うきフカセには色々な釣り方があります。
これは、状況により仕掛け等々を変化させなければならない釣りだからです。
セオリ−はあっても、「これでなければ釣れない!」ということはないのです。
よく、「この場所はここでなければ釣れない・・・」とか「この時間でなければ釣れない・・・」
なんて耳にしますが、そんなことありません。確かに「釣れやすい・ポイントになりやすい」とか、干満の具合で時合は存在し、地形がポイントを作ることは認めますが、それだけで釣果が左右するなら、みんな苦労なく「名人」になれます。
ここでは通用したが、他で通用しない。昨日はこれで釣れたが、今日は釣れない。数学の方程式では導かれないのが、うきフカセ!!実戦で複雑な方程式を完成させていく楽しみがあるのです。
ここでは、ふぐ田が実釣により取得した方程式の一部を紹介します。
解説でシュミレ−ションしているのは、「鳥が首灯台下でのうき釣り」です。フカセでなくてごめんなさい。
読み物は、何回読んでも知識にしかなりません。実釣してはじめて身になります。
知識は無いよりあった方がいいので、釣りに行って迷ったとき、試してみても損はないと思いますが、責任は負いかねます。違ったやり方もあると思いますが、「絶対これ!」がないのが釣りです。釣った時の仕掛けがそのときのベストなのかもしれません。
1.釣り場の選択 このページのトップへ
まず、上越方面から現場に向かうと、岬先端のカ−ブ手前に大きな駐車場が山側にある。ここか、その先の山側駐車場で車を止めます。
大切なことですが、見渡せる範囲に潜りの密猟者が居たらこの場所はあきらめてください。クロダイは臆病なので海水浴客や、貝とりで水音がするとオキアミに反応しません。貝や活き餌には反応するようですが・・・。
全体的に浅場になりますが、魚の数は豊富です。岬の左と右どこでも釣りになりますが、おすすめは沖にむかって右側の水深のあるところです。テトラからの釣りになりますが、ここは水深4mくらいあり、浅瀬に挟まれている地形なので、かなりの確率で、潮が動いています。また、多少うねりや波・ニゴリがあるなら、水深1mに満たない浅場でチャレンジしても釣果があります。浅場を狙う場合は、取り込みを考えた場所選びも重要です。もしおすすめに先人が居たら、しばらく眺めて潮の動きと餌取りの状況を確認してください。潮の動きがあれば、躊躇無く浅場を攻めます。
2.コマセの配合 このページのトップへ
基本は「オキアミ」になります。2〜3時間で3kgを目安にします。半解凍のものから、少量付け餌をとり、残りは細かくコマセカッタ−で切ります。ここは、フグが異常に多いのでなるべく細かくします。配合餌はまとまりを付けるためだけですから何でもかまいません。ただ、クロダイを寄せる効果のある集魚材がいいでしょう。集魚材は、クロダイのみならずフグやボラなど外道をも寄せ付けます。
ポイント
・オキアミを細かくしたとき少量まいてみて、潮がはやければ「配合少な目」潮が遅ければ「配合多め」にしておきます。
3.仕掛けのセッティング このページのトップへ
はじめにタモ網をセッティングし、取り込み場所から手の届くところにセットします。
竿は5.3mのものが使いやすいでしょう。クロダイ用なら1号を使用します。磯の1号では少々堅めになります。
リ−ルは、1.7〜2号が150m巻けるものを選びます。レバ−ブレ−キタイプが、竿の角度を調節するのに非常に有効です。なれない人も、使って練習しましょう。
道糸は1.7〜2号が使いやすいでしょう。
ウキは重くて浮力の無いものを選びます。遠投と感度優先ですね。ウキは固定とし、道糸とハリスの結束は、スイベルを使用すると手返しが早くなります。フグが多いとハリスの途中に「私(フグ)がやりました!!」と言う痕がつきます。必ずハリスを交換しましょう。
ハリスは1.5号を「浅場1ヒロ」「深場2ヒロ」セットします。極浅いとこを攻めるのにハリス1m弱にしたり、4mのとこで潮がはやければ2ヒロスルスルにしたり、その時々でセッティングを変えます。
オモリは、ハリスの中間より上に打つようにします。サイズはガン玉3号から8号を一つセットします。状況を見るのにはじめは3号が無難でしょう。餌取りが多いときは間違ってもハリの近くにガン玉を打たないことです。ガン玉がフグの餌になります。
ハリは、「チヌハリの1号」を使用します。オキアミを食わせる為に使用するので、これ以上のサイズは食い渋ったときネックとなります。結び方は「鵜澤結び」が早いし強いです。

