番外26
志 (もと)(99/8/10)
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コメント 多摩地区の食い物屋で、聖さんに教えてもらったお店に行って来ました。 食い物屋のページに、居酒屋の初登場です。 でも、酒よりつまみ。今日のお目当ては、鰹のたたきでした。 6時半に、高知空港に到着。ここから市内へはバスで30分ほどのはず。 ところが、はりまや橋に近づくにつれ、道は大渋滞。バスはほとんど前に進まない。道には、山車の様な車が行き交う。 今日は、よさこい祭りであった。バスは1時間かけてはりまや橋に到着。 チェックインのとたんに、フロントの方に電話帳と地図を出してもらって、お店の場所探し。漢字がわからなければ、見つけられなかったかもしれない。 とにかく、すぐに電話して予約。運良く確保。 アーケード街は、祭りの真っ最中。活気に満ちていた。途中の花屋さんでもう一度場所を教えてもらった。花を買うわけでもないのに、この辺の人は親切だ。詳しく場所を教えてもらって、無事店に着く。 店はカウンターのみで15席ほど。女性2人で切り盛りしている。女将のキャラクターは特記もの。気さくで楽しい。 店に入るなり、何でここに来たのか聞かれた。東京弁だから、地元の人間ではないことがすぐにわかったのあろう。 「女将がすてきな人だから、見に来た。」と言ったら笑い飛ばされた。訂正して「鰹のたたきを東京から食べに来た」って言ってみんなで席について、ビールで乾杯。 注文は聞かれなかったが、女将はすでに冷蔵庫から、形のいい鰹を一匹取り出していた。出刃で鰹をさばきだす。その手際の良さ、最後には店中の客が立ち上がって、カウンターの中をのぞき込む始末。 あっという間にさばかれた鰹は、ガス台の上であぶられる。さすがに炭やわらを使うと言うわけには行かないのであろう。店中に煙が立ちこめた。 ここからが、普通のたたきと違うところだった。 まず、氷で冷やさない。焼き上がったものを、そのまま短冊に切る。そして、大量の塩をふって、その後に特製のポン酢がたっぷりかけられてから、皿に盛られる。 薬味は、スライスしたニンニクのみ。見ている間に、熱が内部に伝わって色が変わって行く。 レアのうちに1つは食べたいと、あわてて口に放り込むと、これがうまいのである。食べた瞬間には、うまいと言う表現以外は浮かばなかった。横を見ると、男4人が並んで、みんなうまいの連発。涙もののうまさであった。 強めの塩に、自家製の鮮度のいいポン酢。鰹を引き締めていい味にしている。鰹自身も鮮度の高いもの。魚の臭みがまったくなかった。ただ、時期的な問題か、脂ののりは、今一でした。 通常の冷たいたたきを、刺身の一種と考えるなら、ここのは焼き物なのだと思う。 後から、女将に聞くと、「暖かいのが一番美味しい。氷で冷やしたの味が変わってしまう」と言っていた。確かに一理ある。 たたきのおかわりまでしてしまって、5人の腹に、鰹3/4匹が収まった。 高知に行く機会があったら、是非おためしください。 |