Turkey
 今朝もテラスで朝食。トルコ式のブレックファーストもかなり好きだ。パン
にクリームチーズやトマト,キュウリをのせたり,チェリージャムやハチミツ
なんかもあるし,いくらでもパンが食べられる。ふと見上げると,テラスの
屋根にツバメの巣があり,親鳥がひょっこり顔をだした。なんかいい感じ。
 今日は朝から,昨日行けなかったクサントスの遺跡に行くことにする。
バイク屋に行くと,兄ちゃんが,昨日のバイクはタイヤがイカレそうだから
別のに乗れという。おいおい,昨日そいつに自腹でガソリン満タンいれた
んすけど。さらに,タイヤ代1ミリオン(120円)も払えという。なんかセコイ
な。
 まぁ気を取り直して一路クサントスへ。今日はちゃんと地図みて,人にも
聞きながら普通の道を。ひたすらまっすぐな道路,車も全然来ないので,
7,80キロでかっ飛ばす。車とは全然違うスピード感。バイクがこんなに
気持ちのいいもんだと知った喜びから,知ってる限りの歌熱唱。2ヶ月ほど
切ってない髪の毛が逆立ち,背中に海中メガネとシュノケルしょった日本
人が,意味のわからんことを絶叫しながら走り去って行く様子を,近隣の
人はどう思っていたのだろう。ともかく途中,カナブンのフライングボディア
タックがアゴに直撃したり,Uターンしようとしてあぜに突っ込んだりしなが
らも1時間半ほどで,クサントス到着。そこは世界遺産とは思えないほどの
閑散とした様子で(最初全く気づかず通り過ぎてしまった),観光客はおろ
か,チケット売り場の人もいない。ラッキータダ見だよ。エフェスやアフロディ
シアスなんかと比べて,ここは全然修復が進んでおらず(というか,なお発
掘中?),崩れさった遺跡跡,
クサントス,円形劇場跡や家型墳墓
地面から半分ほど顔をだし
たモザイク画,ゴロゴロと
倒れている巨大な柱,そん
な中に,小さな花が咲いて
いたり,草が生い茂ってい
る。そんな感じ。なんかエ
フェスのゴージャスさとは対
照的で,スゲー!とかいう
感動はないけれど,過去の
遺物としての古代へ想いを
はせる場としてはこちらの方が自然な気がした。
 近くで,おもいっきり地元民の,地元民による,地元民のためのロカンタ
で昼ご飯。ローカリーな豆煮込みなんかに加え,店長が珍しがって,喜ん
で「オレからだ」と,サラダをサービスしてくれた。
 帰りの途中,“レトゥ−ン4km”の標識発見。なんでもクサントスとレトゥ-
ンのセットでリキヤ都市としての世界遺産らしいので,バイクというのも手
伝い行ってみる。古代都市として栄えたこの地も,いまや牛と羊がその住
人だ。遺跡を見下ろす丘に登ると,そこは一面,黄色い小さな花が咲き乱
れていた。,エルズルムでは雪に降られ,昨日はオリュデニズで泳いだり
してたけど,ここにきて今は間違いなく春なんだと実感。牛がのんびり寝そ
べり,山羊がとことこ歩いてる。そんな牧歌的な風景に,温かい春の日差
しと共にぬくもりを感じる。あお向けに寝そべり見上げた,青い空と白い雲
は妙に懐かしい感じがした。
 フェティエに戻ってから,もう一度オリュデニズへ行こうと思う。しかし道中
空にいやーな雲が張り出して,風が冷たくなってくる。雨でも降るのかと心
配になるが,なぜかオリュデニズでは,そこだけポッカリ穴があいたように
光がさしている。こういう場所ってあるんだなと不思議に思う。暗いほど曇っ
た空にあいた窓から神々しいまでの光が降りてくる。本当にきれいなところ
だ。でもビーチはやっぱりシーズンに来るべきかなと少し思った。
 バイクをかえす前に,“大学食堂”で夕飯。ここのライスプティングは焼き
じゃなくて,冷やし。プルプルした舌ざわりが最高。そして安い。例の兄ちゃ
んは今日もがんばっていた。日の入りまでまだ少しあったので,岩窟墳墓
で子供たちなんかとたわむれる。
 フェティエ良かったなぁ。でも明日はそろそろ次の町へいこう。