半円シモリ |

ウキ |

J−クッション |

脱着式アタリウキ |

ウキクッション |
スイベル |

ガン玉
左B
中3号
右8号 |

針
左チヌ1号
右グレ6号 |
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4.実釣 このページのトップへ
・コマセワ−クと餌の付け方
仕掛けのセッティングが終わったら、10回くらいコマセをまきます。このとき、なるべく足下にまくようにして、2〜3投は食わせるポイント近くにまきます。潮がはやいときは極力足下。潮がゆるいときはポイント付近に近づけるようにしてまきます。その後は仕掛けの回収の前に1回、投入後1回を繰り返します。特に潮がはやいときは、少量を絶え間なく入れた方がいいでしょう。
餌の付け方ですが、はじめは尾羽だけ取った一般的な餌の付け方でオキアミを付けます。餌取りの状況でどの部位を使うか選択します。食いの渋いときなど、なるべく餌を小さくします。ただし、針は絶対に餌の中に隠してください。
また、オキアミによっては、投入時にとれやすいものもあります。このようなときは、なるべく針をオキアミの背中側に通すようにします。それでもだめな場合は、写真のように頭を落としで針にさします。いずれにしても仕掛けの着水時には、絶対仕掛け状態を見ていてください。

標準的なコマセ状態?です
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一般的なオキアミの付け方
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このように分割されます。
頭・胴・尾羽 |

遠投や餌取りの多いときの付け方です
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・ライン処理 このページのトップへ
次に仕掛けを投入したらそのままでいいわけではありません。海の表面は風や潮の流れで動きが複雑です。ウキの抵抗で進みがおそい仕掛けと、それより軽く流されやすい道糸とを竿の操作で修正します。やり方は、ウキにテンションがかからないくらいに竿を持ち上げ、ゆっくり流された上流に返してあげます。ここでは固定ウキなので、ウキが寄らないような感じでやればいいです。
どんなにがんばっても多少テンションがかかります。しかし、これが「誘い」になるのです。
・潮が動かない。 このページのトップへ
潮が動かないと釣れない!!そんなことありません。クロダイはこんなときでも食ってくることがあります。
では、どのようにするか?自分から餌を動かすのです。
この場合、コマセはポイント周辺に打ちます(餌取り多いときは足下)。仕掛けはそれより遠投してなじませます。なじんだら、ゆっくり竿先を上げ仕掛けを手前に引きます(誘いです)。当然寄った分だけの道糸はリ−ルに回収します。これを繰り返しポイントより手前に仕掛けがきたら回収し、投入を繰り返すのです。このとき、投入場所を変えながら探ることを忘れずに。また、誘いの段階で仕掛けが止まったり「なにか違和感」を感じたらテンションをゆるめて様子をうかがってください。10秒くらい変化がなかったら、糸を張るくらいのテンションをかけます。1分以上変化がなければ通常の誘いに戻します。
・餌取り対策。 このページのトップへ
ここは、フグの多いところです。でも、それが大物のバロメ−タ−になるのです。
よく、「な〜んにも釣れない!フグも食わなくなった!!」と言って諦める人が居ますが、フグが食わなくなったのは、「大物」が近くにいるからなのです。水深が無い分コマセワークでこなすのは至難の業です。でも、私はこうします。
ポイントにはコマセを投入せずあえて足下のみにコマセを入れます。仕掛けはそのまま同じ動作でいいのですが、ハリがとられて仕方ないときは、ハリスを極端に短く50センチくらいにします。ウキの浮力を殺して餌取りにすぐ反応できるようにします。この状態を続けていて、餌が残るようになったら仕掛けを元に戻します。でも、コマセ位置は足下のみです。
もし、クロダイが寄ってきたのなら、このコマセ位置でも十分ポイントで食ってきます。
・何も食わない!?食いが渋い! このページのトップへ
海には魚が沢山居ます。人が海に入っていないのに何も食わない?理由として考えられるのは・・・。
a.イルカが岸近くまで回遊しているとき。
b.冬場、海水温が極端に下がったとき。
c.遠投や向かい風での投入時に餌がとれてしまったとき。
d.大物が近くに来たとき・・・。
等が、考えられます。
a・bについてはどうにもなりません。
cの場合は、餌の付け方を工夫して対処します。(餌の付け方参照)
dがくせものです。
大物が近くにいるのに、口を使ってくれないのは、その仕掛けを魚が嫌っているからです。
さっそく仕掛け交換や、誘いの見直し、餌の付け方など、できる限りの行動を起こします。居るのがわかっているのに食わせられなければ、釣り人の負けになります。
まず、餌をハリが隠れるギリギリの大きさまで小さくしてください。誘いをかけていて食わないならそれを止め、誘いをかけていなかったなら、誘いを入れます。投入場所を色々試す。コマセを少量直接ウキにかぶせる・・・等々思いつくことを何でもしてみます。
ウキにアタリがあるのに乗らない・・・。こんな食いの渋いときは、
ウキがしもったら糸を張るくらいのテンションをかける。これで放してしまうときは、テンションをかけずに糸をふけさせ、道糸がかってに走るまで1分でも2分でも我慢する。こんなときはしもった状態であわせて運良く針掛かりしても、ささりが浅くバラすことが多くなりますので、向こうあわせが無難です。
・クロダイがかかった! このページのトップへ
魚がかかったとき、針をしっかり差し込むために「アワセ」の動作を行います。
ウキが消し込んだり、道糸が走ったとき等は、強いアワセはクロダイには必要ありません。こんなときはクロダイが餌をくわえて走り出しています。強くアワセるとアワセ切れになります。どうするか?「魚の重みを竿で感じるくらいとか、魚の走りを止めるくらい」のやわらかいアワセで十分です。
居食いの時も、強いアワセはいりません。魚は強いアワセによりパニックになり余計な暴れ方をします。前述より多少強めにアワセればOKです。
・やりとり このページのトップへ
ここの魚は水深が浅い分!?よく暴れます。いかに根ずれせず、あしらえるかが腕のみせどころになります。
よく竿と道糸が直角を保つ角度と言われますが、これは魚が近いときや取り込みの一瞬の角度となります。ここの釣り場は遠投して釣りますので、はじめ魚は遠いです。なるべく寄せるまでに体力を使わせ、取り込み時には暴れないようにするのが理想です。
では、どうやって魚から体力を奪うかです・・・。写真のように竿をまさかりをかついだ角度にします。折れそう?折れません!!
この角度で初めて魚が竿の胴にのります。竿のパワ−が全開になるのです。やりとりは魚を竿の胴に乗せるのが基本です。ただし、根をかわして細かいコントロ−ルが必要なときや、魚が小さかったり等の時は、この竿角度にこだわる必要は全然ありません。
なるべく竿は左右に倒して魚を右左に誘導します。魚の引きが強かったらまず糸を出さずに竿でついていきます。竿の胴が自分より前に出たら糸を出しまさかり角度に戻します。これを繰り返して十分弱らせてください。

