









いつものオジサンのBARでカプチーノを飲んで港へ。パスポートコントロ
ールを簡単に済ませ乗船。かなり大きな船だ。9時間ほどでチュニス郊外
のラ・グレット港へ。アフリカ大陸上陸!なぜか入国審査がものすごくてこ
ずる。一人一人荷物の中までチェックされたりと厳戒だ。係員に英語は通
じないし。
同じ船にいた日本人カップルとチュニス中心部まで電車に乗る。一緒に
夕飯を食べないか,ということで,それぞれ宿を探してから,8時に同じ場
所で,と言って別れる。新しい国,そして懐かしいイスラームの香り,自然
と心は沸き立つし,俄然やる気もでてくる。とりあえず最寄の安宿を当たっ
てみるが,“満室”。そんなもんか,と近間で2,3軒当たるがこれまた“満
室”。まぁ宿はみつからないが,アラビア世界のチュニジア,市場近くから
漂う香辛料の香り,人々の顔立ちや街の様相なんかになぜか懐かしさを
感じ,「ジャポネ!」ときさくに声をかけてくる人々に,笑顔で手をふる余裕
はあった。まだこのころは。・・・10軒目をこすあたりから汗がふきでてくる。
なんなんだこれは??1軒,空いてるホテルがあったが,21ディナール(1
700円) イタリアと変わらない。ここはチュニジアだ。安宿なら700円ほど
であるはずだ。しかし,そのクラスの宿はどこへいっても“満室”の一言。旧
市街のほうまで行くが,フロントは渋い顔をするばかり。“満室,満室”と言
われ続け,リュックは肩に食い込んでくるは,汗は止まらないは,時間は
迫ってくるはで,もう泣きそうだ。約束の8時もまわってしまい,しゃーない
21ディナールだそう,と決断。というか,これしか選択肢はなかった。15分
の遅刻で,急いで約束の場所へ駆けつけると,果たして彼らはちゃんと待っ
ていてくれていた。“10分くらい遅れたら,きっとまだ宿探してると思うんで,
行っちゃって下さい”と言っておいたにもかかわらず。
朝からパンとカプチーノしか腹に入れていなかったので,当然お腹は減り
まくり。わりと高級そうなレストランへ。頼んだのは当然クスクス(北アフリカ,
マグレブ地方の定番料理。米粒よりも小さなパスタに,肉や魚,野菜の煮
込みスープをかけて食す) しかも羊のやつを。実際,トラーパニやパレルモ
なんかでも,このアフリカ料理は見かけることができるのだが,本場で食う
のだ,とひたすら我慢していたのである。思っていたより粒が細かくて,粉み
たいだったが,スープとかきこむとけっこういける。そしてかなり久しぶりの
骨付き羊は最高。チュニジアンワインもすごくおいしかった。 実はカップルは
ローマに留学しており,男性のほうはワインを勉強しているという。これには
驚き。
レストランのあった通りはチュニス一の大通りらしいが,広〜い通りに高層
ビルが立ち並び,そしてなにより明るい!明らかに電灯のつけすぎで,昼間
のようだ。予想以上に近代的だったが,この“予想”というやつは明らかに,
チュニジアを見下した,そして先進国からやってきたというおごりだなぁ。 そ
んな通りを旧市街の入り口,フランス門まで散歩。夏時間を採用していない
この国では,もうすっかり真っ暗だ。さっき宿探しにきたときには,すごくにぎ
やかだったのに,もうそろそろ人の姿もまばらになってきている。 10時半
ごろ,2人に食事のお礼を言って宿へ。きっと一人じゃ,ああいうリッチな所
へは行ってなかったと思うし,いろんな話が聞けておもしろかった。
部屋に戻りシャワーを浴びて(1700円も払ったのに,共同だった。しかも
シャワー代200円ほど請求され,あげく水はチョロチョロ。まったく,安い所な
ら納得するし,なんの問題もないが,1700円だぜ!)寝ようと思うが,表の
通りで道路工事をしており,ガガガッとやかましすぎ!もう11時まわってる。
チュニジア人は働き者なのだろうか?イタリア人と違って。ともかくアフリカ最
初の夜がけたたましくふけていった。