成、毛髪の発育などに必要なものだそうで、大切です。
鉄分が多いので、貧血気味の女性にもいいそうです。
若年層の視力の低下は、テレビゲームなどの普及だけでなく、魚介類を食べなくなったのも原因であると言われています。
牡蠣食って、モリモリになりましよう。
4.牡蠣はなぜ当たる
さて本題です。
牡蠣は、良く食中毒の話に出てきます。
父親が、広島にいるとき「産卵期に近づいた牡蠣は生殖器に毒を持つので、これで当たる」と聞いたと、言っていた。。
これが科学的に正しい話なのかわからなくて牡蠣について調べたのです。結果として牡蠣の生殖器に毒は無いようです。
欧米では、「Rの付かない月(5〜8月)には牡蠣を食べるな」と言うことわざがあります。日本でも「花見を過ぎたら牡蠣を食べるな」と言われます。
水温が上がり雌雄同体であった牡蠣が周囲の環境に合わせて雄と雌に分かれて生殖の準備をするこの時期。生殖器の発達に合わせて毒が出来るのかと思っていたのですが、毒は生まれないそうです。
ただし、生殖器が発達することで、牡蠣の身が細り、水っぽくなってしまうそうです。美味しくないから食べるなと言う話になっているみたい。
もう一つの理由として、汚染された海の水温が上昇して、牡蠣の食料となるプランクトンの毒が出やすくなるそうです。こんな訳で、春から夏にかけては、牡蠣を食べない方がいいと言われているみたい。
生殖の時期に食べない様にするのは、次の年の為もあるのでしょうね。
また、水分が多くて身が柔らかく、しかも栄養価の高い牡蠣はバクテリアにとってもご馳走だそうです(^_^;)
新鮮なものは、貝柱の部分が乳白色。黄色っぽかったり、色が濁っているのは鮮度が落ちている証拠だそうです。
6.終わりに
まあ、そんな訳で、牡蠣は鮮度のいいものを選んで食べないと、やっぱり危ないようです。
最近は紫外線流水殺菌法というのがあるそうで、紫外線で殺菌した海水で牡蠣を20時間以上洗浄し、殻の中まで無菌状態に近くするらしいです。こんなのも、牡蠣を安全に食べる1つのチェック基準になるかもしれませんね。
お店で出される牡蠣については、お店を信じるしかないですね。