赤丸が胴の部分です。ここに魚の重みを感じるように!黄色の部分は、かかる前の仕掛け状態や、魚信を感じるためで、やりとりの最中はあまり・・全然テンションがかってません。 |
竿のパワ−と、ラインの強度について・・・。
竿で引っ張る力って以外と少ないんですよ!えっ!!そんなこと無いって?
たとえば、根がかりします。どうしてもはずれずに諦めてラインを切ると考えてください。これを竿の力で切ろうと力ずくで引っ張ろうものなら、ラインが切れる前に簡単に竿が折れてしまいます。たった数キログラムの引っ張り強度のラインをも竿は切れないのです。たとえば根がかりした4キロの引っ張り強度のラインを手で引っ張ります。簡単に切れます。竿の力はそんなものですが、道糸とハリスの力を分散させ、10キロもの魚を引っ張れるなんとも不思議なアイテムなのです。ん!ラインが4キロなのに10キロの大物が釣れるかって?大丈夫です!!
魚の周りは水です。ほとんど抵抗の無い状態なので少しの力で引っ張ってこれます。岸壁の1トン近い船を、手で流れていかないようにできるのも、船に別の力が働かない限り、船底と水面にはほとんど抵抗が無いからです。
・取り込み このページのトップへ
十分弱って魚が寄ってきたらタモによって魚を取り込みます。
まず、寄せてきて少し沖目で水面よりクロダイの顔を出させ、十分空気を吸わせます。
糸を巻き取り竿を立てたときにタモ網が届く位置に魚がくるようにします。
タモ網を手に取り、魚を寄せると同時にタモ網をのばします。
必ず魚の頭からタモ網に入れます。失敗してもあわてず繰り返すこと。絶対しっぽから入れようとしてはいけません。
魚がタモ網に入ったら、糸を緩めて竿のテンションをとります。これをしないと竿が折れます。
タモ網は、棒を縮めるように魚をあげます。このとき、タモ網を延ばしたまま持ち上げると、タモ網は簡単に折れてしまいますので注意してください。
5.釣ったクロダイ!をどうする? このページのトップへ
ゲ−ムフィッシングなので、釣った魚は逃がしましょう!!
な〜んてバカなこと言ってると嫌われちゃうので、解説します。
まず、釣った魚は釣りが終了するまで絶対逃がしてはいけません。
小さい!!と、言って投げた瞬間に「バラシ」と同じ現象になります。魚はすかりに入れて、最後まで逃がさないことです。そして魚は新鮮な状態を保ちます。
ど〜〜〜しても投げたいときは、それからしばらく釣れなくなる(食いがたってる時は関係ないけど・・・)のを覚悟して投げてください。
でも、近くに釣り人が居る場合、投げないことが「マナ−」です。自分だけでなく、人にも迷惑がかかるので、やっぱり止めましょう。それでも・・・と言う人は、堤防の反対側とかできる限り遠くに放してください。
最後まで活かして置いたクロダイは、釣り終了後の最後の最後で「活き絞め」にします。絞める場所は、エラの上部と目を結ぶ真ん中あたりを、脳を突くつもりで一気に絞めます。この時クロダイの目が「グルグル」と回れば成功です。あとは、エラを切って海水につけて血を抜いてください。このことだけで「マダイ」に匹敵するおいしさがでます。
ク−ラ−には、少量の海水(魚が浸る程度)を入れ、氷の真水が海水と混じらないようにします。
ペットボトルで氷をつくるのが一般的です。
海水魚は、真水につけると痛みが加速しますので、絶対さけてください。
