下ろし金
 下ろし金のアップだけだと、大きさがわかりませんね。
 一番広がった所で、15cmあります。かなり巨大。普通の家には絶対ない。

 これも木屋オリジナルの手作りのものです。
 銅製で、手作業で目を起こしているもの。一つ一つの目は、触ると指が切れるほど鋭利なもの。また手作業で起こしているので、微妙に位置がずれています。ここが大切。

 大根は、長方向対して、直角の方向(つまり繊維の方向と直角)に下ろすのが一番イイ。その為には大根の輪切りそのまま下ろせる幅が必要。大きい大根下ろしが有利です。また手作りで目がバラバラだと、前後に動かすだけで、大根が下ろせます。機械で目を起こしたものは、目が規則的に並ぶため、前後に動かしただけでは、同じ所が削れるだけで、大根を下ろせなくなります。大根を回す、前後でなく、円運動が必要になります。

 この下ろしをを使うと、ほとんど力を入れることなく大根が下ろされて行く。刃が鋭利なので細胞をつぶさずに切るので、汁の量も最小限なります。

 通常の家庭で使った場合。20年程度は、初期の切れ味を維持できるそうです。そして、なまって来たら、目をつぶし、別の所を立てると初めと同じ切れ味になる。目の立て直しが3回は出来うそうなので、80年は持つ。つまり一生もの。

 最近流行のセラミック下ろしより場所を取らない。切れ味はセラミックの比ではない。高いけどそれなりの価値のある一品です。