気団・前線?の話

 空気が長い間同じところに停滞し、その地域の影響を受けある特性を持った固まりになることを気団と言います。
 私たちの日本付近に影響する代表的な気団は小笠原気団、シベリア気団、オホーツク気団、揚子江気団、赤道気団と5つあります。それぞれの気団の特徴を見てみましょう。
  小笠原気団・暖かく湿った気団で夏日本付近を覆う。
  シベリア気団・冷たく乾いた気団で冬日本付近を覆う。
  オホーツク気団・冷たく湿った気団で梅雨の時季等に小笠原気団と勢力争いで梅雨前線を形成させる気団。
  揚子江気団・暖かく乾いた気団で春秋の移動性高気圧に乗ってくる。
  赤道気団・非常に温湿な気団で夏しばしば北上することもある。
 さて、この気団がなぜ重要なのかというと、異なる気団が接触する場所ではその付近に前線ができ、悪天をもたらすからです。前線付近は大雨、突風、雷等の現象が発生しやすくなります。
気団が接触したときどちらの気団が優勢かによって前線の立体構造が違ってきます。このことから分類した前線名が耳慣れた温暖前線、寒冷前線、閉塞前線、停滞前線となり、それぞれに特徴的に天気変化をしていきます。
 では各前線の特徴を説明します。
・温暖前線
 寒気の上を湿った暖気がはい上がるため、層状の雲が前線の北側に約300キ ロの雨雲を形成します。

・寒冷前線
 寒冷前線全面の暖気が強制的に上昇させられるため、積乱雲が発生し、雷、突 風、雨をもたらします。温暖前線に比べると降水範囲もせいぜい数10キロか ら100キロ程度です。

・停滞前線
 前線面の両側の勢力がほぼ同じ状態であり、押し合って特に移動しないものを 停滞前線と言います。梅雨前線に代表されるとおり、前線は動かなくても暖気 が入り込んで集中豪雨をもたらすことがあります。

・閉塞前線
 温暖前線に寒冷前線が追いつき、その気団間に温度差があるときに形成される 前線で、この前線が形成されると低気圧の衰退期に入ったと推測される。