番外32

盛楼閣(99/10/16)
ジャンル 朝鮮料理、焼肉、冷麺
最寄り駅 JR東北本線 盛岡駅
電話番号 019-654-8752
住所 岩手県盛岡市駅前通15−5
場所の目安 盛岡駅を北上川のある方に出て、バスターミナルを挟んで正面にあるゲンビルの二階
営業時間 11:00〜26:00
休み 無休
予約
駐車場 なし
お品 冷麺900円、冷麺大盛1100円、温麺1300円(冬季限定)、その他焼き肉、朝鮮料理多数


seiroukaku.jpg
コメント

 ここも盛岡駅のすぐ近く。5日間も岩手にいて、食い物のレポートが1つじゃあまりに悲しいので、梯子した一軒です。こちらのお店も本で探しました。
 同じく岩手日報から発行されている、「岩手のラーメン100選」って本です。写真と簡単な説明だけなので、最近のラーメン本に比べるとちょっと情報が少ないのですが、他に情報がなかったので、これを利用しました。
 結局この本によると、駅近辺にめぼしいラーメン屋はない様です。時間がなかったので、本に載っていた冷麺のお店に。

 駅前のロータリーにありますから、見つけやすいでしょう。3階はカプセルホテル、4,5階サウナになっているビル。表に、「焼き肉・冷麺」の大きな垂れ幕があります。

 200席もある大きなお店ですが、結構繁盛してしました。時間は12時過ぎ。お昼と言うこともあるのでしょうが、大半の人が冷麺を食べていました。
 盛岡の冷麺は、麺にそば粉が入らないのが特徴。馬鈴薯澱粉と小麦粉から作られている。また、ミンチャーの出口みたいな所から、圧力をかけて麺を絞り出して形成すると言うのも特徴。

 ここの冷麺も辛さが調整できる。辛さは7段階。具もスタンダードなものであった。
 清潔感、お店のサービス共に悪くなかった。

 さて、感想です。ラーメンと同じ形式で書くことにします。


 太麺のストレートです。多少黄色いが透明に近い麺。圧をかけて絞り出したもので、断面は円。どんぶりの中央部に綺麗にまとめられています。温度は冷た過ぎず、ちょうど良いもの。これ以上温度が下がると舌が麻痺して味がわからなくなる。

 ラーメンの麺とは違って、非常に強い腰がある。ラーメンに限らず、麺と呼ばれる物の中では一番腰が強いと思う。かみ切るのに苦労するくらいです。そば粉が入っていないため、味の方は非常に淡泊です。

 噛んでいると疲れてくる。あまり噛まずに飲み込んで、喉越しの味と食感を楽しむ物なのかも知れません。

スープ
 ベースは牛骨。トリガラも入る。牛骨だけでなく、肉の部分も使っている思う。透明なスープに、唐辛子の粉末が浮かぶ。
 辛さ7段階のうち、辛子抜きのもので試そうかとも思ったのですが、冷麺らしさが失われてしまうので、辛さは下から2番目にしました。

 最初の一口は、なるべく辛子の少ないところを選んで口に運んだ。牛の甘みがよく出たスープ。化調もほとんど入っていない。ベースのスープに対して何で味付けされているのかが良くわからなかった。
 醤油の類は入っていない。酢もなし(テーブルには酢があり、自分で調整するようになっている)。塩と、酒くらいなのかな?

 雑味もないし、いいスープでした。
 唐辛子がはいってくると、スープのベースの味はさらにわからなくなってしまった。辛さ控えめの物を頼んだが、これでもキムチの辛さと合わせて、かなり辛くなってくる。でも、この辛さは嫌いな物ではない。刺激を受けて、食が進むと言う感じ。

 また、私は冷麺には酢を入れるの好きなんで、途中でたっぷりと入れた。これでまたスープの味が変わる。さらに良くなった感じ。

 ベースのスープがしっかりしているので、何を入れても美味しいのである。


 キムチ(カクテキ、キュウリ)、ゆで卵、牛肉、梨、細かく刻んだネギと、白胡麻。

 カクテキはかなり辛い物、キュウリの方はピクルスの様な味。これがなければ冷麺にならない二品と言った感じ。梨は舌のリセットにいい。
 だめだったのは、牛肉。ただ肉と言うだけで、焼いた肉を冷たくした物は、固いだけで美味しいと思わなかった。


 駅前の大型店と言うことで、あまり期待していなかったのですが、予想外に美味しいものだった。いや、盛岡市内には、きっとここよりずっと美味しい店があるのだろう。
 冬季限定の温麺と言うのも気になった。お腹に余裕があれば、これも試して見たかったが、蕎麦食ってからここに来たのでちょっと無理だった。

 温麺と言うのは今まで聞いた事がなかった。ここ独自のメニューなのだろうか? 
 

BT02BACK.GIF戻る